馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

グランプリシリーズ ロシア杯2017

Привет!

ついに昨日モスクワでも初雪が降りました!…そのことについてはまた書きます。そんな昨日行ってきたイベントのことを今日は書きたいと思います。そう、フィギュアスケートの試合です! 先週の水曜日に会った友達が「週末フィギュアスケートを見に行く」という話を聞いて、そういえば羽生くんがモスクワ入りしたっていうネット記事を見たな、と思い出しました。一般の人も見に行けるんだ(当たり前ですが)!ダメ元で家に帰ってからチケットを探してみると、まだ手に入るではありませんか。金曜日のショートプログラムは学校があるので行けないし、土曜日のフリープログラムはさすがにもう一番高いチケットしか残っておらず、となれば残るは日曜日のチケットです。タイムテーブルには表彰式と…Показательные выступления、直訳すると「出場者の発表」…エキシビションだよね?選手を並べて紹介とかで終わらないよね?と少し不安になりつつも、リスクを考えて一番安価なチケットを取りました。なんと390p…800円未満です。

もちろん試合自体も興味があったのですが、高校時代に大好きで何度も読んでいた短編漫画(「銀のロマンティック…わはは」川原泉 作)の影響で、試合が終わった後のリラックスした雰囲気で行われる(選手によっては遊び心も入るという)エキシビションが見てみたかったので、楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。 場所はショッピングセンター「Авиапарк(アビアパルク)」の真横。「мегаспорт(メガスポルト)」という施設です。メガスポルトの上には「スポーツの宮殿」と書いてあります。

14:00から表彰式が始まるとあったので、13:30には着くように行ったのですが、収容人数の割に入り口の荷物検査の数が少なかったので、直前に来ると表彰式が始まっても中に入れていない人が多数いました。

安いチケットということもあり、リンクからどれほど離れているのだろう…と緊張しながら席に着くと、 そんなに悪くない気がします。全体が見渡せていい感じです。

それにしてもパッと目に入るのは、リンクの周りをぐるっと囲む広告に日本語の多いこと。よく日本でもテレビで中継をみていたのですが、あまりにも演技をしている選手の後ろに日本企業の名前が映るので、どこで行われている大会なのかいまいちよく分からないなあ、と思っていました。もしかすると日本で放送するので合成なのかもしれない、とまで考えていたのですが、全部本物だったようです。日本のフィギュアスケートへの関心の高さが伺えます。ロシアで「高須クリニック」とか「保険の窓口」とか言われてもロシア人は読めないだろうなあ。

そして次に驚かされたのは、羽生結弦選手の人気の高さです。 拡大して撮った写真なので画質が悪いですが「羽生」や「結弦」、そして日の丸などが座席から垂れ幕としてたくさんかかっています。これが、私たちの見える範囲全てにかかっていました。他の選手が少し不憫になるレベルで羽生くんの垂れ幕しかありません。そんなに人気なのか。しかも中国語で「頑張れ」を意味する「加油、結弦」と書かれているものもあります。羽生くん日本人やで。

そうこうしているうちに14:00になりました。なんと言ってもロシアやから時間通りには始まらへんやろ、という旦那の予想を裏切ってちゃんと始まります。さすが国際大会! 男子からです。赤いカーペットの上を歩いてくるのかと思えば、受賞した選手は反対側から華麗に滑って表彰台まで来ました。ちなみに写真は羽生選手。

一位、二位、3位の順番で出て来ては、先に表彰台に立っている選手と抱き合ったり握手したり、思い思いの方法で讃えあいます。スポーツマンシップは素晴らしいですね。今回のフリーもショートも予習してこなかったことを後悔しました。フィギュアスケート協会会長からメダルを受け取り、記念品の時計を受け取り、お花を受け取った後は一位の国の国歌(今回はアメリカですね)を聞いて、記念撮影をして滑って帰って行きました。私たちの真下に取材班がいたらしく、その前でもポーズを決めてくれたので私たちにとってはお得です。

次はアイスダンス、そしてペア。流れは同じなのですが、ペアでお互いを称え合うので、先ほどの男子の時より倍の時間がかかっていました。アイスダンスやペアも日本で流行ればいいのになあ、と思います。もうこの2種目に関してはロシアの独擅場という感じでした。

そして、女子。アニメオタクということで(個人的に)親近感がかなり湧いているメドベージェワ選手が一位。二位はイタリア、三位は日本の樋口選手です。 写真はメドベージェワ選手。このイベントのポスターも彼女で、やはりロシアでも彼女の人気はダントツらしく、表彰式の間中、スクリーンで抜かれるのは彼女ばかりでした。笑顔が素敵な選手です。

ここまでで、前半は終了。エキシビションについては次に書きます。

Пока!

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