馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

シンブラクでスキー

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。今年もいろいろな場所へ行きたいと思っているのですが、その前に去年やり残したアルマトイの旅行記をまとめてしまいたいと思います。もうしばらくお付き合いください。

アルマトイで何をするか決めずにとりあえず2泊3日の予定で飛行機とホテルをとっていました。車で4,5時間走った郊外に雄大な自然が広がっていると聞いたので、そこに行くかと悠長に考えていたのですが、調べてみると12月はそこへのツアーがお休みでした。というわけで、行くところがなくなった私たちは、あまり情報がない地球の歩き方を片手に気が付けば二日目の午後にはショッピングセンターに立っていました。入っているお店も雰囲気もアスタナとそっくりです。極めつけはふらりと入ったスターバックスに置いてあったご当地マグカップ。なんとそこには「アスタナ」と書いてあって目を疑いました。いやなんでやねん、ここアルマトイやろ。

こんなことではだめだ、せっかく来たのだからアルマトイらしいことをしようという話になり、三日目は予定にはなかったスキーをしに行くことに決定。こんなことならスキーウエア持ってきたのに。 前日に行ったメデウのスケートリンクの少し下にあるゴンドラの入り口。今回は市内からバスで上がります。バスなら40分ほど。カザフスタンホテルの向かいのバス停から12番バスに乗ると着きます。バスの中にはスキーやスケートに行く大学生くらいの人が多く乗っていました。バスの座席は争奪戦です。山道なので座ったほうが楽なのですが、運賃を払っている間に席はすべて埋まってしまいました。

ゴンドラの昇降口の目の前にスキーレンタルのショップがありました。以前、スキーの用語をロシア語で教えてほしいという要望があったのでいくつか載せますね。 レンタル…прокат (プラカット)
スキー…лыжи(ルィージュ)
スノ―ボード…сноуборд (スノウボルド)
身長…рост(ロスト)
体重…вес(ベス)
サイズ…размер (ラズメール)←この三つは必ず聞かれます。数字を言えるようになっておくとよりいいですね。ちなみに私は足のサイズが23.5㎝ですが、こちらではサイズ38がぴったりです。 もしこれ以外にも知りたい単語があればコメントにどうぞ。

ゴーグルもいる?と聞かれたのでレンタルし、私は持参した秋用のニット帽を、旦那はレンタルショップの横にあったスキー用品のお店で帽子を購入。そんなことをしているとスキーズボンを借り忘れました。ジーンズで挑むスキーは初めてです。転んでしまえば最後、びしょぬれで市内へ戻る羽目になると思うと緊張感が生まれました。

スキー場で使える4時間のリフト券を購入し、シンブラクというスキー場へ向かいます。このシンブラクとメデウをつなぐゴンドラは4時間の制限外だそうです。ゴンドラ内ではロシア系のカザフ人(アルマトイ出身だそう)の女性二人組と一緒だったので、アルマトイでのおすすめスポットやアスタナの話などで盛り上がりました。アルマトイではバーニャに行くといいそうです。 スキー場に到着!レストランやスキースクールなどで賑わうこの場所にはなんとフランスパンのお店「ポール」が出店していました。モスクワで慣れ親しんだお店にこんなところで再開するなんて。フォトスポットではもちろん本物の鷹が羽を広げたり閉じたりして観光客を待っています。スキー場でも鷹が登場するのか。

それからリフトを二つ乗り継いでとりあえず山の頂上へ向かいます。このスキー場がユニークだと思ったのは、リフトとゴンドラが同じ線でつながれており、利用者は自分で好きなほうを選べるところです。 この写真でうまく伝わるでしょうか。手前にあるのがリフト、後ろに控えているのがゴンドラです。私たちは装備が不十分だったので、暖かいゴンドラを迷わず選びます。また夏にはこの山はトレッキングコースになるらしく、冬でもただ山頂からの景色を楽しみたい人たちがスキーやスノーボードをつけずゴンドラに乗り込んでいました。

頂上に着くと、なんとユルタがありました。 こんなところにまで…。カフェになっているようで、暖かいコーヒーなどが飲めるそうです。しかしここまでユルタをもって上がってくるのも、組み立てるのも大変だったに違いありません。遊牧民って山の上にも来るのでしょうか。

さあ滑り始めましょう。 あいにくの天気でしたが、山が好きな私にとってはいい景色の中スキーを楽しめました。雪質はよかったのですが、上に行けば行くほど標高が高いからか(レストランやスクールがあるのが標高2200mだそう)、コースの一部が凍っており、なんどかうまくカーブできずにヒヤッとしました。もう少し寒かったら氷もできにくくなるかもしれません。

ジョージア以来のスキーでテンションが上がったので何度も滑りたかったのですが、ここにきて前日の840段を上り下りしたことが効いてきます。筋肉痛になり、普段の運動不足を思い知らされることになりました。それでもとても楽しかったです。コースの幅が広くなったり突然狭くなったりと不安定でしたが、工夫も多く飽きないスキー場でした。こんどはスキーをするつもりで行きたいです。

Пока!