馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

中央市場

Привет!

三寒四温の日々が続くモスクワからこんにちは。日本も涼しいと聞いたので、これを読んでいるみなさんも体調など崩されませんように。札幌の気温を見ているとモスクワとほとんど変わらないどころかより寒いようで、ほんの2年前まで持っていた「極寒の地」というモスクワのイメージが音を立てて崩れていくようです。

時にはバケツをひっくり返したような雨が降ったかとおもえば、数時間後には何もなかったかのようにからっと晴れる、なかなか先の読めない天気が続いているのですが、晴れている5月のモスクワほど散歩に向いている場所はなかなかありません。芽吹いた緑の間から差し込む陽光のもと、どこまででも歩いて行けそうな気になるのです。

長い冬の間は行き慣れたところに向かってしまっていた足も、こんな季節は新しい場所を開拓しようとどんどん前に進みます。今回行ったのはこちら。 Центральный рынок(ツェントラリヌィ・ルイノック)、その名も中央市場です。Трубная(トゥルーブナヤ)駅を出て すぐに見えるこの建物は、地上3階、地下1階の4階建てです。

地上部分は全てレストランで、1、2階はフードコート、3階はロシア料理のレストランなのですが、実は3階については今日先生に聞いて知りました。3階があることすら気がつかなかったのです。先生曰く、エレベーターを使わないとたどり着けないそうで、そのレストランでは独自のかまどを使って調理している伝統的なロシア料理を出すそうです。なかなか良かったそうなので、機会を見つけて行ってみたいと思います。 今回私たちが行った1、2階のフードコート部分(写真のように吹き抜けになっています)は世界の料理が食べられる国際的なもの。日本はもちろん、韓国から中国、ベトナム、インド、ジョージア、ウズベキスタン、ギリシャ、イタリアにフランス菓子まで食べられます。

日本料理に関しては1階に「東京」という寿司屋さんが、2階に「ウミ」という寿司と牡蠣のお店がはいっていました(先生曰くウミの方が美味しいそう)。ただこの日の気分が寿司ではなかったので別のお店へ。

辛いものが苦手なくせにナンが好きなので日本ではよく近所のインドカレー屋さんに通っていたのですが、モスクワに来てから一度も食べていなかったのを思い出して二階にあるインド料理のお店に決めました。 ここはおそらく手前と奥でお店が分かれていたのですが、気がつかずに奥のお店で注文をします。レジ横にかかっていた黒板に「タンドリー」「バターチキンマサラ」と英語で書いてあったのでそのまま注文したら、ご一緒にラッシーなどはいかがですか?と聞かれました。ラッシー!その言葉の響きを聴くと突然飲みたくて仕方なくなります。食いつくように「マンゴーラッシーもお願いします!」と答えた私に店員さんが「もしかしてインドに行ったことあります?」と笑顔で尋ねました。え、どうしてですか?と質問に質問で返すと「料理名をよくご存知なので」とのこと。モスクワではまだインド料理が珍しいので「マサラ」や「ラッシー」などの説明を求められるそうです。「日本ではインド料理がポピュラーなんですよ」と返すと納得してくれました。 こちらがそのバターチキンマサラ。注文するときに確認すると「少し辛いです」と言われていたのですが、全く辛くありませんでした。むしろバターが香り高く美味しい、と思わず呟いてしまうほど。ラッシーの方は…どちらかというとミックスジュースでした。言われたらマンゴーの味がかすかにするような、ヨーグルトの風味も残っているような、というくらいで、少し思っていたものと違いましたが、もしかしたら本場はこうなのかもしれません。 こちらはタンドリー。ナンの上にチキンがのせられていて、左に行くほど辛くなっていく4種類のスパイスが付いてきました。ナンは少し生地が薄めでしたが、紛れもなくナンでした。カレーに合います。

食べながらインド料理屋さんの向かいにある「ウミ」を見ていると、見覚えのある形が目に入りました。 日本地図やん!食べ終わってから確認しにいくと県境もちゃんと書かれていて、県庁所在地にはマークが付いている、珍しくちゃんとした日本地図でした。ここは信用できます。

少し楽しみにしていた地下の市場はあまり物がなく、ほかの市場に比べるとかなり小規模でした。 でも魚の水槽は綺麗です。「中央市場」というより「中央フードコート」という感じでしたがこんなに多国籍のフードコートは見ているだけで楽しいのでおススメスポットです。

Пока!

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