馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ユーラシア・バザール

Привет!

先日SNSに「豚肉がない」という話を書いたところ、アスタナ在住の方から「ユーラシア・バザールに売っていますよ!」とコメントが来ました。こういう時にインターネットは便利だと実感します。というわけで、さっそくユーラシア・バザールへ行ってみました。 恥ずかしながら、この文字を見たときにはじめて「ユーラシア」という言葉が「ヨーロッパ」と「アジア」がつながってできた言葉だということに気が付きました。いまさら何を言っているんだ、とお思いの方もおられると思いますが(現に旦那にこの話をすると呆れた顔をされました)、キリル文字で「Евразия(エブラジア)」と書かれると、なるほど「Европа(ヨーロッパ)」と「Азия(アジア)」に分けられるな、と思ったのです。…自分の無知をさらすのはこれくらいにして、中に入ってみようと思います。

どの入り口から入るかにもよりますが、このバザールは「バザール部門」と「ショッピングセンター部門」が渡り廊下でつながっています。全体的な面積はかなり広く、一日難なく過ごせるでしょう。ショッピングセンター部門は価格帯がすこし上がりますが、内装はとても綺麗で映画館や小さめのフードコート、ボーリング場まであります。 一見するとほかのショッピングセンターと全く変わりはありません。

バザール部門は1階の半分と2回の全体がアルチョムバザールのような専門店になっており、あちらはほとんどが靴屋さんでしたがこちらは服屋さんが多く並びます。もちろん靴や食器、カーテン、スポーツ用品店、毛糸屋さんにおみやげ物屋さんなどもあります。歩いて見て周りながら「ここにあるものだけで生活が成り立つのでは」と思い始めました。 個人的にはアルチョムバザールより店と店の間が広いので買い物がしやすく感じます。

そして目的の食料品が置かれている一階へ。たまたま降りたところで加工肉を扱っていたので、近づいて「このソーセージは豚肉のですか?」と聞いてみました。店員さんは「もちろんですよ」と言いながら、ユーラシアの話をした時の旦那と同じ顔をしました。いやいや、スーパーには豚肉のソーセージじゃなくて馬や七面鳥のものしか見つけられなかったんですよ。モスクワでよく見かけたメーカーのものがあったのでそれを購入。お肉コーナーはわかりやすく各店舗の上に「牛肉」や「鶏肉」などと書いてあります。 そしてこの写真の奥の文字が見えますでしょうか。そうです、馬肉コーナーまであったのです。さすがカザフスタン!騎馬民族の国です。馬肉を扱っているブースは鶏肉よりも多いくらいでした。いつか馬肉を買ってみたいのですが、馬刺し以外のレシピを知らないのでお勧めの食べ方があれば教えてください。   そしてありました、お肉コーナーの端に隔離されているような豚肉スペースが! お客さんがほとんどいないので、このガラス張りのスペースに足を踏み入れることは少しためらわれたのですが、とりあえず入ってみました。一番近くで「ようこそ!どの肉がご入用ですか?」と声をかけてくれた金髪のヨーロッパ系の顔立ちをしたお姉さんに見せてもらうことにします。「とりあえずベーコンを…あ、骨なしで」というと平べったいお肉の塊をひっくり返しながら探してくれました。ベーコンって骨付きが普通なのでしょうか。できるだけ大きいものを勧めるお姉さんを制して「二人暮らしなので食べきれないです」と小さいものを選びます。ここには豚ミンチもありました。ほかには?と聞くお姉さんにこれはどこの肉ですか?と質問していきます。「これは背中、これは肩で、これは太ももの部分ですよ。こっちのほうは脂身が少なくて…」ととても丁寧に説明をしてくれます。使い勝手がよさそうな肉を見つけて、購入。 左側がベーコンです。ちなみに皮がついていたので、使う前に自分で外さないといけません。これがそれぞれ850gほどで、つまり合わせて1700gで、お値段が3700テンゲ(1200円ほど)。いつ食べきるかわかりませんが、お得だなあと感心しました。お支払いする前にお姉さんが「このお肉はどうですか?背骨の周りの肉で、おいしいですよ」と別の種類のお肉を勧めてきました。私が「どう調理するといいですか?」と聞くと、一拍置いて「…切って、焼くといいですよ」と返ってきます。そうだろうね。 野菜コーナーではかぼちゃが目に入り、足を止めてしまいました。私がモスクワでカボチャを探した話はこちらからご覧ください。 mickymm.hatenablog.com mickymm.hatenablog.com mickymm.hatenablog.com ここでは、満足のいくかぼちゃと一回目で出会えました!皮はオレンジだったものの、中身はほとんど日本のかぼちゃです。食感が少し違うのはこの際仕方がありません。店員のおばあちゃんが「どのかぼちゃがいい?甘いのだったらこれだよ」と言ってくれたのを信じてよかったです。このときのおばあちゃんと、その横にいたお姉さんの店員さんは私のことを覚えてくれているらしく、買い物に行くたびにいろいろとその場でナイフで切って味見させてくれるようになりました。

鶏肉コーナーでは当日取れた卵を売っているので、生卵…は怖かったので温泉卵にして食べることができました。そしてなんと、卵が6つで120テンゲ(40円)です。ポリ袋に6つ入れて渡されたので帰りに割れないか心配でしたが、なんとか守り抜けばこの卵はお得です。

週末には建物の外でたくさんテントが出て、野菜、お肉、一匹丸ごとの魚、パン、お菓子などが並び、買い物に来た人々でごった返します。 常設のお店も安く感じましたが、この外のテントはさらに安く、スーパーよりものもいいので家計にありがたいです。日本とも、モスクワとも買い物の仕方がすっかり変わりましたが、その土地に合わせて臨機応変にできると楽しいですね。さあ、今からお肉の下処理をしようと思います。

Пока!