モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

"НЕКТО 1917"

Привет!

関西に在住の方へお知らせです。明日(10/19)から阪急梅田百貨店でロシア・東欧フェアが開催されます!ロシアだけではありませんが、いろんなゲストのトークショーなども開催されるようです。その中で目を疑ったのは22日の「チェブラーシュカの魅力」を話すゲスト。なんとチェブラーシュカ本人だそうです。ちょっと気になります。お近くの方は是非どうぞ。※阪急の回し者ではありません。

さて、現在私は自分の興味が赴くままに「革命100周年を感じよう」ツアーを毎週末行なっています。第一回目はこの前書いた現代史博物館でした。先週末は初めて新トレチャコフ美術館へ行きました。 今にも悪役が出て来そうな空ですね。最近ずっとこんな感じです。

前回クラスメイトと試みた(相変わらずの休館日で入れなかった)入り口は実は反対側で、真の入り口は川に面していない方でした。この時の記事ですね。同じ建物の中には劇場もあるらしく、途中劇場専用の入り口もありました。旧トレチャコフに比べるとややこしいです。

今回私が見たかったのは「HEKTO1917( 1917年の名もなき人々)」という特別展示でした。この美術館では常設展と特別展が別料金らしく(今回は共に500p…1000円くらいです)、あまり常設展のアバンギャルド美術に興味のない私とそんな私に連れてこられた旦那は特別展のチケットのみ購入しました。

この展示は1917年の様々なアーティストによる作品を通して革命を捉えよう、というテーマでした。先週は革命を動かしていた人々の動きを知ることができましたが、今回は違った印象を持ちそうです。

ただひたすら絵画が並べられているわけではなく、様々なテーマに分けられていて、かなり興味深い展示でした。展示室の雰囲気も少し他とは違っており、壁に直接印刷されている解説も詳しかったので家でゆっくり読もうと携帯電話のカメラに収めていると監視員さんに肩を叩かれ「ノー フォト」と言われました。え、書いてた!?解説はできるだけその場で理解することにしたので、かなり見るのに時間がかかりました。ただ、周りの人たちが写真をバンバン撮っていて「え、禁止??だよね??」と困惑したことだけここに書いておきます。

テーマの1つに「ポートレート」というものがありました。有名な政治家や革命運動家などのポートレートが飾ってあったのですが、数がかなり少なかったのが印象的です。なんでも「革命の時、ポートレートを描くことは犯罪だった。革命前に書かれたいくつかのポートレート(例えばトロツキーのものなど)も革命時に失われた」そうで、保管していた人たちは常に怯えていたのだとか。

中でも面白かったのは「画家のアトリエ」というコーナー。画家にとってアトリエは自由の象徴であり、そこを描くことによって革命に反抗する姿勢を見せていたようです。多くの作品にはアトリエにいる画家自身も描かれており、彼らの目には吸い込まれそうになりました。

二週続けて革命に関する展示を見ると、それぞれの博物館・美術館で革命に対する姿勢が違うことに気がつきました。現代史の方は事実として革命とその後のソビエト時代は「仕方がなかったもの」として描いていた一方で、新トレチャコフ美術館では「あの苦しかった時代、芸術にとって不遇の時代」という描き方をしていたのです。

他に革命が終わった後、ソ連になった時のポスター多数展示されていました。最も多かったのは「Займа свободны(自由のための借金)」と書かれたものでした。 これはグーグルで検索した時のスクリーンショットですが、実際見たポスターばかりでした。これは革命後、戦争をするお金がなかった新政府にお金を寄付するよう呼びかけているポスターです。そんなポスターの1つにイコン画風のものがあり、宗教が禁止されていた時代に珍しく、目を引くものになっていました。

また、展示室の真ん中には布で囲まれた暗室が作られており、中に入ると当時の写真と映像を流しているシアターになっていました。もう一方の壁には当時の報道写真が並べられています。一番初めの写真は、暗殺された後ネヴァ川から引き上げられた、ラスプーチンの写真でした。それこそポートレートでは見たことがありましたが、今にも動き出しそうな写真で見たのは初めてで、かなりショッキングなものでした。他にも逮捕された瞬間のニコライ二世、10月25日の赤の広場にいる赤軍の写真など、聞いていたけれど見たことがなかった写真ばかりでかなり新鮮でした。旦那はこのコーナーが気に入ったようです。

他にも教科書で見たことがある気がする絵など、見応えのある展示ばかりでした。来年の1/14までやっているので、機会があれば是非。オススメです。

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