馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

アブドゥールハシム・メドレセ

Привет!

チョルスーバザールのすぐ脇(とは言ってもバザールがかなり大きいので探すのに苦労しました)には地下鉄の駅があります。チケット売り場で一人1200スム(12円ちょっと)を支払うと プラスチックのコインを渡されました。 モスクワの70円という地下鉄の価格も安いと思っていましたが、さらに上をいく安さです。タクシーも安いし、移動する上では不便は感じませんでした。

しかし、改札前で警察に止められます(全員)。この駅の人は「カバン見せてね(改札を通る人は全員チェックを受けていました)。え、どこの国の人?日本人?日本いいよねー!あ、行っていいよ」という感じで質問も興味本位のようでしたが、他の駅では「パスポートを見せてください。ビザはどこですか?滞在登録の紙はありますか?」というように厳格なチェックをしていました。ただ、こうやって取り調べを受けている間も警察の人はぶっきらぼうではなく、時折笑顔を見せてくれるので嫌な気持ちにはなりません。警察の人が滞在登録の紙を見て「あ、今日でタシケントは最終日ですか」という言葉に少し引っかかりつつ(次の日の早朝の列車で出るので)、その場は通してもらいました。

ウズベキスタンでは地下鉄の駅や空港の撮影が禁止されているので、写真が撮れなかったのですが、本当に綺麗な駅でした。モスクワとは違った美しさです。基本的にタイルで壁に模様がついていて、駅ごとに全くデザインや色合いが違うので新しい駅に着くたびに「ここはどんな模様かな?」と楽しめます。面白かったのは「宇宙飛行士」という名前の駅。壁全体で宇宙を表現していました。地下鉄の車体はモスクワのそれとほぼ変わらず、むしろ同じところで作ったのかと思うくらいそっくりでした。こんなところで旧ソ連圏だったことを思い知ります。

駅を降り、目的地のアブドゥールハシム・メドレセへ向かいました。大きな公園の中にある、ということだったので、公園の清掃をしていた女性に場所を尋ねると「あれですよ」と指さされたのがこちら。

初見ではちょっとわかりにくいですね。 メドレセとは神学校という意味で、かつては学生がここで生活しながら学んでいたそうです。なので、中に入ると小さな部屋がたくさん並んでいました。今は学校としての機能を終えて、一部屋一部屋がウズベキスタンの民芸品の工房になっています。お土産も直接説明を聞きながら直接買うことができました。

中庭に面した部屋一つ一つが、ウズベキスタン食器の絵付けや、絵画、金細工、木細工などの工房とお店になっています。一つの部屋にとりあえず入ってみました。 木細工のお店です。

ここで前から欲しかったのがこちら。 一枚の木の板を細工して作っているのですが、これを開くと書見台になるのです。お店の人によると、これが8通りに変形するそうです。一度教えてもらったのですが、今家でやってみると4通りしか再現できませんでした。 一応少しずつ違います。この上にコーランなどを置いて勉強したそうです。
これはまだ8通りでしたが、もう少し小さいものだと4通り、もっと大きいものでは20通りも組み替えられるそうです。すごい。すごいのですが、本を置くだけに20通りも必要かな…?と少し疑問に思いました。

もう一つ、旦那が一目惚れしたのがこのペンケース。 蓋の部分が変形します。表面の模様もすごく美しく、ここにあるものが全て手作業で作られたと思うとため息が出ます。奥の方に職人さんが座っていて、ヤスリをかけているのを見せてもらいました。

結論から言うと、家に帰ってきて旦那のペンを入れてみると入りませんでした。…ということで、今は家のモニュメントになっています。

お皿の絵付けをしているお店の入り口はこんな風にわかりやすくなっていました。お皿は割れやすいので、ここでは買いませんでしたが、すごく気になりました。

部屋一つに1学生が住んでいたくらいの小さい部屋で、誰かの家を訪れるような気分になって楽しかったです。色々な作業も見ることができるので、ただのお土産屋さんではないのがとても良かったです。

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