馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バーベキュー日和

Привет!

週ごとに気温が違いすぎるせいか、はたまた週末に遊びすぎたのか、今週ずっと体調があまり良くありません。明らかに風邪をひいた、というほど体調を崩しているのではないので余計に長引いている気がします。

さて、元気が有り余っていて、気温も日中は19度あった2週間ほど前のことです。アスタナ郊外にあるグリーンパークという施設にバーベキューをしに行きました。総勢13人で。 アスタナの中心部から車で30分ほど走ると到着するのですが、上の写真の建物が見えるまでは「本当にここにそんな立派な施設があるの…?」と不安になるくらい周りは草原です。20分ほど車で走ったあたりの景色があまりにも思い描いていた「カザフスタン」の風景だったので、思わず写真を撮ってしまいました。 こんなに綺麗に何もない地平線を見たのは久しぶりです。

さて、このグリーンパークという施設は、レストラン、スパ、プールに各スポーツの競技場(フットボール、バスケットボール、バレーボール)、移動式住居のユルタやコテージ、ホテル、乗馬などが使えます。今回は15人まで入れるバーベキュー付き小屋を借りて、みんなでバーベキュー(シャシリク)を楽しみました。 小屋を背にしてバーベキューコンロを撮影したものです。小さいながらもかなり満足がいくものでした。前日に有志で買い出しをしたので、当日の現地での準備も順調です。

ロシアをはじめとした旧ソ連圏では、肉や野菜を串に刺して焼くシャシリクがメジャーで、コンロもその串に対応しているので、味付けして一晩浸けた肉を串に刺していきます。 13人分ともなると壮観ですが、これは用意した食材の一部です。

ちなみにシャシリクは男性の仕事らしく、ほかの小屋でシャシリクを楽しんでいるどの団体も、男性が動き回って女性は座っておしゃべりを楽しんでいました。 様子を見ながら串を回していきます。このタイミングでシャシリクの美味しさが決まってくるので責任重大ですが、この日のシャシリクはどれも本当に美味しかったです!

食べるのに飽きたらそばのスペースでボール遊びをしたり、周りを散策したり。私も周りの偵察に出かけることにしました。近くのユルタで同じようにシャシリクをしているグループが、シャシリク以外にも大鍋を使って料理をしています。もしやあれはプロフ!?単純に気になったので、話しかけに行きました。「こんにちは!これはプロフですか?どうやって作るのか気になって…」「これはプロフじゃありませんよ!羊の煮物です。見ますか?」と言って鍋の蓋を開けてくれました。 美味しそう!すると見せてくれたおじさんは「試してみますか?」と有り難い提案をしてくれたので、お皿を取りに行くついでにうちで焼いた鶏肉を献上しました。

まさかの古典的な物々交換で手に入れた料理がこちら。 羊肉とキャベツ、ジャガイモを一緒に煮込んでいたようです。「もう大丈夫です」と言っているのに親切なおじさんは平べったいお皿に山盛りにしてくれました。お汁がこぼれそうになりながら、お礼を言って我が小屋に持ち帰ります。とりあえずジャガイモを食べてみました。思わず「羊の味がするジャガイモや!」と大きな声が出てしまいます。それほど味が染み込んでいたのです。

用意した食材もあらかた焼き尽くし、食べ尽くしてしまったので、いよいよマシュマロの出番です。焚き火のように火を出してもらい(白樺の木の皮を入れると火が大きくなるそうです)、バーベキュー定番のマシュマロ焼きを始めました。 しあわせ。

ちなみにこの小屋は1時間14000テンゲ(5000円弱)で借りられます。人数が多ければ多いほど負担は減るので、今回は食材の金額も合わせると一人3000円ちょっとで済みました。経済的に楽しいのでお得です。

お片づけも終わり、それぞれしたいアクティビティへ。私はもちろん乗馬です。 夕方だったので、馬たたちはちょっと疲れていました。やはりここでも乗り方を教えてはくれません。周りは走ったりしているので、一般的に馬に跨がれば乗れるものだという考え方なのでしょうか。こればかりは体得するもののようなので、場数を踏んで、上手くなりたいです。

こんなに立派なユルタもあります。ここだけでカザフスタンを感じられる良い施設でした!おススメです。

帰り、市の境界線に「ヌルスルタン」という看板が立っていました。そうだ、もうアスタナじゃなかったんだ。それにしてもこういうところは行動が速いです。

Пока!