馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

アイスショー「くるみ割り人形」

С Новым годом!
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

年越しは我が家に旦那の同僚の方々をお呼びしてみんなでプーチンの演説を聞きました。その会がお開きになった後、友人の家で朝6:00まで踊り明かした結果、元旦はほとんど寝てすごしました。今年は規則正しい生活を心がけたいです。

さて、年末に友人に誘ってもらい、アイスショーを見に行きました。

有名なフィギュアスケーター、エフゲニー・プルシェンコが2006年から取り組んでいる本人主催のアイスショーです。くるみ割り人形は去年からやっているようで、今年のショーには「くるみ割り人形2」という題名が付いていました。前日にお誘いいただいて、慌ててチケットを取りましたが、300p(600円)から4000p(8000円)のVIP席までありました。私たちは500p(1000円)の席を。いつも思ったより手軽にプロの芸術が見られるこの国はすごいなあ、と思います。

場所はメトロのプロスペクト・ミーラ駅にあるオリンピースキー。昔オリンピックの時に使われたドームです。

500pの席でもこの辺りで、とても見やすかったです。開演前でもテンションが上がる幕が降りていました。

19:00開演の予定が、実際始まったのは19:30前というロシア仕様。それまで何度も拍手が起きては「始まる始まる詐欺」を繰り返していたのもそろそろ慣れてきました。

いよいよ会場が暗くなって、始まりました!幕にプロジェクションマッピングで綺麗な映像と猫のお化け(?)が映ります。この猫がくるみ割り人形のあらすじを話してくれるので、子どもも楽しめる親切設計。というかこれだけ街中でくるみ割り人形の劇をやっていれば、ロシアの子どもであらすじを知らない子はいないのではないかと思います。日本でいう桃太郎のような。

大きなクリスマスツリーも出てきました。おもちゃ役で小さな子どもたちも滑っていて可愛いです。今回はプルシェンコの4歳の息子も登場しました。お父さんそっくりのサラサラ金髪ヘアーと大物オーラで、すぐに「あの子か!」と分かります。会場でも大人気でした。本当に可愛かったです。英才教育を受けているんだろうなあ。

第一幕でくるみ割り人形がネズミの王様を倒してしまったので、第二幕がどうなるのか気になりながら20分の休憩に入りました。

舞台上ではよくスケート場であるような大きな機械で氷をならし、その周りでは妖精の格好をしたスケーターが子ども達に歯磨き粉を配っていました。

第二幕はまさかのフロート(ディ○ニーランドのパレードで出てくるような乗り物)から始まりました。 船を操縦するのはプルシェンコです。
スケートで滑ってへんやん…というツッコミをしていいものか迷いましたが、本人が楽しそうなので全てを許せる気がします。

そこからは「中国の踊り」や「花のワルツ」などチャイコフスキーの名曲に合わせてアイスショーが進みました。中国の踊りではまさかのトランポリンが出てきたり、スペインの踊りでは牛の被り物をしたスケーターが出てきたり、見ていてかなり面白かったです。

花のワルツでは上から降りてきた布にスケーターが掴まって、空中ブランコのようなことまでしていました。もはやアイスショーというかサーカスの様相を帯びてきました。スケートの刃で布を切ってしまわないかドキドキする点では、サーカスよりスリリングです。

ロシアの踊りでは、マトリョーシカとシロクマが出てきて「ここは本場だった」と思い出しました。

2時間ほどでショー自体は終了。バレエのくるみ割り人形もいいですが、アイスショーもとっても楽しかったです。何よりあの旦那が寝ませんでした!

最後はスケーターの紹介。はじめの方は「○○学校の生徒たち」という感じでしたが、主役級になってくるにつれて「○○大会で優勝」や「○○大会何連覇」などの肩書きが付いてきます。普通に聞いているだけで「めちゃくちゃすごい人たちじゃないか」と実感しました。これ、初めに言ってくれても良かったな。

プルシェンコは流石の表現力で、集団の中で踊っていてもすぐに彼がどこにいるか分かるほどでした。毎年アイスショーをやっているそうなので、もしこの時期にモスクワにくる方は是非!

Пока!

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