馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

リストビャンカへ

Привет!

バイカル湖。
世界で一番深く、また澄んだ湖だと言われています。ロシアのシベリアにあるこの湖は、その広大さにもかかわらず(琵琶湖約47個分の広さ)冬になると分厚い氷で表面が覆われ、車で走ることができるのです。透明度が高い湖なので、青い水の上を走っているかのような写真をどこかで見てから行きたくて仕方がありませんでした。 ずっと行きたいと言っていたので、実際計画を立て始めると旦那はすんなり行く気になってくれました。今回はモスクワに住む共通の男友達との3人です。流石に個人でバイカル湖に行って広大な湖の上を彷徨うのは怖かったので、ツアーに参加することにしました。

ネット上には本当に沢山のツアーが組まれていましたが、値段と日数(5日くらいを考えていました)を鑑みた結果、Байкал terra(バイカル・テッラ)という会社にお願いすることに。カムチャッカの時とは違って、ホテルから何からツアーに含まれているのでかなり楽でしたが、イルクーツク集合・解散だったので行き帰りは自分で自由に決めることができたのが面白かったです。

イルクーツクの空港に朝9時から11時の間に着くように、とのことだったのでモスクワを前日の夜に出る飛行機で向かいます。機内で寝たらちょうど時差ボケにもならないのでは(モスクワとイルクーツクの時差は5時間)と思っていたのですが、出発が遅れるわ、深夜にアイスクリームが出てくるわ(起こされる)、なかなか寝かせてもらえませんでした。 でもアエロフロートのサービスがちょっと進化したように思います。機内食のメニューが出てきて、その機内食も美味しかったです。さすが95周年。

飛行機が遅れたので、ツアーの時間の間に合わないのではと心配でしたが、無事10時前に着きました。預け荷物受け取りのところでツアー会社の名前が書かれた紙を持った女性が二人立っています。ピンクのジャケットを来た女性は「ユーリャ」と、そして白いジャケットの女性は「イリーナ」と名乗りました(どちらも仮名)。ユーリャはもうひと組待たなければいけないから、ということでイリーナにツアーのバスまで連れて行ってもらいながら少し話しました。「どこから来たの?英語とロシア語どっちが都合いい?」「日本からだけどモスクワに住んでるからロシア語でいいですよ」「日本!この間東京に乗り継ぎで立ち寄ったわ!1日くらいしかいなかったんだけどすごく気に入った。あ、私はカザンに住んでて、こちらには昨日来たのよ」「…え、イリーナさんってガイドさんじゃないんですか」「私も旅行者。昨日来たからちょっとこの街に詳しいだけ」1日で!? そのあとバスに到着すると、すでに乗っていた、イルクーツクに前日着いている他の旅行者に「日本からの仲間よ」と言って一人ずつ紹介してくれました。この人のコミュニケーション能力を見習いたい。

無事、最後のひと組もユーリャと一緒にバスに乗り込んで来たのでバスはイルクーツク州の小さな町、リストビャンカに向けて出発しました。道がモスクワの比ではないほど悪く、バス(観光用ではなく、ミニバンみたいなものです)の特性もあるのかめちゃくちゃ揺れます。時差ボケと若干の車酔いですぐに寝てしまう私たち。車が止まったかと思うと、起こされて降りるよう促されました。

バイカル湖です!目の前!はしゃぎながら写真を撮っているうちに、嫌な予感がして来ました。…もしかしてちょっと服装間違えている…?

イルクーツクはモスクワより-10度以上寒いとはいえ、そこまでじゃないだろうとたかをくくっていたのです。去年の年始のモスクワ(-27度)を耐え抜いた、厚手の靴下に真冬のオーロラを見るために買ってもらったブーツ、足用のヒートテックにスキニーパンツを履いて、上は3枚重ねの上にコートを羽織るという服装だったのですが、もうちょっと外に出ることがあったら厳しそうだな、と思いました。バイカル湖に浮かぶオリホン島へ行ってアイスハンティングするのは明日以降です。その時に100パーセントの防寒着で臨めるように段階を踏むつもりでした。

ここではバイカル湖とのファーストコンタクトだけで、すぐ次の場所に向かいます。ツアーの予定表では「バイカル湖博物館」と書いてありますが、どうやらその前に他の博物館に行くようです。 …ここは…?ユーリャさん「18世紀の村を再現している野外博物館タリツィです」いや、ちょっと待って、今の状態で野外は危険…!

次回「油断した旅行者の末路…1日目なのにこれからどうなる?」お楽しみに!

Пока!

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