馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

大統領選2018

Привет!

3月18日は6年に一度の大統領選挙の日でした。 今年に入ってからずっと様々なところで目にしていた宣伝。20「18」年と3月「18」日の二つの18をかけた<20"18"МАРТА>(Мартаは3月という意味)と書かれているのを「センスいいなあ」と思いながら見ていました。選挙日が近づくにつれて掲載場所もどんどん増え、いやでも18日を意識させられます。モスクワから一日かけてたどり着いたバイカル湖に浮かぶオリホン島の小さな村でもこの宣伝を見かけたときは、そうかここもロシアだった、と改めて思い知るきっかけにもなりました。

投票日4日前にサンクトペテルブルクへ行ったのですが、モスクワの駅ではこんなステッカーを配っていたので思わず受け取ってしまいました。投票できないけど。 「わたしの声(一票)は重要」「ロシアーそれは私たち」「ロシアはわたしの心の中に」「未来を選ぶ」「一人一人が重要」など直接的な単語が並んでいます。このステッカーどこに貼ればいいんだ。

ロシアに馴染んで来たモスクワ在住の日本人の友人のところに選挙案内が来たりもして、選挙権がないながらも楽しみにしていました。当日の朝、近所の電柱に「投票所ナンバー◯◯はこちら」という案内が貼られます。どうやら家の前の中学校(?)が投票所になっているらしく、学校の入り口には白と赤と青(ロシアの国旗の色ですね)の風船で飾られ、 (遠目から撮ったので画像が荒くてすみません。写真の右のほうに写っているものです)

なぜかクラブミュージックが流れていました。ほとんどお祭りです。次の日のメトロでもらう新聞には「今回の選挙に現れた人たち」という見出しで有名人や、中世の騎士のコスプレをして来ている人たちなどの写真が載っていました。なんでも投票率を上げるために、食料品などを安くで売り出したり、お茶を配ったり (全ての投票所でやっていたわけではないかもしれませんが)色々と工夫しているようです。日本の投票の雰囲気と大違いだ…。

そのおかげか今回の投票率は67パーセント。悪くない数字です。そして結果は、おそらく日本でも報道されていたかと思いますがプーチンさんの圧勝でした。得点率は76パーセントということで、次の日のニュースでは「新しい記録だ!」と報道していました。70パーセント越えは珍しいそうです。次点の候補者の得点率が12パーセントだったことを考えると、いろいろなことを疑いたくなるくらい圧倒的な勝利で流石だなという印象です。

わたしの周りの人たちはプーチンさんの熱烈な支持者というわけでもなければ批判している人というわけでもなく、とりあえず選挙があるんだったら彼に票をいれる、という人が多かった気がします。そして選挙に行かない人も一定数いました。先生曰く「プーチンに一票を投じたいんだったらテレビの前で彼に向かって頷くだけでいい、という冗談があってね」というくらい、世論的にもプーチンの当選は確実だと見られていました。

当選が決まってからのプーチン大統領はまず赤の広場に集まった支持者たちの前で短いスピーチ、そして記者たちの前で質疑応答、選挙に関わったボランティアを労わる、という流れで忙しく動いていました。スピーチや質疑応答では「これまでのものを続けるのではなく、いろいろなシステムを改良していく」と言っていましたが、とりあえず向こう6年は引き続きプーチン大統領がロシアの代表です。今でも急速に生活が変化していることを感じられますが、6年後この国がどうなっているのか興味深いです。

Пока!

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