馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

車にまつわるあれこれ

Привет!

地図アプリや色々な住所が「ヌルスルタン」に変わって、日本人の友人が、からかうように「ヌルスルタン」と言うので私もやっとヌルスルタンに慣れてきました。未だに「アスタナ」という名前を聞くと懐かしくてあったかい気持ちになるのですが…自分がこんなに思い入れがあったとは。でもロシアは国名が一夜でソビエト連邦に変わったり、70年後にまた戻ったりしていることを考えると、都市名で済んで良かったのかもしれません。ちなみにツェリノグラード時代からこの地に住んでいるロシア語の先生に聞くと「アクモラからアスタナに変わったとき『いやアスタナって!首都に首都ってつけて変なの』(アスタナはカザフ語で首都の意)と思ってたけど一年経ったら慣れて今は綺麗な名前とさえ思ってたから、今回も2年くらいしたら好きになるのでは」と言っていました。心が広い。

さて、そんなヌルスルタンですが、地下鉄がないので車があるととても便利です。私も旦那も教習所を出てからほとんど車に乗らずに生活していましたが、ここに来て中古車を買うことを決意。先日日本に一時帰国した時に免許を更新したので、先日から車に乗り始めました。

まず驚いたのはガソリンスタンドのシステム。日本では実家の車でセルフサービスのガソリンスタンドに行ったことがなかったので、セルフサービスばかりだったらどうしようと恐る恐る車で乗り入れました。 騎馬民族のマークがかっこいいノマドオイルへ。全世界共通でこの値段表はありますね。おそらくリットルの値段だと思いますが、これはテンゲなので3で割ると日本円に近くなります。だいたい60円から70円程でしょうか。さすが石油産出国。

車で入っていくと、係員に誘導されて給油機の横につけます。うちの車は95というガソリン(表の標識には数字がなかったのですが)なので、係員に指示された7番へ。切らしている時もたまにあるらしく、余裕がある時に給油した方がいいというアドバイスも受けました。 給油口を開けて、管をつけてもらったのが確認できれば、ガソリンスタンドの店内へ入ります。そこにはレジが二つあり、一つはガソリン代を払う場所、もう一つはカー用品を買うための場所です。ガソリンの方の店員さんに何番の給油機かを伝えると「95?」とガソリンの種類を確認されました。そこで入れたい量を伝えるか、満タン(пол:ポール)と言って店内で待機。指定の量が入れば給油機の番号で呼ばれて、お金を払うという仕組みです。冬は寒いのでできれば車内で支払いまで済ませたいところですが、店内でカー用品を見られるのでそれもまた楽しいです。ちょっとしたお菓子や飲み物も買えます。 こんな感じ。他の国とあまり違ったところはないですね。ちなみに洗車は別の場所でできます。まだしたことがないので、また挑戦してから書きますね。

さて、極寒地であるこの街では、夏用のノーマルタイヤと冬用のスパイクタイヤを併用しています。ちょうど乗り始めるタイミングで気温が上がって路上の氷も無くなっていたので、夏用タイヤに変えてみました。教えてもらったショッピングセンターの地下にあるタイヤ交換と保管をしてもらえる場所に行ってみます。 タイヤ保管と書いてあります。

やはりみんな考えることは一緒なのか、かなり混雑していました。駐車場の一角なので、店員さんに声をかけて、近くに駐車して順番を待ちます。「うちにタイヤを置いていますか?それとも新規の方ですか?」と初めに聞かれました。ここでは8000テンゲ(2800円程)で交換をしてもらえ、そのあと1ヶ月につき1000テンゲ(330円ほど)でタイヤを保管してもらえます。もっと殺伐とした雰囲気なのかと思っていましたが、ちょっとした指示がわからなくて何度も聞き返したり間違えたりしてしまっても根気強くジェスチャーや簡単な言い回しに直してくれて教えてくれました。とても優しかったです。 車をあげたり下げたり、タイヤを外したり、普段はなかなか見られない光景を楽しんでいると気がつけば交換が完了していました。とりあえず冬シーズンが始まる11月まで保管してもらうように契約して、お支払いをして終わり。新しいタイヤで地上に上がると…外は雪がちらついていました。夏用タイヤに変えたばかりなのに。道が凍ってなくてよかったです。

これでちょっと生活が楽になりました!私はまだ練習した方がいいようですが、旦那はブランクを物ともせず、すいすい走っています。

Пока!