モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

エキシビション

Привет!

朝ニュースを見ていたら突然テレビが消えて一瞬パニックになりました。今朝はよく晴れていたので部屋の電気はつけていなかったのですが、どうやら停電していたようです。5分後には復活しましたが、びっくりするからやめて。

さて、昨日の続きです。フィギュアスケートグランプリシリーズ ロシア杯。表彰式が終わると、14:40でした。20分間の休憩がアナウンスされます。そのままリンクを見ていると、スケート靴を履いていないため小さい歩幅でペンギンのように歩くおじさんがたくさん出て来てレッドカーペットをかたづけて行きました。 さあ、エキシビジョンの始まりです。最初は専門学校の生徒さん達16人によるシンクロナイズドスケーティングでした。水色のドレスが氷の妖精のようです。16人もいるのになんでそんなに揃うねん…。彼らのパフォーマンスを皮切りに、男子、ペア、女子、アイスダンスというかわるがわるパフォーマンスが始まりました。出場している選手達もロシア、アメリカ、日本はもちろんのこと、イタリアやオーストリア、グルジア(ジョージア)、カナダ、ウズベキスタン、カザフスタンと多様です。

今回、初めて生でフィギュアスケートを見ましたが、テレビで見るより遠くから見ているはずなのに迫力が違いました。あの広いリンクを一人ないしは二人で目一杯使ってパフォーマンスする様は、さすがの一言です。 そしてやっぱりエキシビションはそれぞれの選手の工夫が見えて面白かったです。写真の選手が箒を持っているのがわかるでしょうか?彼はロシアのミハイル・コリヤダ選手で「バーバ・ヤガー」を表現しています。バーバ・ヤガーとはロシアの民話に出てくる怖いおばあさん(魔女)なのですが、音楽に合わせて箒に乗ったり(スケートなので本当に飛んでいるように見えます)、周りを睨んだり、舞台を見ているようでした。

他にもイタリアのペアがaquaのバービーガールという曲に合わせてバービーと彼女の彼氏であるケンの格好で滑っていたのも面白かったです。ちゃんと曲のはじめのセリフに合わせて演技もしていました。

彼らの次に女子三位だった樋口新葉選手が滑ります。バービーとケンが退場するのを待っている間にウォーミングアップとして回る練習をしていました。その場面を見て私が「次、日本の選手じゃない?」というと、旦那に「日本人があそこで回るか?」と返されてしまいました。練習するやろ。そして実際に樋口選手だと発表されると、本日初めて日本人選手の演技を見られるとテンションの上がった旦那が「フォー!」と叫びながら拍手し始めました。日本人そこで叫ぶか?と思いながら旦那のことを見てしまったことは言うまでもありません。 彼女の演技は本当に美しく、まだ16歳ということでこれからが楽しみだなあ、と始終思いながら見ました。彼女の演技が終わると、15分の休憩です。

休憩が終わると、12歳のジュニアチャンピオンのオープニングアクトで幕が上がりました。全体的にみんなすごい度胸です。3番目に女子5位だった坂本香織選手の出番でした。彼女は滑る前からファンにすごくいい笑顔で手を振っていて、リンク上のスクリーンでもちゃんとその様子が映されていたので遠くにいた私たちも見ることができました。滑るのが楽しくてたまらない、という感じで、見ているこちらも幸せな気分になります。

そしてロシアのペアやアイスダンスの選手を挟んで(ララランドの曲で滑っていました。途中で速着替えなどもあり面白かったです)、羽生選手の登場! 初めから歓声が他の選手より大きかったです。これだけ人気があるとなんだか嬉しくなるなあと漠然と思っていると、音楽が流れて演技が始まった瞬間に引き込まれました。圧倒的な優美さ。同じことをしているはずなのに手の上げ下げ、足の運び方、全てが美しいのです(もちろん全ての選手が綺麗なのですが、その中でも)。目が離せません。永遠とも、一瞬とも思えた演技時間が終わり、彼は全ての方向へ向けて順にお辞儀をしました。その度に上がる歓声。さすがです。

もちろん、男子の一位だったアメリカのチェン選手の演技もありました。 同じような写真ばっかりでごめんなさい。見ていると、彼は圧倒的な力強さで、羽生選手とは全く違った魅力でした。本当にかっこいいのです。これは1位2位の優劣つけがたい。審査員にならなくてよかった、と胸をなでおろしました(誰も頼んでない)。

メドベージェワ選手の演技も素敵で、美しさと可愛さ、そして完璧な演技を見ることができました。フリーで転倒してしまったのですが、珍しすぎてその写真が様々なニュースサイトで使われたそうです。安定感のある滑りでした。

全ての演技が終わると、みんなで集合して記念撮影でした。初めは一列に並んでいましたが、ウズベキスタンのジー選手が自撮り棒を持ってきたことで集合写真に。ケンを演じたイタリアのホタレック選手が羽生選手を持ち上げて、集合写真に写るようにしていたのはニュースにもなっていましたね。各試合で会っていると、ライバルでもあるけれどこれだけ仲良くなるんだな、と見ていて微笑ましい集合写真の撮影風景でした。

次の日、メトロの新聞でいつもは見ないスポーツ面を開いてみると、少しだけ載っていました。 左端の細長い部分に、女子、アイスダンス、男子、ペアの写真説明が載っています。あとは一位の写真でしたが、男子は羽生選手の写真でした。説明には「日本の羽生結弦選手は惜しくも一位を逃しましたが、それでも男子スケートのスターであることに変わりはありません」と書いてあります。すごい人気。

もともと好きだったフィギュアスケートがもっと好きになりました。来年も見に行けたらいいなあ。

Пока!

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