馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

モスクワから見るアメリカ大統領選

Привет!

少し前から夜になると「パンッ」という音が時々聞こえていたのですが、花火かな…発砲音かな…と思っていたところ、一昨日の帰宅途中に目の前でその音がして、辺りが暗くなりました。なんと街灯の電球が切れる音だったようです。発砲音ではなかったので安心しましたが、やはり怖かったので家へ急ぎました。誰があの電球を交換するのか、そしてこれまで聞いていた音の正体が本当に合っていたら、電球が切れすぎではないかなどの疑問は残ります。これから夜が長くなるので、街灯には頑張ってもらいたいです。

さて、題名の件です。「モスクワから見るアメリカ大統領選」などと大層なことを言いましたが、そこまでロシア語ができるわけではないので、聞き取れたことと私の周りのロシア人の反応について書こうと思います。歴史に残る1日になりましたね。

3週間ほど前から、ニュースチャンネルで「アメリカ大統領選」というコーナーを放送するようになりました。このチャンネルはあまりにもロシア語が難しいのであまり見ていなかったのですが、今日は朝からつけました。 なかなか分かりやすく見せてくれています。いつもは広いロシアの様々な地方ニュースまで一日中流しているチャンネルですが、今日はアメリカの選挙から全く話題が変わりません。国内で何か事件が起こったらどうするんだろう。そもそもロシアでの選挙より注目度が高い気がします(選挙をしても変わらな…なんでもないです)。

結果を気にしながらの登校。学校についてもやはりその話題で持ちきりです。先生曰く「ロシア人はほとんどトランプ氏を支持してるよ。トランプさんはロシア好きって言ったけどクリントンさんは嫌いって言ったもの」。そこにすかさずクリントンさん派のアメリカ人Sちゃんが「でもトランプさんはすぐ意見を変えるわ。記者にロシアのことを好意的に捉えていますねと聞かれたら、そんなこと言っていない!って怒ってたし」と反論。ただ、イギリスのパブの看板に「トランプサンドイッチ!白パン、たっぷりの屑肉とロシアンドレッシング」というブラックジョークが書いてあった、という話を聞くと、世間からみたらトランプさんは親露派で、世界はそれを恐れているのだろうなと感じます。

休み時間、そんなSちゃんの思いも虚しくトランプ氏が当選確定したことが分かります。先生はурааа!(万歳!)、Sちゃんは「もうアメリカに帰れない…」と言っていました。他のクラスの先生も「おめでとう」と言っていました。私はTwitterやYahoo!ニュースを見ながら、自国との反応の差にただただ驚くばかりでした。「大国ロシアと、力を持っているアメリカはこれまで仲が悪かったけれど、手を組めば本当に強くなれるしいいコンビだ」という意見も聞きます。

家に帰ってテレビをつけると プーチンさんがトランプさんについて演説していました。とても聞き取りやすい声なのですが、いかんせん私の語彙力が追いつかず「トランパってちゃんと格変化してるわ…」としか思えませんでした。日本の円が強くなった、という専門家の解説は理解できましたが、それ以外はさっぱりです。もっと単語覚えよう。

これから世界がどうなるのか、はたまた何も変わらないのか、それは全く分かりません。イギリスがEUから独立することが決まった国民投票の時はまだ日本にいて同じようにテレビを眺めながら漠然と不安に思っていましたが、結局どうなってもその状況で1日1日をしっかり生きていかなければならないことに変わりはないのだと今は思っています。周りがあまり不安そうではないので流されているだけかもしれませんが。国によって捉え方は全く違うことを実感しました。おそらく将来、学校で2016年というのは覚えなければならない年になるのではないかと思います。

Пока!

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