馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

氷点下20度の外遊び

Привет!

今日はロシア正教でのお正月です。ですが、クリスマスの時も今日も街中は通常営業で、ムードも全くありません。やはりイスラム教徒が多い国だからでしょうか。3月のイスラム教のお祭り、ナウルーズが今から楽しみです。

ということで、年末年始のアスタナをご紹介します。 先日の『ノートルダムの鐘』を上映したピラミッドの前の風景です。ここは「独立広場」という場所で、周りには大学や劇場、国立博物館などがあります。
アスタナは去年がちょうど20周年で、街中のいたるところに「20 ASTANA」というモニュメントがあるのですが、年末になって突然「20」と「ASTANA」の間に「19」が入ってきて(写真参照)、新年を祝うモニュメントに昇華しました。今年は21年目のはずですが、20周年のモニュメントを置き続けるか、乞うご期待。
写真のクリスマスツリーの足元は普段はがらんとした広場でも今は期間限定でスケートリンクができています。そばには小さな滑り台も。本当に土地はたくさんあるなあ。

ピラミッドの反対側にはとても長い滑り台もあります。 これは全て氷で作ってあるものの周りにブルーシートをつけているのです。この滑り台も夜になると光ります。さすがアスタナ。

休日に行くとみなさん思い思いのソリやチューブと呼ばれる柔らかいタイヤのようなものを持って遊びに来ていました。周りではスノーモービルの後ろに4、5人が乗れるようなゴムボートを繋げて、ピラミッドの周りを走ってもらうアトラクションをしていたり、ロバが引くソリに乗れたり、外気温が氷点下20度前後でも大人も子供も一緒になって遊んでいます。私たちも滑り台を経験しようと思い、こういうところには必ずある道具を貸してくれるお店を探したのですが見つかりません。すると、滑り台の近くで人だかりができているところに遭遇しました。 その中心には蛍光の黄色いジャケットを着た人がたくさんチューブを持っています(写真で手前の子供が乗っているものがチューブです)。声をかけて借りようと思ったのですが、順番も何もないので、気が弱い私たちはチューブ競争に勝ち抜けませんでした。やっと人だかりがなくなったと思うと係りの人の手にはチューブが一つも残っていません。お店であれば身分証などを預けてきちんと返却してもらうシステムが確立していますが、彼一人でどうやって管理しているのか少し疑問でした。今回は滑り台を諦めて、遊んでいる子供達を眺めます。 楽しそうだなあ。こんなふうにコースが作られていないところでも、少しでも坂道があればみんな勝手にチューブなどを持ってきて滑っています。

こんなふうに街中にはまだたくさんクリスマスツリーと滑り台があります。 これはショッピングセンター「ケルエン」の前にあるツリー。この周りでは常に音楽が流れており、ツリーも実はゆっくりと回っています。ツリーにぶら下がっているブランコのような椅子に座って冬の寒さを楽しんでいる人たちもよく見かけました。それにしてもツリーの作り物感と対照的な手前のトナカイの顔。どうしてこんなにリアルに近づけたのか不思議です。

ユーラシアバザールでは年末年始限定で写真スポットができていました。 この国におけるサンタさんの立ち位置が気になります。彼は宗教的なものを背負っていないようです。これもソ連時代の名残でしょう。

この隣ではツリーを売っていたのですが、上につける星やピカがなかったのか、 なぜか全てのツリーがアイアンマンのお面をかぶっていました。可愛かったです。

さて、うちのツリーもそろそろ片付けなきゃなあ。

Пока!