馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

テレビCM

Привет!

なんだか最近体がだるいなあ、と思っていたら今朝のメトロの新聞に「新年、お休み明けの最初の1週間は生き延びられましたか?」という見出しで街の人たちのインタビューが載っていました。ロシアでは1月8日まで祝日だったので、皆さん先週1週間苦労したようです。私も休みボケしていたのか。読み進めると、それぞれどうやって乗り切ったのかが書いてありました。面白かったのは「ケフィールって少しアルコールが入っているから、それを毎朝飲む」というもの。先生によると「二日酔いの時にも飲むし(アルコールが入っているのに!?)ダイエットしたい時にも飲むわよ」と言われました。すごいな。

やはりロシアといえばお酒好きというか、アルコールをよく飲むイメージがありますが、そういえばテレビを見ていても街中のポスターでもお酒の宣伝を見かけません。この間授業で読んだ新聞記事で「政府がW杯中にウォッカの宣伝を認めることを検討している」という記事を読み、初めてロシアではウォッカとタバコの宣伝が禁じられていたことを知りました。ほかのアルコール類も倣って大々的には宣伝していないようです。その代わりよく見るのがアルコール0のもの。 ホームページからお借りしましたが、ロシアで有名なお酒「バルチカ」のアルコール0が出た時はこれでもかと宣伝していました。アルコール0なので堂々と宣伝し、それによって商品名を覚えてもらう(ほかのアルコール度が高いものも全てバルチカという名前が付いているので)、という意図があるそうです。ロシアにいてバルチカ知らん人はおらんやろうというくらい知名度はもうすでにあるんですけどね。他にも、アルコール0も出している会社、という印象付けをする目的もあります。

言われるまでアルコールやタバコのCMはないと気づきませんでしたが、反対に珍しいものはよく気がつきます。個人的にロシアにきてびっくりしたのは避妊具のCMをテレビでもメトロの無料Wi-Fiをつなぐ時でも普通に流していることです。先生にこの話をすると「別に体に害は及ぼさないし、むしろ健康に良いよね」と言われてなんとなく納得してしまいました。

他にも、よく面白いCMを見かけます。赤ちゃんにアフレコしてオムツや離乳食などの宣伝をしていたり(大抵声がおじさん)、よく分からないマクドナルドのCMがあったり、思わず見てしまいます。 ナレーションは「警備員がしなければいけないことと、チーズバーガーの働きは同じくらい簡単ですー50p(100円)」と言っています。警備員の仕事そんなんじゃないやろ。この100円マックシリーズは他にも「サッカー選手」「マネージャー」「ピアノの先生」などがあります。一つ間違えたら炎上しそうですが、あまりにも良く見かけるので覚えてしまいました。

最近はスマートフォンアプリのCMが増えました。その中でも面白かったのは下の二つです。
一つ目は、スーモのような賃貸マンションの部屋を探すことができるアプリのCMです。まずご覧ください。 題名は「博物館」。原始人たちが「もう1000年!そろそろ大きい家に住んでもいい頃だ!」と喧嘩しているところに、博物館の見学に来た家族が「もうこのアプリはチェックした?」とアプリ画面を見せる、というもの。なんのCMか分かるし、うまくまとまっているし、流れるたびに感心してしまいます。このアプリ自体もとても便利で、モスクワの気になる地域の家の相場や内装などを比べて、実際に大家さんにアプリ上で連絡することができます。引っ越す予定はないのですが、見ているだけで楽しいです。

もう一つはフリーマーケットアプリのCM。 ある家庭のお父さんが大きなリュックに冒険にでも行くかのような準備を進めていきます。見かねたお母さんが「そんな危ないところに行かなくてはいけないの?」と心配そうに聞くと「娘のためだ」とバービーのような人形の写真が入った紙を見るお父さん。そこでナレーションが「なんのために遠くまで買いに行くのですか?近所でお買い物をしましょう」と言う、というもの。初めはなんのCMかと思わず画面に目が釘付けになってしまいます。そして実は…とネタばらししてギャップでアプリを印象付けることに成功している秀逸なCMだと思いました。

CMはその時、その都市の需要を反映しているので、見ていてとても興味深いです。

Пока!

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