馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

試験当日(後半)

Привет!

早速、前回の続きについて書こうと思います。

昼食はそのまま試験を受ける部屋で持参したものを食べてもいいし、本館の食堂に行ってもいい、という形式でした。お昼休憩は何時までか伝えられず、遅れることを恐れた私は部屋でおにぎりを食べます。1時間ほど経った午後2時、教室にはほとんど受験生が帰ってきていませんでしたが、試験監督がやってきました。「全然帰ってきていないじゃない!みんなどこに行ったの?食堂?何をしているのかしら…いいわ、今ここにいる人たちから始めましょう。次は文法のパートです」…それなら始めから休憩は1時間だって言っておこうよ。

試験中は部屋を出る試験監督が、問題用紙を配りながら「あなたは何時までね」と言って回答用紙に終了時間を書き込んでいきます。90分で150問という、かなり集中力を試される試験なのですが、他のレベルを受けている人が突然手をあげました。監督が近づくと、彼は「この問題がわかりません」と言います。それを聞いた監督は「ほら、この単語は過去形でしょ、じゃあこっちの時制は…?」とほとんど答えじゃないかというようなヒントを与えていました。そんなことが許されるのか。人によって終了時間が違うので、ここから次のパートに行くのは自己申告制です。監督を呼びに行くと、次はリスニングだと言われました。

教室の壁際に並んでいるパソコンの前に座ります。 これは試験後に撮ったものです。パソコン自体はハイテクで、液晶はタッチパネルでした。問題用紙を配られ、先に選択肢を読んでもいいし、早く帰りたい人はすぐ始めてもいいよ、と言われます。この試験、ルールは存在しているの…?どう考えても先に選択肢を読んだ方が高い点数が取れるので、みんな必死で読んでいました。

同じレベルの人たちがここまで終えるのを待って、最後の試験である「会話」に移ります。 念のため、この試験の説明の記事で書いた「会話」の内容をもう一度貼っておきますね。

誰かが話すことに驚いたり共感したりしながら一言返す(どの感情で答えるかは指示されます)もの、求人広告をみて電話をかけるロールプレイ、映画の1シーンを見て何が起こっていたか、どうしてそうなったと考えるかを5分ほど話すもの、あるテーマについて試験官との議論

これに関してはどれほど準備しても当日何がくるのか分からないので、自信がつきませんでした。同じレベルを受けていた五人が廊下に呼ばれて、二人と三人に分かれるよう言われます。私は三人の方でした。試験監督が「緊張してる?不安?」と聞いてきたので全力で頷くと「それが正しいわ」と言われました。どういう意味で。

別室に入って「記録のために録音させてね」と監督は自分の携帯電話を机に置きながら私たちに席に着くよう勧めます。「では、まず名前を言ってください」「なんでロシア語を勉強してるんですか」「ロシアにきてどれくらいですか」「趣味はなんですか」などに答えたあと、監督が「では、少しあるテーマについて話しましょう。なんの話がいいですか?ファッション?スポーツ?…スポーツにしましょうか」と言ってそこからスポーツに関する質問が始まりました。「あなたはスポーツをしますか?」「あなたの国で有名なスポーツは?」「どうしてスポーツは健康にいいですか?」「いいスポーツマンに必要なものは?」などなど。聞いていた内容と違うし、ウォーミングアップにしては長いな…と思い始めた頃、試験監督が言いました。「これで試験は終わりです。もう帰っていいですよ」…!?!?結果に関しては6日後に電話して確かめると始めに言われていましたが、私の横で試験を受けていた人が「確認なんですが、結果は六日後ですよね?」と聞くと「うーん、もしかしたら明日の午後以降に電話をかけてきてくれるとわかるかもしれない」と教えてくれました。全てにおいてこの試験に法はないのか。

これがプーシキン大学の本館。終始こんな感じだったので、周りから「手応えどうだった?」と聞かれても「分からない」としか言いようがありませんでした。

次の日は少し用事があったので二日後にドキドキしながら電話をしてみました。「あの、二日前に試験を受けた○○ですが、試験の結果を聞きたいです」「どの国出身ですか?」「日本です」「はい、…合格していますよ。火曜日に証明書を取りに来てくださいね」

合格しました!!

証明書とともにそれぞれのパートで正答率の表ももらえます。5パート中、4パート以上が66パーセントを超えていれば合格なのですが、私は文法だけ60パーセントで、あとは全て超えていたので合格だったようです。ちなみに2パート以上66パーセントを下回っていると、2年以内にそのパートだけ受け直すこともできます。試験自体がこんなに緩かったので、この試験自体の信用性が少し危ぶまれますが、試験勉強を含めいい経験にはなったと思います。

そして今、実は旦那の7週間に及ぶ英語研修でイギリスについて来ています。なのでこれからは少しロシアを離れて、イギリスでの生活について書く予定です。もし興味があれば少しでも読んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。

Пока!

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