馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

白鳥の湖

9月になりましたね! モスクワの朝の天気は快晴、気温は12度です。でも風が吹いているので体感10度くらいです。寒い。なんで前のお姉さんは半袖なのでしょうか。

昨日は先生に頼んで取ってもらった、バレエ「白鳥の湖」を見に行きました! 10数年前に神戸で「くるみ割り人形」を見た覚えはあるのですが「ドキドキする」のポーズしか覚えていません。お父さんお母さんごめんなさい。

場所は劇場Новая Опера、先生からは"new opera"でやるよ、と送られてきたので一瞬混乱しました。固有名詞である劇場名を英訳するという発想はなかったです。 これの奥の建物。

最寄駅はプーシキンスカヤ、チェーホフスカヤ、トベルスカヤ(全部同じ駅)です。1つの駅の呼び方を線によって変えているモスクワではこういうややこしいことが頻繁に起きます。乗り換えの時など本当にやめてくれ!と思います。それにしてもこの駅プーシキンとチェーホフという有名人の名前を二人も冠していてすごいですね。

エルミタージュ庭園の中にあるこの劇場は1991年にできたかなり新しいもので、中もすごく綺麗でした。

まずは<ロシアの観客を観察しようのコーナー>からお届けします。 今回一階席の後ろの方でしたが、 (私の席からみた舞台)

私の後ろには中国人団体がいらっしゃいました。右横はヨーロッパのカップル、左横は中国人観光客の引率のロシア人のお姉さんでした。 私の認識では公演が始まったら写真を撮るのはダメなのですが、後ろからばんばんフラッシュをたかれて焦りました。横のカップルは幕間の度に口づけを交わし、拍手の時はお互いの手をたたき合っているし、横のお姉さんは第一幕の後半からインスタグラムを見始めたと思ったら舞台の写真を撮ってその場でアップするという現代っ子ぶりを発揮していました。現地の人は名作も見飽きているのでしょうか…と思ったら一回目の休憩以降戻ってきませんでした。やっぱりか。 一昨日先生と一緒にダンスショーを見に行った時に「ロシア人は休憩に入ると走ってロビーのカウンターで軽食を取りに行くのよ」と教えてもらいましたが、本当でした!私も波に乗ってリンゴのピロシキをいただきました。 美味しかったです。

では本題に入ります。実際バレエはどうだったのか。 「白鳥の湖」といえばロシア三大バレエの1つということもあり、これがモスクワでの初バレエ体験になってよかったです。話も有名でわかりやすいし、曲も知っているので純粋に楽しめます。 あらすじを見ていると「〜と伝え、」みたいな表現がよくされていて、言葉を使わないバレエでどうやって分かるねん!と思っていましたが、めっちゃ伝わってきました。特に「結婚相手」の表現は、あれだけ美しい所作の中でよくぴったりの動きがあったものだと感動しました。

初めバレリーナたちが踊っているときは美しいなと思っていましたが、プリマが出てきた瞬間にレベルの違いがわかって驚きます。しなやかさと安定感が全く違うんですね。また、白鳥と黒鳥の2役だと聞いていなかったら分からないくらい踊り方を変えていて、なんでこれ王子気づかへんの!?と疑問でした。

衣装に関しては、あの有名な白鳥の衣装以外も第一幕の娘たちや舞踏会も華やかで楽しめました。王子だけ衣装がほぼ変わらないのですが、舞踏会のシーンくらい正装にすればいいのに…(それをされると見分けがつかなくなりそうですが)

舞踏会で黒鳥に愛を誓ってしまい、王子が間違いに気づいて嘆き悲しむ第三幕が終わった時、拍手が鳴り止まないので幕の前まで白鳥と王子、悪魔の3人が出てきてお辞儀をして二回目の休憩に入りました。まさか二回目休憩があるとは思っていなかったので、カーテンコールもして終わったと思って帰りそうになりました。危なかったです。

「白鳥の湖」といえばハッピーエンドとサッドエンドがありますが、どちらか楽しみにしていると、はじめに悪魔に王子がやられて、白鳥が悪魔を倒して、なぜか白鳥も倒れて幕がおりました。ハッピー…エンド?? でも私の前に違うシアターに行ったN君は悪魔だけが倒れたそうなので、私もまた違うシアターに行ってみたいと思います。 こんなオブジェもありました。

実はロシアのショーや劇場のシーズンは9月以降なので(今は海外公演に出ています)、いろいろな劇場に足を運んでみようと思います!

Пока!

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