馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

時間の考え方

Привет!

この前からリビングに置くクリスマスツリーを探しているのですが、なかなかいいサイズのものがありません。二人暮らしなのでそんなに大きなものを置いても下に置くプレゼントも少ないしなあ…。先生に相談したところ「今買うなんて野暮よ!12/20から道で本物のツリーを売り始めるから、それまで待ちなさい」とのお返事をいただきました。いや、それこそ買ったところでどうしたらいいか分かりません。プラスチックの方が安定してるし、来年もそれ以降も使えるので経済的です。可愛いクッキーの飾りも売っているので飾りたいのです。

最近ロシア語がまたややこしくなって来ました。もともと英語で時間を聞かれるのもあまり好きではありません。「10時5分前」や「2時10分」などどっちがtoでpastだかわからなくなる時があります。そもそも時間、分の順番で言うと統一しておけば誰も混乱しないのに…。表現が多い方が言語として豊かなので読んでいる分には素敵だなあと思うのですが、自分が使うとなると話は別です。 地下鉄の駅についていた時計。

ロシア語はもっとややこしい考え方をしていました。 そもそもの前提として、日本語の「〜の」、英語の〜ofに相当する言葉にするためには、〜に入る名詞を格変化させます。また、英語と同じように3までは「1」と「第一の」は形が全く変わります。 ここまでは大丈夫でしょうか?

そしていつもは「今何時?」と聞かれたら、時間、分の順に数字を並べるだけでよかったのですが(イメージとしては「10:30」をそのままいう感じ)、同じ時刻でももう一種類言い方があるそうです。その時の私のノートをどうぞ。 混乱が見られる、汚い手書きですみません。

曰く、まず12時間制で考え、その上で0時から1時は「第一の時間」、1時から2時は「第二の時間」、2時から3時は「第三の時間」、(中略)11時から12時は「第十二の時間」、と名付けます。例えば6:20は「第七時間の20分」と呼ぶわけです。6時なのに第七…しかも「の」が付いているので「第七」も活用します。ここで横にいたフランス人Jさんが悲鳴をあげていました。

ここで終わりません。この考え方をするのは「30分」までです。それ以降は「何分前」形式を採用するそうです。なので、6:40は「7時から20分引く」と言います。そうなると今度は「引く」名詞を格変化させなければなりませんが、7時の方は形を変えず「第〜」もつけないまま使う、ということになります。ちなみに「〜時に」というように「に」がつくとまた全体が格変化されるというおまけつき。やめて。Jさんは完璧にお手上げらしく、英語とフランス語で文句を言っていました。

「だいたい〜時」という場合にも三通りあり、発狂しそうになります。面白いのが「7時ごろ」という時には「時7」ということです。ひっくり返すだけなのか。もうややこしいルール思いつかなかったのかな。

だいたい言語というものはその土地柄に関係しているイメージなのですが、この寒い国でどうしてここまでややこしい文法が出来上がったのか不思議です。格変化をすることによってそれぞれの語末の母音が揃い、韻を踏むのは今目の前に広がる雪景色に合うとは思うのですが。そうなるとやはり英語が世界共通語のようになる理由はわかる気がします。順番だけで格を表すことができる、という明快な文法が時々懐かしくなりますが、ロシア語も頑張ります!

Пока!

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