馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

アフタヌーンティー

Привет!

今日はロシアの旧正月です。日本語で言うとそんなに違和感はありませんが、英語だとold new year、ロシア語でもстарый Новый годと言い、もう古いのか新しいのかなんなのかよく分かりません。そういえば先週が旧クリスマスだったので、今週がお正月なのは当たり前ですね。これでとりあえず3週間ほどのお祭りムードは終わりです。我が家もそろそろクリスマスツリーを片付けなければ。

さて、かなり前になりますが、ボリショイ劇場前の「メトロポールホテル」にて、ロシア式アフタヌーンティーに行ってきました。 こちらがそのホテル。有名人もよく利用するそうです。今回はこのホテルの一階にあるオープンスペースのバー、シャリャピン(Шаляпин)に行きました。

アフタヌーンティー自体が5000p(10000円)、2人から4人向けだとホームページに書いてありました。前もって予約する方が良さそうです(ここから予約できます)。

このアフタヌーンティーはロシアで13から14世紀に完成した形だそうで、ロシア語では「чайная церемония(ティーセレモニー)」と言います。予約していた4人が揃うと、まずでてきたのはこちら。 オレンジのウォッカ。ウォッカ!?初めからロシア感満載でちょっと驚きました。何より昼の12:00です。これが伝統なのか…!まだ食べるものも紅茶も何もでてきていないので、覚悟を決めて飲みましたが、思ったよりもきつくありませんでした(※感じ方には個人差があります)。

そして、紅茶。噂ではテーブル中央にサモワールが置かれるという話でしたが、私たちの回ではありませんでした。そもそもサモワールとは、ロシア特有の湯沸かし器の名称です。 秋のお祭りの時の写真です。だいたいイベントがあると一回は見かけます。各家庭で日常的に使っていた頃は、サモワールの上に濃く煮出した紅茶を入れたポット置いていました。そして中央の円筒内部に炭火や熱した松ぼっくりを入れて加熱し、お湯を作ります。濃い紅茶をカップに入れ、サモワールの下方にある蛇口からお湯を注ぐことで好みの濃さに調節できる、という仕組み。今回のアフタヌーンティーでも、サモワールなしでこの方法がとられていました。 ヤカンから注がれるお湯。

それからしばらくして紅茶も冷めてきたころ、お料理が出てきます。憧れの3段皿とブリヌイ!やっぱりロシアでした。三段皿は、一番下の段にサンドイッチ(案の定黒パンも)、中段にはケーキなどのデザート、そして一番上の段にはマカロンやゼリーなどが置かれています。

紅茶もほとんど飲みきってしまっていたので、新しく注がれます。その時に店員さんがロシア語と英語ですこし歴史を話してくれました。曰く、中国からモンゴルを通じてロシアに入ってきた紅茶をはじめに味わったのは初代ロマノフ朝の皇帝、ミハイル・ロマノフ。彼が戦場で紅茶を飲んでいる時、そのままでも美味しいけれど、はちみつやレモンを入れたり、ジャムと一緒に飲んだりすればより健康にいいのではないか、と思いついて始めたことからロシア式紅茶が広まります。ロシアンティーって実はジャムを入れないんですよね?と聞いたところ、別に入れてもいいんですよ、と言われました。必ず入れるわけではないそうです。 説明が終わったところではちみつと大量のレモンが出てきました。いっぱいの紅茶で色々な味が楽しめて良かったです。

ブリヌイが出てきたということは、中に入れる夢のような量のいくらが出てきました。 ついでにピロシキも出てきたので、かなりお腹がいっぱいになります。恥を忍んで「あの、ブリヌイとイクラをお持ち帰りできますか」と聞いてみたところ、快諾頂きました!ロシアの大抵のレストランでは食べきれないものを持って帰れるのですが、ここでも有効とは!しかし人数分に分けて包んでくれるわけではないので一つになってしまいます。今回は優しい方々に譲って頂き、次の日の朝食になりました。

基本的にサーブがゆっくりなので、贅沢に時間を過ごせます。ロシアらしい「お茶会」を楽しめるのでおすすめです!

Пока!

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