馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

大英博物館

Hi!

今週は熱くなる、覚悟した方がいいと言われた1週間でしたが、結論から言うと全然熱く感じませんでした。半袖や半ズボンを着ていると夕方には肌寒く感じるほどです。ただ、毎日太陽は出ているので、過ごしやすく気持ちのいい天気が続いています。

さて、デモがあったり可愛いお店に気を取られたりしていたせいで1時間近く歩き続けてやっと辿り着いた大英博物館。 ここは正面ですが、入り口はこの反対側にあります。外壁をぐるっと回り込んで、入り口を発見しました。

実は私自身、イギリスに来るのは2回目です。高校生の時に通っていた学校のプログラムとしてオックスフォードで2週間サマースクールに参加しました。その時ロンドン観光にも来たのですが、テロがあった直後だったので観光バスから市内を見るだけ。唯一見学したのがこの大英博物館と、ミュージカル「ライオンキング」でした。

そういえばその時もこの裏口のような場所でバスから降りたなあ、と思い出しながら館内に入ります。大英博物館は国営の博物館なので、基本的には入館料は無料です。一日では見きれないような膨大な資料を無料で公開していることに、本当に驚かされます。…そういえば、かなり巨大な博物館でした。ここに来るまでにかなり体力を使ったのですが大丈夫かな、という心配はすぐに的中しました。

簡単な荷物検査を終えて館内に入ってすぐのところに、館内マップが置かれています(ここに用意されているボックスに心ばかりの寄付を入れて地図を手に入れるとよりいいかと思います)。そのマップを見ながらとりあえずメインエントランスへ行こうとするのですが、なかなか道が繋がっていません。階段を登ったり降りたりしているうちに疲れてきたので、何も見ないままベンチに座る羽目になりました。この英国が誇る大きな博物館を見学する時には、体力がどれほど残っているか確認しておくのをお勧めします。

十分に休憩をし、気を取り直してあちこち歩いてみると突然メインエントランスに降りる階段に出ました。円形のエントランスは、お土産物屋さんやカフェ、音声ガイドのレンタルなどがあります。ここで二人で一台のガイドを借り(£7)、いざ一番有名な「ロゼッタストーン」へ! この石のおかげで古代エジプトの文字、ヒエログリフが解読できたという歴史研究に多大なる貢献をした代物です。ヒエログリフは絵のように見えるので、象形文字と間違われやすいですが、実際は絵が表しているのはその状況ではなく、アルファベットやひらがなのような「音」だそうです。やはりこのロゼッタストーンの周りは人が途切れません。私たちはここを離れて、エジプトコーナーをぐるっと回ることにしました。

が、さすがイギリスの博物館です。物珍しさもあるのか、イギリスに関する展示よりエジプトに関する展示の方が多いのではないか、というくらい延々と続きました。 私が好きなカバの置物。この顔がたまりません。もちろんミイラもたくさんありました。ただ、ミイラに特化して見たいという人はエジプトにある考古学博物館をお勧めします。ミイラにそんなに興味はないけど一度見てみたい、という人には大英博物館がぴったりです。

エントランスのカフェでは、おそらくここにしか置いていないであろうピラミッド型のマーマレードパウンドケーキが売られていました。 よほどエジプトに力を入れているようです。

そしてやっぱり日本コーナーも見たいよね、という話になったのでまた探しに行きました。地図には5階と書いてあるけれど、エレベーターは5階のボタンが押せないようになっています。階段では登れるのですが、日本コーナーのようなものは見当たりません。また階段を登ったり降りたりしながらきょろきょろと周りを見ていると、ある張り紙が目に入りました。
日本ギャラリーは9月まで改装中です」…だそうです。

次はどこに行こうか、とフラフラ歩いていると突然イースター島のモアイ像と遭遇したり、

ロシアの博物館で見たことのある、お洒落なソ連時代のプロパガンダ満載のお皿が展示されていたり、目的を持たずに歩くのも手かもしれません。もし時間があれば。私たちは閉館2時間前に入ったので、道に迷ったりしているとあっという間に閉館時間がやってきました。

他にも色々と見ましたが、面白かったのは「ルイス島のチェス盤」で、かなり古いもののはずですがポーン以外はかなり精巧に掘られています(ポーンは人ですらありません)。 チェスといえば今でこそ黒と白ですが、この時代は赤と白だったそうです。面白いのはそこではなく、各駒がちょっとした遊び心を持って掘られていること。あるものは忠誠心を表すために自分の盾に歯を立てています(音声ガイドはこう言っていたのですが、わたしにはどうしても盾に噛みつくことが忠誠心につながるとは思えませんでした)し、

クイーンに至っては退屈そうな表情で頬杖をついています。これはお土産物屋さんに置かれていた巨大なクイーンの駒の写真ですが、もちろん実物はガラスケース展示されています。 これらの駒もお土産物屋さんで購入可能でした。お土産はいろんなアイデア商品があって見ているだけで面白いので、時間の余裕を持って見に行かれた方がいいと思います。

これで予定していた1日目の行き先は全て消化しました。二日目はロンドン塔へいきます。

Пока! Bye!

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