馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

イルクーツク散策

Привет!

バイカル湖のツアーも終わって、駅までやって来ました。電光掲示板に私たちの乗る列車の情報がありませんが(プラットホームがわからないのです)、ツアーガイドのユーリャさんも駅員さんも「まあチケットに書いてある時間に出るでしょう」と根拠なく確証してくれたので、とりあえず2時間前の21:00まで4時間街中を散策することにしました。

イルクーツクの鉄道駅がビビッドなカラーで可愛かったです。

街のいたるところにある電光掲示板に-12度と書かれているのを見たツアーの一員イリーナさんが「バイカル湖に比べたらもうここは夏やな!」と言っていたのを思い出しながら、中心部まで市バスで向かいました。さすがに夏ではないやろ。暖かく感じるけど。

お土産が欲しかったのでふらふらとショッピングセンターを目指します。中心部に近いところでもこんな木造の家が並んでいて、昔ながらのロシアを感じられました。 ショッピングセンターにも小さなお土産物屋さんはあったのですが、なんだかモスクワと変わらないラインナップだったので、お菓子や食料品を手に入れようと店員さんにスーパーの場所を聞くと「この街にスーパーはないですよ。食料品が欲しいんですか?このショッピングセンターの目の前にある市場で買えますよ。あ、あともうバレンタインデーも終わるのでこのカードをあげます」と丁寧に答えてもらいました。たしかにこの日は2/14だったのですが、カードは売り物じゃないの…?そしてスーパーがないってことはないだろうと思いながらもその市場に行ってみました。

その名も「中央市場(центральный рынок)」です。19:00に閉まるようで実はここに入った時点で閉店10分前だったのですが、各店舗の人たちはあまり嫌な顔をせず、片付けつつ対応してくれました。全体の場内放送では「もう閉めるから出て行け」とガンガン言われます。そりゃそうだよな。

お肉コーナーや魚コーナー、野菜コーナーなどを見ながら歩いていると、お菓子屋さんを発見。しかも「イルクーツク」や「バイカル湖」などと箱に書かれたお菓子が売っているではありませんか!日本ではこういう箱に入ったご当地お菓子をよく見かけますが、ロシアではあまり見かけなかったのでここぞとばかりにたくさん買い込みました。 こんな風にいくつか並んでいるので、欲しいものを窓口にいるおばちゃんに伝えて出してもらうソ連方式です。

市場も閉店してしまったので、駅方面まで戻って晩御飯でも食べることにしました。市場の前から駅までの路線があったので、ちょうど来たトランバイに乗り込みます。集金に来たおばちゃんにお金を渡してそのまま乗っていると、どうも見慣れない景色が続きます。どんどん乗客も減っていくし不安になって来たところで友達が近くにいた乗客に「これ駅まで行きますよね?」と聞いてくれました。「え、これ次の次で終点ですよ。駅は反対方向です。(集金のおばちゃんに)この人たち駅に行きたいんやって!」というではありませんか。それを聞いたおばちゃんも「なんでお金払うときに行きたい場所言わんかったん!これから終点まで行くけど、そのまま引き返すから乗っておきなさい」と教えてくれました。

そうやってついた終点。運転手も集金のおばちゃんも一度降りてしまい、もちろん乗客もおらず、トランバイに取り残された時の写真です。 車内の電気を消さずにいてくれたことが唯一の救いでした。いやでも、引き返すって言ってるけど運転手降りちゃうん…?これ出発1時間後とかじゃないよね…?と不安になって来たところで運転手さんとおばちゃんが戻ってきました。その間5分。どこかでお茶でも飲んで来たのでしょうか。

そうやって無事にトランバイは駅に向かって出発しました。おばちゃんは追加料金を取らなかったばかりか、常に私たちのことを気にかけてくれていて、降りるときには声をかけてくれました。知らない街で油断しては行けませんね。ちゃんと乗るたびに確認しようと改めて思いました。

そうやって駅に着くと、なんと電光掲示板に私たちの列車情報が載っていました! これで一安心です。それでもまだ2時間以上あったので、駅の目の前にあったアイリッシュパブへ行くことに。

そのパブの店員さんがかなり気さくな人で、料理を持ってくるたびに「モスクワの地ビールはいかがですか」とか「これからバイカルですか?」とか色々と話しかけて来ます。もうバイカルに行って来たんですよ、という話をすると「そうなんですか!実は僕も今朝までオリホン島にいたんですよ。コテージをあの島に建てたので、よく行くんです。でもこの数日は雪が降って残念でしたね。透明な氷は見えました?スケートは?してない!?ちょっと待っててください」と言って携帯電話を取ってきたかとおもうと嬉しそうにスケートをしている自身のビデオを見せてくれました。なんか最近こういう店員さんによく会います。

そうこうしているうちに時間です。列車でシベリアを駆け抜けます!

Пока!

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