馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

イギリスからみたワールドカップ

Hi, привет!

ついにワールドカップが開幕しましたね!私たちは直前にモスクワを出て来てしまったので、街が徐々に盛り上がりつつあるところしか見ていませんが、現在の街の様子を友達のSNSから覗いているとどうやら大変な人出のようです。

ここイギリスでもサッカーは人気なので、朝からラジオを聴いていてもワールドカップの話ばかりでした。あるコーナーではなんとモスクワと中継をつないで、色々と質問をしています。まだ開幕前なのに何を尋ねるのかな、と興味深く聞いていると「安全ですか?」「ロシアといえば寒いというイメージですが、何度くらいですか?」「そもそも何を食べていますか?」などの質問ばかりで思わず笑ってしまいました。そこからか…。しかし、おそらく今回初めてロシアに興味をもった日本の人も同じような質問をするかもしれません。世界的にロシアに対するイメージってそんなに変わらないのだなあと面白かったです。ちなみに最後の質問には「ボルシチという赤いビーツのスープを食べています」と答えていました。

そんなイギリスに来る時、モスクワの空港のチェックインカウンターで止められました。私のパスポートを何度もめくっては首を傾げます。ついにこちらに「イギリスのビザはどこですか?」と英語で聴きました。固まる私たち。そのまま係員さんは電話でどこかに確認します。「日本のパスポートを持った人が窓口に来てるんですが、彼らビザを持ってなくて…え、日本人はビザ要らないんですか!じゃあ通してもいいんですね!?」…そうやで。さっき言っても信じてくれなかったけど。

ビザで国を守っているのは十分理解していますが、やはりロシアが他の国から「つかみどころのない国」と思われているのは、実際に訪れるために超えなければならない心理的ハードルが高いからだと思います。そういう意味では、今回のワールドカップが正しく理解される一歩になってくれれば、と願ってやみません。

たまたま到着した日にアメリカのトランプ大統領が「G7にロシアを招き入れるべきだ」と発言したため、ホテルでテレビをつけるといくつかの局で「ロシアとどう付き合って行くか」を有識者が議論していました。イギリスでは今年初めに元スパイが旧ソ連製のものと思われる毒物で攻撃されたので、ロシアに対するイメージがかなり下がっています。この番組でも議論というよりは、ロシアがどれほど危険な国かを報道しているように見えました。

そしてこの話題が終わった頃にはワールドカップが始まりました。なんだかロシアを離れたはずなのに毎日なんらかの形で「ロシア」という単語を耳にしているのがなんだか変な感じです。

私自身いろんなところでイギリスと日本だけではなく、イギリスとロシアも比較しながら見てしまいます。そんな視点も入れつつ、イギリス生活を綴って行く予定です。

今ホームステイしているロンドン郊外の景色。ゆっくりと時間が流れていきます。

Пока!Bye!

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