馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

オリホン島へ

Привет!

今日は「男性の日」という従軍した男性を讃える祝日です。去年は友達とクッキーを焼いたりしたなあと思い出しながら、一年が過ぎる速さに驚きました。

さて、バイカル旅行の方はようやく大本命のオリホン島へ向けて出発します。バスの中で、私は通路を挟んで旦那と友達の横に座りました。反対側の隣には、一人でこのツアーに参加しているナターシャ(仮名)という65歳くらいの女性が。彼女が本当に優しくて、酔い止めで眠くなっている私に「車酔いした?飴舐める?」とソ連時代から持ってきたのか、というようなパッケージのレモンの飴をくれたり、バスがあまりに激しく揺れるからと腕を組んで椅子から落ちないようにしよう、と声をかけてくれたり、それでも船を漕いでいる私に「膝枕してあげるからここに頭を置いて寝なさい」と提案してくれたりしました。彼女のおかげでほとんど一日中乗っていたバスも退屈しなかったので有り難かったです。

バスはオリホン島に着くまでに2回ほど止まりました。1度目は、丘の上で。 ここはバイカル湖の周りでも最も乾燥した場所だそうで、今年は珍しく雪が降ったそうです。乾燥した土地には通常雪が降らないという当たり前のことに気づかされました。

そしてこの丘からバイカル湖とオリホン島も遠くに臨むことができます。そんな丘の上に大きな銅像が立っていました。 この人の前に詩が書かれた石碑もあります。ガイドさんによると、この人はその詩に出て来る人だそうです。私たちの横で、その詩を見ていたイリーナさんが「あ、これは!」と言って急に歌い出しました。歌詞だったようです。その歌をなんと日本語訳してくれているサイトを見つけたのでご紹介しておきますね。こちら。簡単にあらすじをいうと、監獄から逃亡した放浪者が、バイカル湖を渡って家に帰ると父親はもう死んでおり、兄弟たちはシベリア送りになったと母親から聞かされるというもの。…重い。

ちなみにメロディーはこんな感じ。

砂漠に雪が積もっているような、シベリアにいるのにどこか不思議な光景の中をバスは進んでいきます。行ったことはないのですが、火星ってこんな感じなのかな。

次に一行が足を止めたのは、バイカル湖のほとりでした。「バスを降りて、写真を撮ってもいいですよ。15分ほど止まるので」と言われて訳も分からないまま降りると、目の前に巨大な凍った湖が広がっていました。思い描いていたような分厚い氷の上に初めて立ったのです。村のすぐそばだったからか透き通った氷ではありませんでしたが、テンションが上がるのには十分でした。 足元はこんな感じです。やはり白いところが多いですね。旦那と友達と3人で氷の上を歩く練習をしていると、ツアーの他のロシア人たちから「日本人の正しいお辞儀の仕方を教えて」と当然言われ、なぜ突然「状況別お辞儀の角度講座」を始める羽目になりました。そこに興味があるのか。

このとき、氷に「氷の上に出てはいけません」と書いてある看板が立ててあったのでいつ怒られるかとヒヤヒヤしながらだったのですが、一通り写真撮影を終えて乗り込んだバスが思いっきりその氷の上を走り出したのでびっくりしました。でも、氷の上を走ってる!!バスで!!!走れば走るほど窓から見える氷が透き通っていきます。 ぶれているのは車がめちゃくちゃ揺れるからです。それにしても氷の上は車を変えると思っていました。普通の観光バスでは無いにしろ、さっきまで何時間も陸を走っていた車で氷の上もそのまま走っていいんですね。

ずっと氷の上を走ってくれないかな、と思っていると島についてしまいました。そこからホテルまでまた1時間ほど陸上を走ります。窓から見渡す限り茶色の丘が続いており、村どころか人すら見当たりません。今日から三日間、どこに泊まるんだろう。

…いつのまにか寝てしまっていたようです。ナターシャに「ついたよ」と起こされました。 この青い塀の中にミニホテル(という名のロッジ)があります。ついた時にはもう夕方の4時だったのですぐにお昼ご飯をいただきました。食べ終わったらホテルの近くの岬にみんなで行くそうです。

Пока!

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