馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

街中のカザフ文様

Привет!

今日はまた日中も氷点下30度近くまで気温が下がり、外は晴れ渡っていました。外に出る気がしなかったので家の中で用事を済ましていたのですが、ふっと改めてリビングを見ると、クリスマスツリーがまだそこに立っているではありませんか。二か月以上飾っていたのでほとんど壁紙に溶け込んでいるかのように思っていたのです。気が付けばあれほど街中のあちこちに飾られていたクリスマスツリーも先週から徐々に片付けられていき、今はもう見かけなくなってしまいました。それにしても私は毎年2月が目の前に迫ってくる頃までクリスマスツリーを片付け忘れます。来年こそ1月7日が終われば片付けたいものです。

日本にいる友達から「Netflixでカザフスタン見たよ!アスタナって近未来都市なんだね」というメッセージが来ました。こうやって多くの人にカザフスタンやアスタナの知名度があがるのは素敵なことだなあと思います。黒川紀章さんが設計したこの町は「近未来的だ」といわれることが多く、確かに新市街地を通ると自分がどこにいるのかわからなくなりますが、この街の素敵なところは、よく見るとそんな近未来都市のあちこちに伝統的なカザフ文様が潜んでいることだと思います。私はそんなエスニックな模様がとても好きなので見つけると思わず写真を撮ってしまいます。今日はこの4か月弱で撮りためたカザフ文様を写真と共に紹介したいと思います。

まずはこちら。 先日の日本文化祭が行われた青少年宮殿のドアです。木製だということもポイントが高いですね。ただせっかくの模様を隠してしまう「飲食禁止」の張り紙があるのでマイナス10点。

こちらはアスタナのナザルバエフ空港で見つけたもの。透明なところに描かれているので見つけにくいのですが、その分見つけた時に嬉しくなりました。デザインとしてはシンプルなので周りの風景にも溶け込んでいますね。

そしてこちらはアスタナ・オペラのバルコニー部分に描かれていたカザフ文様。大きな模様と細かい模様が組み合わされていて、メリハリがあっていいですね。建物の外観はボリショイ劇場のようなのですが、この模様によって「カザフスタンの劇場だ」ということを知らしめているので30点加点。ちなみに舞台の幕にも小さくカザフ文様が描かれています。

新市街地の中でも不思議な形の建物が集まっているバイテレクとハン=シャティール間の道にあるショッピングセンター「ケルエン」はほかのショッピングセンターに比べるとカザフ文様が多いのでお気に入りの場所です。 特にフードコートの天井には草原と砂漠、そしてラクダの隊商が描かれていて異国気分を味わえますし、そのフードコートへと伸びているエスカレーター横につられている謎のオブジェと柱はカザフ文様の宝庫です。それが上の写真。別に光るわけではないのですが、この形と色合いが模様を引き立てています。一方で銀色の柱に描かれた文様は目立ちませんが、よく見ると描かれているのは一種類ではないところにこだわりを感じます。

先述したバイテレクとハン=シャティールを結ぶ遊歩道にもカザフ文様がありました。 ベンチも横の壁も違う種類のものが描かれているのに統一感があり、見事の一言です。ここを歩くと夏で15分、冬は20分ほどかかるのですが、この模様のおかげで幸せな気分で散歩できます。冬は下が凍っているのであまり模様を見る余裕はありませんが。

そして実はハン=シャティールの入り口に掲げられている文字の横にもカザフ文様が潜んでいます。夜になると光るのですこし模様がぼやけてしまうのが残念ですが、昼間ははっきり見えます。ちなみにこの写真を撮ったのは秋だったので雪は全くありませんが、今はこのテント型の建物には雪が積もっています。雪の重みでこの優美な曲線が壊れてしまわないのか心配になりながらいつも見ていますが、そんなに柔らかくは作られていないようです。

そういえばいつかこのショッピングセンターの真ん中に大きな国旗が飾られていたことがあったのですが 国旗の左端にもちゃんと文様が描かれています。それにしてもこの国旗のデザインといい、色合いといい、何度見てもほれぼれしてしまいます。

さて、カザフ文様の魅力に気が付いたあなたに朗報です。ユーラシアバザールなどのバザールでは、裁縫道具を売っているお店があるのですが、そこのショーウィンドウにカザフ文様のリボンが並んでいました。ここでこのリボンを購入すれば好きなだけお家でカザフ文様を眺めていられます!お店によって色合いや模様が違うので、自分の好みのリボンをぜひ見つけてくださいね。 趣味全開の記事でしたがここまでお付き合いいただきありがとうございます。また第二弾もどこかでしたいです!

Пока!