馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ペトロパブロフスク要塞②

Привет!

快晴で気持ちがいいのですが、気温があまり高くなく朝布団から出にくくなりました。そんなモスクワでは、昨日クレムリンの近くに新しい大きな公園がオープンしたそうです。モスクワの日に合わせて夏の間ずっと街中の整備が進められていたのですが、今年も間に合ったようです。

さて、前回の続きです。ペトロパブロフスク要塞は政治犯の監獄としても使われました。むしろ、要塞よりも監獄として有名だったようです。歴史を遡ると、ピョートル大帝の息子もここに入れられ、死去しています。そんな監獄も共通チケットで入ることができました。 少し入り口が奥まっていて分かりにくいのですが、明らかに監獄然とした入り口でした。

少し薄暗い入り口を過ぎると、小さな部屋に出ます。そこには壁に囚人服や看守の制服などが展示してありました。 フェルトでできていますが、真冬もこの服だけであれば寒そうです。

その部屋を通りすぎると囚人部屋が並ぶ廊下に出ます。かなりの部屋数があり、それぞれに「何年から何年まで使われた部屋の内装」という説明と「誰がいたか」が書いてありました。 この看守たちはマネキンです。

ただ、どの時代もあまり変わりはなく、内装は こんな感じでした。一部屋ごとに覗き込めるようになっているのですが、時々パネルに描かれた囚人の様子が立てかけられていたり、落書きを再現してあったりして、少しゾッとするところもありました。

どこかで作家ドストエフスキーもここに収容されたことがあると聞いて、部屋ごとに貼ってある「誰がいたか」プレートを見ていたのですが、ついに見つけられませんでした(後で調べてみると収容されていたことには変わりないようです)。ソ連の歴史にはあまり明るくない私にはほとんど初めて見る名前ばかりだったのですが、この名前だけは聞いたことがありました。 レフ・トロツキーです。レーニンの後継者争いでスターリンに負けた人だ、と弟から教わりました。
また、驚いたのは男性に負けず劣らず、女性の投獄者も多かったことです。夫婦で別の部屋に入れられている人もいました。

他にも寒くないように壁に工夫がされていることを見せてくれたり 左右上下の囚人たちとコミュニケーションを取るための暗号(壁を叩いて伝えていたそうです)の展示もありました。 いまいち見方がわかりませんでしたが。 思っていたよりも怖くはなく、興味深い展示でした。

監獄を出て、また博物館へ入ります。入り口が少し分かりにくかったのですが、おばあさんが中に誘導してくれました。お客さんが少なかったのか、そのまま入り口付近の説明をしてくれます。 この大きな天使の像は、ペトロパブロフスク聖堂の123mもある鐘楼のてっぺんについているもののレプリカだそうです。え、こんな大きいものがついてるの…!と目を疑うほどの立派な天使でした。ちなみに実物を地上から見上げたのがこちら。 同じものらしいです。よく分かりませんね。

ここは、この要塞の博物館だそうで、どうやって中州を作ったか、どんな船か、など細かく模型を使って展示してあります。 人が少ないのでゆっくり見ることができました。

そして最後が宇宙航空博物館!なんでここで!?と思いましたが、とりあえず入ってみました。…正直、4日ほど前にモスクワの宇宙航空博物館へ行ってしまっていたので、こちらの規模の小ささは否めませんでした。 展示方法は相変わらず興味深かったです。ガガーリンの身長が意外と低かったことも分かりました。エンジンなどが好きな人には垂涎ものだとおもいます。

中にお土産物屋さんやカフェなどもあるし、かなり広いし、今回紹介した博物館以外にもいくつか施設があるので、本当に一日中いることができます。サンクトペテルブルクではオススメの場所の1つです!

Пока!

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