馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

レーニン国立図書館①

Привет!

通っている学校があるベラルースカヤ駅の入り口には、前から大量の鳩がいるなあと思っていたのですが(多分誰かが餌を撒いていました)、つい最近鳥避け目的だと思われるスピーカーが設置されました。そこから流しているのは、キーキーという鳥の鳴き声。これまでより何倍か大きな音なので、むしろ不快指数は上がっている気がします。たしかに鳩は減ったようですが。

先日、たまたまクラスメイトの休みが被って、先生とマンツーマンになりました。うちの学校は偶然マンツーマンになった時は3時間で授業を終える(通常は4時間)という決まりがあります。いつもより1時間早く解放された私は、これまでずっと行ってみたかったレーニン図書館へ足を運ぶことにしました。 駅名にもなっています。前の銅像はドストエフスキーさんで、去年は周りの木や草はなかったのですが、夏頃に突然生えてきて(多分誰かが植えた)びっくりしました。ドストエフスキーさんも自然に囲まれて途方にくれているように見えます。

図書館の入り口のドアはとても重く、入館証を持っていないので入れるのかドキドキしていた私はそのドアに阻まれて一瞬帰ろうかと思いました。なんとか中に入ると、警備員さんに入館証を提示するよう言われます。「中を見学したいだけなんです…旅行者みたいなもので」と伝えると、横の小部屋(No.207)を指差して「あそこでゲスト用のカードをもらってきて」と言われました。やっぱり警備はしっかりしています。

名前を聞かれることもなく、スムーズにもらえました。先ほど止められた入り口もちゃんと通してもらうと、まずはコートを預けます。この時もしカバンに本が入っていたら預ける仕組みになっていました。「日本語の本でもダメですか?」と聞くと「預けてきてください」と言われます。

さあ、中に入る準備はここまでです。目の前の大きな階段を上ると 図書館とは思えないくらい荘厳。 この階段を上った先は雑誌コーナーでした。ファッション誌などいくつかのものは自分で取り出せるよう棚に収まっていますが、ほとんどの雑誌は書庫にあるようで、その書庫の前に常駐している人にお願いして出してもらうようでした。それには利用者カード(入館証と同じ)が必要なようです。読むスペースもちゃんとあります。

そこを抜けると、本棚が。 偶然人がいない時を撮りましたが、ほとんどの椅子はずっと埋まっていました。

この近くにもデスクと司書さんがおり、奥にある書庫から本を出してもらうようになっています。この後広大な図書館内を歩き回って気がつきましたが、ほとんどが勉強したり本を読んだりする部屋で、こんな風に自分で本を出せる場所は少なかったように思います。…広すぎて周りきれていないだけかもしれませんが。でもみんなふらっと来るのではなく、何かしらの目的を持ってくるのですね。

たまたま迷いこんだ「読書室」はこんな感じでした。 皆さん真剣に勉強しているので、観光感覚の私がドアを開けたり閉めたりするのも気が引けて、覗いたのははここだけですが、おそらく一番小さい読書室だったようです。

実は映画「モスクワは涙を信じない」で主人公の女の子の一人が恋のお相手を探しにきたのがこの図書館でした。伊達眼鏡をかけて真面目そうな格好で読書室に座るのですが、結局好みの人はいなかった、というシーンでした。実際行ってみると、とても恋愛目的で来ようとは思えませんでしたが、たしかにここで好きな人と勉強するのは楽しいかもしれません。

なんでもない階段でさえ素敵に思えます。ここから3階に上がりました。

続きます。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村