モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

秘密のエド・シーラン

旦那が「彼」と出会ったのは、年末に行われた学校でのパーティーでした。

時間も遅くなって来て、もう仲のいい学校関係者+うちの旦那、というメンバーしか残っていなかったところに彼がやって来たのです。彼はエンジニアで、学校の電気関係の問題があればすぐやってきてくれる人なので私は知っていたのですが、とりあえず新しい人が来たら自己紹介をしていた旦那は彼の時も同じようにしました。

一応握手して名乗りあった後、私のところに来た旦那が「エド・シーランと会ってしまった」と耳打ちします。エド・シーランとはイギリスのシンガーソングライターで、それはもう素敵な歌を作るので私たちは結婚式で使うくらい大ファン。気になった方は是非調べてみてください。

そんなエドに彼は瓜二つだったのです。もしかしたらちょうど彼が登場したときのBGMがエドのShape of youという曲だったからかもしれません。それからとにかく「エドと話したい」という旦那と一緒に彼に話しかけに行きました。「この旦那が、あなたがエド・シーランとそっくりだとずっと言っているの」。このブログをよく読まれている方はお気付きかもしれませんが、基本的に私が誰かに話しかけ、私より格段にロシア語を操れる旦那が後を引き継ぐのは旦那が人見知りだからです。

普通、突然「有名人に似てますね」と言われたらなんと返事するか困りそうですが、彼は一枚上手でした。「そう?サインしようか?検索したらエドのサイン出てくると思うし、真似して書くよ」…今度から私もこれ使わせてもらおう(似てるって言われたことないけど)。

そのあとは彼も含めた何人かで雑談をしていたのですが、その中で「いやー日本人と初めてちゃんと話した。映画や漫画の世界にしかいない存在だと思ってたよ」と彼が言ったのが忘れられません。そんな天然記念物みたいな感じだったのか。

彼が帰る前に「ごめん、これだけ話していたのにあなたの名前を忘れた。もう一回教えてくれませんか」と聞くと「エド・シーランだよ」とだけ答えてドアから出て行ってしまいました。いやいやいや、結局なんやってん。君の名は(古い)。

それでも彼の話す時の表情や、言葉の端々から感じられる良さに旦那も私も惚れ込んでしまいました。家でエドを聞くたびに「あの人いい人だったね、また会えないかなあ」と話します。連絡先を交換していなかったのです。

先日、フランス人の戦友Jさんから、彼の自宅でするパーティーに誘われました。聞くところによると20人くらい参加予定だそうです。持ち寄りパーティーだったので私はいなり寿司と太巻きを作っていきました。Jさんの家ではパンは全て美味しいバケットだったのがさすがフランス人、という感じでした。

国籍はバラバラで、同じ学校で勉強しているスイス、オランダ、アルゼンチン、フランスからの生徒やロシア人の先生たち、またJさんのロシア人の生徒たちと英語とロシア語とその他の言語ごちゃ混ぜで楽しい時を過ごしました。始まってから1時間ほどした時、家のチャイムが鳴って入って来たのはなんと彼!

大喜びの旦那が彼のところに飛んでいって「僕のこと覚えてる?」と聞くと「もちろん!」とちゃんと名前まで覚えてくれていました。私たちは未だに彼の本名がわからないのに。二部屋を使ってそれぞれ話したい人たちは話し、食べたい人は食べ、卓球したい人はして…とやっていると、突然彼が私たちに囁きました。「向こうの部屋で僕の歌が流れてるよ」…その話題まだ覚えてくれていたのか!しかもそのまま続けて「でも僕が有名人だってことは秘密ね」。とりあえずこんな人になりたい。

ロシア人はよく表情が硬い、とか気難しい、というイメージを持たれますが、同じコミュニティの中の人には全然違う側面を見せてくれるなあ、という印象です。今回も名前は聞けていない上に(Jさんは赤髪の彼のことをミスタージンジャーと呼んでいますし)、連絡先も交換していませんがまたどこかでひょっこり会えるのではないかという気がします。

写真は昨日帰りに見つけた屋台。マクドナルドのMを逆さにするとロシア語のш(sh)になるのを使ってシェフドナルドという店名にしているパロディです。著作権で訴えられないことを祈ります。

Пока!

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