馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

シャザム!

Привет!

10連休のゴールデンウィークももうすぐですね。主人の職場ではカザフの休日と日本の休日を少しずつ採用し、結局日本と同じ日数になるように調整しているそうなので、今回も10連休ではありませんが、お休みが少しあります。そしてこの期間を利用して日本からの友達を初めてヌルスルタンにお迎えするので、ちょっとドキドキしています。そのため来週は更新をお休みする予定です。この時のために行かずにとっておいた観光地や、アルマティ郊外の自然も見に行く予定なので、お楽しみに。

さて、今日は4月26日ですね。ずっと追ってきて楽しみにしている「アベンジャーズ:エンドゲーム 」のアメリカや日本での公開日です。初日か、あるいは今週末に見に行こうと思っていたのですが、先日、カザフやロシアでの公開日は4月29日だと判明しました。3日!!どう頑張っても今見られないので、とりあえず他に見たかったシャザム!を見に行くことに。 日本版のポスターを見たことがある方は多いと思いますが、こちらではご覧の通り渋めのデザインです。ポスターに書いてある宣伝文句もシンプル。「世界を救いたい?さあ言って…シャザム!」個人的には、映画を観たあとで日本版とカザフ(ロシア)版のポスターを見比べてみると、このカザフ版の方が作品に合っているように思いました。

カザフで映画を見るのは『ボヘミアン・ラプソディー』に引き続き2回目です。前回は英語オリジナル音声・ロシア字幕での上映もしている劇場だったので、チケットを購入するときに「こちらロシア語音声の上映ですがいいですか?」と聞かれました。そして今回。当日行くことを急に決めたので、インターネットでパッと調べて一番良い時間の上映がある劇場へ。開始15分前に到着し、慌ててチケットを買います。お手洗いも済ませ、席に着いた瞬間に横で旦那がつぶやきました。「これ、音声カザフ語じゃないよな?」…え?これまで接してきたカザフ人たちとはほとんど普通にロシア語を使っていたので、全く不便を感じたり、カザフ語のことを意識したり、と言う場面が少ないのですが、それは皆さんが私に合わせてくれているからなのです。カザフ国内のニュースはカザフ語でしか流れていませんし、街中でカザフ語を耳にすることももちろんあります。

こちらの映画館では、そういえば劇場マナー喚起映像は見たことがないのですが、今回は『ララランド』の替え歌でこの映画館が素敵な所だということ、劇場内ではおしゃべりをしてはいけないことを「ロシア語で」歌い上げていました(いや、おしゃべり禁止どころか歌っとるやん)。その後に続くこれから公開される映画の予告もアメリカ映画だろうがカザフ映画だろうがロシア映画だろうが全部ロシア語音声だったので安心します。ピカチュウがロシア語を話しているのは奇妙な感じでした。

さあ、映画が始まります。場所と時代を明記している映画は多くありますが、この作品もそうでした。初めのシーンで、英語で書かれた「ニューヨーク州」などの上に、カザフ語の字幕が…。映画が始まってまだ1分も経っていないのに戦慄する私たち。どうしよう。
しばらくして登場人物が話し始めました。…ロシア語です!全くわからない、と言う状況は避けられそうで安心しました。聞くところによると、1ヶ月ほど前からこのような「ロシア語音声、カザフ語字幕」での上映方式が導入されているようです。カザフ人の大部分を占める、どちらもわかる人たちはどちらで理解しているのか気になりますね。

映画自体は純粋に楽しいヒーロー映画でした。笑えるところも多いのですが下品過ぎず、コメディに振り切ってもいないので見応えがあります。変身後のシャザム役のザッカリーが本当にチャーミングで、ずっと観ていたいと思わせてくれました。とても楽しかったです!私はどちらかと言うとこれまでマーベル作品ばかり追っていました。シャザムはDCなので、気を遣ってか予告編にマーベルは流れませんでしたが、観にきている人の中で二人ほど「マーベル」と書かれたロゴトレーナーを着ている人がいて笑ってしまいました。

週末の夕方の回でみましたが、公開から2週間ほど経っているのに満席で、子供が多かったです。上映中も走り回っていたので集中が途切れそうになりましたが、映画に合わせて素直な反応も聞こえてきて面白かったです。

次はアベンジャーズになるかな??楽しみです。

Пока!