馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ちょっと高級スーパー InterFood

Привет!

今週末からついに最低気温が氷点下になるようなのですが、まだセントラルヒーティングがついていないようで不安です。そもそも家の中にセントラルヒーティングの管が見えないのでおそらく床に埋め込まれているのですが、この場合はある日突然床が熱くなるのでしょうか。

一週間経ってやっとどこで何が買えるかわかってきました。一応主婦なので、やはり一番気になるのは毎日の食事です。まだ家の片づけがあったので、遠くまで冒険しに行くことは少しお預けにして、歩いて行ける範囲内で一番綺麗なスーパーに通っていました。それがこのInterFoodです。 めちゃくちゃ清潔で見やすい店内。通路が広いのがうれしいです。雰囲気としては、日本でいうと成城石井のようなお店でしょうか。外国人が多く住む地域ということもあって、ドイツやイタリアからの輸入品なども多く置かれています。
「すごーい!広い!綺麗!大きい!」とテンションが上がっている私に、二か月前から先にここに住んでいた旦那が一言。「一見何でもそろうように見えて、何かを探そうとすると見つからないから、店内をぶらぶらしながら『あ、こんなんあるんや』くらいで買い物するほうがいいよ」…またまた、そんな冗談を。こんな商品数があるのにそんなことは起こらないでしょ、とはじめこそ相手にしていなかった私ですが、徐々に彼のいうことが分かってきました。どうして!乳製品をあっちとこっちに置くの!?チーズの横にバターとかヨーグルトとかあると思うやん!バターとアイスクリームを隣同士にすると一瞬どっちか分らんやん。あとパスタはまとめてください。冷凍食品も。え、ケチャップどこ!?…あったけどニンニクケチャップとかシャシリク(バーベキュー)用ケチャップばっかりでトマトのがない…!と、終始こんな感じです。このお店のロゴがInterFoodの頭文字をとってIFなのですが、「もし」かしたら買いたいものが見つかるかも、ということを暗示しているのではないかと疑ってしまいます。この中で片栗粉を発見できた時は少し感動しました。 さらに困ったのがスーパーマーケットに豚肉が置いていない、ということです。モスクワでもしゃぶしゃぶができるような薄い豚肉が売っていないなあと思っていたのですが甘かったようです。トルコに住んでいる友達が「豚肉を久しく食べてない」と言っていたの聞きながら「大変だね」と返している場合ではありませんでした。そういえばカザフスタンってイスラム教徒が多く(70%)住んでいる国だった…!ソ連時代が長かったので、戒律なども厳しくはなく、飲酒もよく見かけるので油断していました。お肉コーナーに絶対置いてあるのは鶏むね肉(運が良ければ骨付きのもも肉も)か牛肉各種です。ミンチは牛100%のものでした。ちょっといいハンバーグが作れそうです。よく考えたら、加工肉もほとんど豚でできているんですよね。ベーコンがあった!と思ってよく見れば「七面鳥でできています」と書いてあるものばかり。ハムやソーセージも鶏で作られているものが多かったです。唯一発見したベーコンはこちら。 「豚製品」と書いてあります。製品って。

そして、これはたまたま先週入荷がなかっただけかもしれませんが、冷蔵保存のパックに入った牛乳がないことも驚きの一つでした。常温の1年くらい賞味期限があるパックの牛乳はあります。ロシア語の先生曰く「低温調理してるから菌もいなくて冷蔵のものより健康にいいと思うけど」とのことですが、人間そうそう慣れていないものに手を出せません。ほかのスーパーに行くとかろうじてペットボトルに入った牛乳を2種類ほど見つけましたが、それよりもメジャーなのは袋に入った牛乳でした。 そういえばモスクワにもあった気がしますが牛乳だったかどうかは少し自信がありません。先輩によれば、これには専用の容器があるらしいとのことですが、そもそもその容器をまだ見かけたことがないのでまた見かけたら買ってみようと思います。カザフでは各ご家庭に代々容器が伝わっているのかしら。
ロシアでも乳製品コーナーは充実しているなあと思っていましたが、このスーパーの品数は圧倒的です。 この中に牛乳は一種類しか写っていません(左端の赤い線が入ったボトルの上の方)。あとは全部ケフィールだったり少しだけ牛乳を加工したものだったり、馬やラクダの乳だったりするそうです。かつてモンゴルで馬乳酒なるものを飲んで後悔したので、カザフスタンのものもいつか試す…かは約束できませんが、興味はあります。

ということで、国が違えばスーパー事情は全く別のものになる、ということを実感したというお話でした。

Пока!