モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

マリインスキー劇場

Привет!

だいたい長期休暇を取れる時期はかぶるようで、旦那の妹さんがロシアに来ているのと全く同じタイミングで私の高校の友人もロシアに来てくれることになりました。家に泊めたり案内したりはできないかもしれないけど、と言う私に「一日でも会えるだけで嬉しい」と優しい言葉をくれます。お互い、いつどこにいるかを確認するとサンクトペテルブルクで会うのが一番良さそうでした。ちなみにその夜はマリインスキー劇場で「白鳥の湖」を見るの、と彼女。

マリインスキー劇場!ロシアにバレエが伝わった18世紀、首都はサンクトペテルブルクでした。時は帝政時代、エルミタージュに代表されるように芸術の都もサンクトペテルブルクです。そんな街にある皇室のために建てられたのがマリインスキー劇場なのでした。もちろん国内におけるバレエの中心にもなっています。ここで「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」が初演されました。「白鳥の湖」は初演こそモスクワのボリショイですが、あまり演出家にもバレリーナにも恵まれず評価は得られなかったので、「眠れる〜」と「くるみ割り人形」でチャイコフスキー作品の実績があった演出家プティパが再振り付けをして再演したのがこのマリインスキー劇場なのです。 興奮のあまり外観を撮り忘れたので公式ホームページの写真を。パステルカラーの水色でクラシックな雰囲気の漂う素敵な外観です。

ここで「白鳥の湖」を見るということの意味を熱く語ると妹さんも見たいと言ってくれ、いつもなら寝てしまうからと乗り気ではない旦那も行くと言ったので、すぐにチケットを購入することになりました。先ほどの公式ホームページから買うことができます。

1人9000p(18000円)。一階奥の、一段上がっている場所の最前列の値段です。上演日の4日ほど前だったので当然もうほとんど空いていませんでした。この時を逃したら多分もう見られないと思うと、購入ボタンを押してしまっていました。後から今これまでにない高額な買い物をしてしまったことに気がつき、旦那も私も手が震えていました。何事も勢いです。ついでにまさかこの2週間後にボリショイ劇場が待っていると私は夢にも思っていませんでしたが、旦那は知っていたので余計震えていたのだと思います。

サンクトペテルブルク2日目に見る予定でした。列車で街に着いてから、ずっと来るべきマリインスキーに、胸をバレリーナのごとく躍らせていました。だから思わず言ってしまったのです。1日目の夜にジョージア料理に連れて行ってくれた現地に住む友達に、自慢するように「明日マリインスキーで白鳥を見るんだよ」と。それを聞いた友達の反応は私の予想していないものでした。

ーえ、マリインスキー本館で今白鳥の湖やってたっけ?

彼は芸術通です。よくさまざまな劇場に足を運んでバレエやオペラを楽しんでいると聞いていました。そんな彼が間違えるはずがない。ただ私たちもちゃんと買った覚えがある。慌てて、でも怖々ホームページを確認すると「マリインスキー新館」と小さく書いてありました。

新館ってどこ!?ロシアバレエ130年の歴史は?と友人に尋ねると「本館のすぐ横にある…最近出来たすごく近代的な建物…」とのこと。 これも公式ホームページからです。わあ本当だ、ガラス張りで近代的というか近未来的。

バレエは基本、ダンサーは劇場に所属します。同じバレエダンサーと言えどもどの劇場に所属しているかが重要なのです。つまり、マリインスキーの本館であろうが新館であろうが、ダンサーはマリインスキー劇場のダンサーに変わりはない、外装なんて中に入って仕舞えば一緒だし、大事なのはバレエだから、と友人は慰めてくれました。

次の日、私は高校の友達と無事に再開して街を散策した後、劇場前で旦那と妹さんと合流。上演1時間前に開場しました。

歴史的な荘厳さはありませんが、洗練されたイメージです。階段はガラス張りでした。ここも美しいのですが、諦めきれず劇場内のスタッフに「本館の方、チラッと見せてもらえませんか?」と聞いて回るも、皆一様に黙って首を横に振ります。

気持ちを切り替えて、ここからはバレエに集中することにしました。
実は、私はちょうどこの1週間前にロシアに来てくれていた大学の友人を連れてモスクワで同じ「白鳥の湖」を100p(200円)で見ていました。思いがけず2週続けて白鳥が舞うのを見ることに。単純計算でも値段に90倍の差があるのですが、先週のバレエも子供向けとは思えないほどレベルの高いものだったので、今回は否が応でも余計に期待してしまいます。

ホールはこんなところでした。幕には羽根が描かれています。白鳥かな? 幕が上がりました。

続きは次回に。

Пока!

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