モスクワ奮闘記-イギリス出張中

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

民話における動物

Привет!

晴れました! それに伴ってやっと気温も-2桁近くまで下がり、ニュースでは「本当の冬」がやってきたと言われています。それにしても本当に去年までと比べ物にならないほど暖かいので、シベリアもそうなのかと天気予報を見てみると最低気温のところに-45度の文字…人生で経験したことがない気温です。寒い。もはや痛そう。

今日は授業で一つ「犬と狼」という民話を聞きました。内容はこうです。ある時、年老いた犬がある人のお家から追い出されてしまいました。途方にくれた犬が森の中を歩いていると、前から来た狼が「助けてあげようか」と提案します。なんでも「その家の人たちが畑仕事をするときに連れてくる赤ちゃんを俺がさらうから、君が追いかけて連れ戻すんだ。君の評価が上がってまた家に入れてもらえるよ」この提案に犬は乗り、そして無事成功しました。しばらくしてその家の娘さんの結婚式が行われましたが、犬は狼への恩を忘れていませんでした。犬は狼を招待し、机の下に座らせてそこへこっそり料理を運び込みます。たくさん食べて気分が良くなった狼が歌おうとすると、狼の存在がバレることを恐れた犬がワインを飲ませました。しかし、酔ってしまった狼が歌…という名の遠吠えをすると、案の定大騒ぎに。犬は狼を追い出すことでまた株を上げますが、狼自身もご馳走がお腹いっぱいに食べられたので、これからお互い助け合うことを約束しました。

ソ連時代に作られたなかなか味のあるアニメーションもあります。 10分ほどなので是非。

クラスメイトがこの話を聞いた時に「この犬、絶対キツネにした方がいいで!めっちゃずるいやん」とかなり主張していました。そう言われれば、童話に登場する動物たちは何かしらのイメージを背負っています。キツネはずるい、ありは働き者、など。しかし狼はどうでしょうか。ヨーロッパの民話(赤ずきんちゃんや三匹の子豚など)では大抵狼が悪者です。ここロシアでは、先ほどの「犬と狼」でもそうですが、狼は悪者ではありません。もう一つ、ロシアの民話で知っていた「キツネとウサギ」という民話でも、狼はキツネにいじめられたウサギを助ける存在として出てきます。

「霧の中のハリネズミ」と同じ監督さんが作ったアニメーションを載せておきます。絵だけで話がわかるので面白いです。鶏がかわいい。

そこで先生に聞いてみました。すると「狼はロシアでは、優しい、とかちょっと抜けている、というイメージね」とのこと。ちなみにウサギは「怖がり、速い」というイメージだそうで、そこはほとんど変わりません。

ヨーロッパなど牧畜が盛んな地域では害獣とみなされた狼ですが、日本など農業が盛んな地域では農作物を食べる草食動物を駆逐してくれる益獣と見なされることも多いようです。ロシアでは牧畜もされていますが農業も盛んですし、犬か狼か分からないペットを連れて歩いている人もよく見かけるので人々は親しみを覚えていたのではないかな、と思います。

Пока!

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