馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

キジ島①

Привет!

また風が強くなるとか、ビリヤードの玉くらいの雹が降っただとか(危なすぎる)、毎朝ニュースでは気象関係がよく取り上げられています。それにしても6月の1日目からジャケットを出したのですがこれは例年通りですか。本当にいつ半袖着れば良いの…。

さて、話をペトロザボーツクへ戻しましょう。11:15になったので船に乗り込みます。その時にイケメンのお兄さんにこんなチケットをもらい、帰るまで首から下げておいて、と言われました。 Кометаというのは「水中翼船」と日本語に訳され、今回乗った船のことを指しています。そして下に書いてある数字はみんな違っていて、帰りの船に乗る時に回収されました。これで誰も島に取り残されていないか確認するのだそうです。

船に乗ったら、初めのお兄さんがテキパキとロシア語で説明してくれます。船の中にゴミは置かないこと、トイレの場所、ちゃんと時間までに船に戻ってくることなど。一通り説明が終わるとお兄さんは私たちの方に来ました。身構えていると「あなたたちは理解…していますね。横の方に翻訳してもらえますか」と言ってくるではありませんか。そこで私たちの横に座っていたアジア系の方に英語で説明する間(彼女はアメリカから来たそうです)、私と旦那の英語と聞きながら合っているか確認するイケメン。それやったら自分でやればいいのに。 船内はこんな感じです。窓があまり綺麗ではなく、1時間半もの間かなり揺れたので途中から少し酔いそうでしたが、小学生は元気に窓辺に集まって写真を撮ったりご飯を食べていたりしました。途中で突然「はろー。はう あー ゆー?」と聞かれたので「はろー。あいむ ふぁいん」と答えただけで「通じた!?」というような反応をされました。それくらい通じるで。 ついた!昨日の記事の写真からお気づきの方も多いかと思いますが、この日は降水確率90パーセントでした。野外博物館なので雨は嫌だなあ、自称晴れ女の母と私でなんとかせねば…と思いながら船に乗っていたのです。キジ島に到着した瞬間は少し重い雲があるかな、という感じでした。

港から歩いて行くと、チケット売り場があります。旅行会社などでお願いした場合はおそらく必要ありませんが、個人で行っていた私たちは買わなければなりませんでした。船のチケットとセットにしておいて欲しかったです。確か600pくらいでした。さあ、チケットを確認するゲートを抜けたら一番有名な教会へ向けて歩き出します。 この奥に小さく見えている玉ねぎドームがプレオブラジェーンスカヤ教会です。この名前が何回聞いても覚えられませんでした。今も覚えていません。キジ島の写真を一度でも見たことがある方はこの写真を見て違和感を覚えるかと思います。そうです、実はこちらの教会、只今絶賛改装中です。釘を一本も使わないので大変だと思うのですが、すごく立派な金属の足場が付いていました。むしろある意味工事中のこの教会を観れるのは貴重なのでは、と思い直してひたすら進みます。船に乗っていた人はみんな考えることは同じようで、ほぼ同じ一本道をぞろぞろと歩きました。

たどり着きました! まさかの快晴。修理なんて気にならないくらい綺麗です。左に見えている、先述したプレオブラジェーンスカヤ教会は、本気を出すと(修理前は)ロシア正教会特有の玉ねぎ頭が22個あるそうです。ちなみにこの改修工事は2020年まで続くので、終わってから行きたいという方は東京オリンピックの後をお勧めします。こちらには修理中であろうがなかろうが入れませんが、写真右のポクロフスカヤ教会には中に入ることもできます。万が一頭にかぶる布(プラトーク)を忘れてしまっても、係の人に伝えると貸してくれます。

内部はこんな感じ。 全て木でできているイコン画は温かみがあって落ち着くものでした。周りのツアーの説明をチラッと聞いた旦那によると、一番下の段の両端に飾られているイコン画は、この島に災難が襲って来た時に神様や人々がどうやって島を守ったか、ということが書いてあるそうです。

ちなみに先ほどの青空の写真真ん中の玉ねぎがない建物は鐘楼で、内部にはたくさんの鐘が所狭しと置かれてあります。いつの時代に作られたか、どうやって鳴らすのかなどの説明が興味深かったです。

反対側からもう一度。 2つの教会が重なって、修理なんてしていないかのような写真が撮れました。この3つは8キロもある長いキジ島の南の端に位置しており、周りには移築されて来た木造建築がこれでもかと集まっています。それらについては次回に!

Пока!

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