馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

魚の卸市場

Привет!

最近は氷点下15度前後が続き、かなり気温が上がってきました。そしてそんな気温なのに空は晴れているのです!先生も「世界が春に向かって進んでいるね」と大きな規模で喜んでいました。

さて、かつて魚屋さんについての記事を書きましたが、 mickymm.hatenablog.com 今回はサーモンを一匹丸ごと買える卸市場のような場所に行ってみたのでご紹介します。こんな内陸国に住んでいても海の幸が高頻度で食べたくなるのは島国のDNAがなせる業なのでしょうか。

とりあえず住所だけ聞いて一人で下見に行ってみました。バス停から歩くこと30分、この時点で少し帰りたくなっていましたが「魚」と書かれた看板が見えてきました。 どうやらこの辺りのよう。さすがに築地のような場所を想像していたわけではありませんが、想像以上に店の表に魚が見えないので不安になってしまいます。ちなみにこのお店に入ってみましたが、家の近くのお魚屋さんのような場所で、クーラーボックスのような冷凍庫の中に切り身が入っていましたが、鮭一匹丸ごとは売っていませんでした。

少し進むと、入口のような場所が。 ここから中に入るのかな…。でも屋内に入れるようなドアは鍵がかかっていたり、先ほどのお店のような場所ばかりです。まさか鮮魚が並んでいるとは思っていませんでしたが、もう少し魚が並んでいて活気があるものだと思っていました。今にも凍りつきそうな、想像以上の過酷な場所でした。

ついに市場らしいお店を発見。 奥に見えている白いコンテナの中にたくさんの箱が積まれており、その前に立っている人に声をかけると「鮭?あるよ」とその箱の一つからカチコチに凍った鮭を一匹引っ張り出して見せてくれました。ここか。この日は下見だったので、お礼を言って箱の中に戻してもらいました。

別の機会にここへ車で行くという先輩にお願いして、一緒に連れてきてもらいました。先輩は鮭を丸々一匹買って海鮮鍋をするつもりだったのです。 コンテナの扉にはこんな紙が貼ってあり、その日に在庫がある魚の種類が書いてあります。左上の紙には鮭の重さに応じた値段が書いてあり、それをみながら「7kg級のものを」とお願いします。コンテナの中で待機しているおじさんはいくつか鮭を出して見せてくれるので、好きなものを選ぶのですが、私には凍っている鮭はどれも同じに見えました。
紙に書かれている数字は1kgあたりの値段のようで、実際の鮭の重さを測って値段が付けられます。つまり7kgちょっとで28000テンゲほど。日本円にして9000円ちょっとですね。これを丸々持って買えるのは大変な上に冷蔵庫にも入らないので、お支払いをしている間に店の奥にある糸のこ機で切ってくれました。この時丁寧に「3等分?4等分?」と聞いてくれますが、文字通り3等分(あるいは4等分)で、別に部位に切り分けてくれるわけではありませんがありがたいです。

レジと糸のこ機しかないお店を出た瞬間に「エビは?」と聞かれました。海鮮鍋に入れたかったのでとりあえず出してもらいましたが、お目当ての尾頭付きではなかったので断ります。するとその店員さんは「あっち(入り口を出て右にある建物)に俺の店があるから、そこに行ったら尾頭付きのエビがあるよ」と教えてくれました。

次に目指すはその店です。とりあえず尾頭付きのエビ(もちろんカチコチ)を発見し、確保した後にほかの海鮮を物色していると、突然肩を叩かれました。驚いて振り返ると先ほどのおじさんです。「エビ見つけた??ここにあるよ」「もう取りましたよ!ほら。ありがとうございます」とアフターケアまでしっかりしていてびっくりしてしまいました。エビも安くはないですが、お正月に見るような立派な大きさです。私は瓶詰めのアンチョビを買い、お店を後にしました。

幸せの図。次の日に先輩のうちに呼ばれて行くと、しっかり解凍された鮭とエビの鍋を出してくれました。鮭のアラとエビのかしらからしっかりダシが出ていて、本当に美味しかったです。

みんなで美味しい美味しいと食べていると、次に出てきたのは漬け鮭と刺身。 その会には5人いたのですが、みんなお腹いっぱいになりました。買える前に先輩の冷蔵庫を見せてもらうと、まだ凍った鮭が…。7kgはとてつもない量だということがわかりました。

美味しくて楽しいサーモンパーティーでした。

Пока!