モスクワ奮闘記-イギリス出張中

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

1917年革命の暗号展

Привет!

クラスメイトのイタリア人が「女性は全て素晴らしい」と堂々と言っていて、モスクワでは稀に見るステレオタイプのイタリア人だなと思っていたら、本人もそういう台詞の後に「ほら僕ってイタリア人だから」というようになりました。話している分には面白いです。

さて、昨日の続きです。今回の目的であった10月革命の展示。 1917 год(年)だと思っていたらкод(暗号)でした。革命の暗号。なかなか興味を引く名前が付いています。写真は入り口ですが、ここにこの展示の意味が書かれていました。「1917年の革命という、人類の歴史において重要な事件を様々な資料-当時の書類や新聞記事、芸術、武器に軍服など-から読み解き、この事件を時系列に並べ治すだけではなく、新たな解釈を見つけるものである。どうして革命が起こったのか?他にいい方法はなかったのか?人民がこの事件で担った役割は?そして現代社会がここから学ぶことは?」

さあ入ってみましょう。早速ロマノフ王家の紋章が天井から釣られています。 本当に情報量が多くて、わずか2フロアの展示なのに1時間以上かかってみました。重要な説明には入り口のようにロシア語だけでなく、英語でも書かれています。現地で大体の内容はつかみましたが、家に帰ってからゆっくり読みたかったので携帯のカメラに1つ1つ収めると、カメラロールがその日のところだけ真っ赤になってしまいました。展示室の壁は白かったのに、なぜか会場が赤かったイメージがあります。

展示自体は、日露戦争から始まります。 1904年、革命の13年前に始まった日露戦争でのロシアの大敗が、もともと各地で沸き起こっていた帝政への国民の不満をより決定的なものにしたのです。農奴解放されたとはいえ、一向に生活は良くならない。美味しいところを味わっているのは貴族だけだ。そこに日露戦争です。皇帝へ戦争中止を訴えて静かにデモ行進をした労働者と家族10万人へ向けて、軍が発砲したのがかの有名な「血の日曜日事件」でした。半年後には日本が勝って終戦。帝政打倒へと国民感情が動くのは仕方がなかったのだと思います。日本がここで勝っていなければ、もしくは…と一瞬考えてしまいましたが、歴史に「もし」はありません。

当時の証券なども展示してありました。

こうした流れを変えようと、皇帝ニコライ二世は国会(дума:ドゥーマ)と憲法制定を発表します。そのお知らせの紙をはじめ、様々な勅令の紙が展示されていたのですが、1番大きく書かれているのは「我々、ニコライ二世は」という一文で、具体的な内容についてはちゃんと読まないとわからないようになっていました。皇帝の名前を大きく出すことによって民衆に存在感をアピールしたかったように感じられましたが、度を過ぎていたのかもしれません。全て皇帝が勝手なように決めているように見えました。実際、国会ができても皇帝が気に入らなければすぐ解散、短命なことが多かったようです。首相に就任したストルイピンも貴族や地主に優位なように法を決めて暗殺されていますし、反発した労働者たちによるストライキも後をたちませんでした。

そんな20世紀初め頃、マルクス主義が大流行します。 マルクスコーナー。ここまでの流れをみると資本を社会の共有財産としよう、階級をなくして一人一人が自由に発展しようとする、マルクスの考え方が受け入れられたのは無理がないことのように思われます。

1914年には第一次世界大戦が勃発。皇帝は民衆の目を国内の問題から戦争へ向けようとし、国民は戦争特需を願い、誰もがすぐ終わる戦争だと信じていましたが、いろんな国が参加したこの戦争はご存知のように4年半も続くことになります。ロシア経済は低迷、国民はまたも戦争に嫌気がさし、国会も口を出してくる皇帝に不満が出てきます。1916年12月には皇帝に取り入って大きな顔をしていたラスプーチンが暗殺されました。

王家の紋章が捕まっている絵や「自由なロシア」という歌の歌詞と楽譜が展示されていました。強い反発が伺えます。

1917年3月1日(当時のロシアが使っていたユリウス暦では2月16日)、国会から臨時政府が誕生。3日(18日)には皇帝に退位を要求し、他の王位継承者もいなかった(実際には脅されて誰もつかなかったそうです)ため、この日にロマノフ王朝300年の歴史は幕を閉じました。これが2月革命。

展示室には日露戦争から時系列に出来事が書かれており、初めの方は「1905年に起こったこと」という感じだったのですが、1917年に入ると「1月に起こったこと」「2月に起こったこと」と細かく書かれていました。まさに激動の時代です。ここからどのように10月革命が起きたかは、次回。

Пока!

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