馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

靴センター

Привет!

しばらく雨模様が続きそうなモスクワからお届けします。寒くて雨が降るならもういっそのこと雪が降ってくれないかと願っているのですが、しばらくは難しそうです。最近は黄色く紅葉した葉っぱが風に飛ばされていて、道行く人々が綺麗な落ち葉を見つけると突然かがんで拾い上げるのでぶつかりそうになります。でもみんなこうやって短い秋を楽しんでいるんだなあ。

さて、去年の初雪は10/27でした。今年はまだいつか分かりませんが、備えあれば憂いなし。去年そこらへんの市場で1300p(2600円)という破格の値段で買った冬用の靴は案の定、一冬(と言ってもほぼ半年)履いていると底と側面に穴が開いてしまったので、泣く泣くお別れしました。

というわけで、行ってきたのは友達に教えてもらった「Центр обуви и одежды (服と靴センター)」です。 メトロАвтозаводская(アフトザヴォーツカヤ)駅3番出口を出ると左手に建っていました。

「靴屋さんがめっちゃある」という友達の前情報で私が想像していたのはよくある市場で野菜や果物の代わりに靴が並んでいる様子。それはもういろんな靴が雑多に置いてあるのかしら、などと想像しながら自動ドアを通ると、携帯電話屋さんが並んでいたので来るところを間違えたかと思いました。少し奥に進むと、目的地に着きました。 思っていたより綺麗で、整然としていて、見やすそうです。

「靴と服センター」とは言いつつも、7割が靴で2割が服、1割が手袋やカバンという感じでした。外から見ている限りでは置いている靴はどこも同じようで、品数もそんなに変わりません。どのお店にも大抵男性用、女性用のどちらも置いてありました。私はもともとスニーカーのような動きやすくて中に毛がついている暖かい靴を探していたので、たまたま見かけたお店に入ってみることにします。偶然そこの店番をしていたおばさんと目があって、声をかけられたからでもありますが。

入ってすぐに「秋用?」と聞かれました。プロフェッショナルそうなこのおばさん、さすが話が早いです。私が「いえ、冬用の靴です」と答えると、そこから矢継ぎ早に質問されます。サイズは?色は?お出かけ用?ヒールは?…などなど。1つ1つ答えながら、いくつか靴を出してもらいました。 こんな風に片方だけが棚にずらっとならんでいます。いくつか履かせてもらっていると、ピンと来たものがありました。明らかに私の反応が違った様で「これ気に入った?そうだと思ったわー。もう片方も履いてみる?ちょっと待ってね、取って来るから!お客さん来たら適当に話しておいて」と行ってどこかに行ってしまいました。え、ちょっと待って、最後の言葉…!

売り物の靴に片足を入れてぼーっと椅子に座っていると、老夫婦が入って来ました。ほら言わんこっちゃない。「いらっしゃいませ」とかいうのも変なので、黙っていると、おじいさんに「店員さんどこ行ったの?」と聞かれました。「分かりません…私のもう片方の靴を取りにどこかへ」「君はベトナム人?」「いえ、日本人です」「そうかそうか、ロシア語うまいね」久しぶりに言われたー!ちょっと感動していると彼らは店を出て行ってしまいました。店員さんごめんなさい、私の接客術では足りませんでした。

そうこうしているうちに、おばさんはもう片方の靴を持って帰ってきました。息が切れています。私が何か聞くまでもなく「遠かったの」と言って、両足とも靴を合わせてくれました。ぴったりです。ちゃんとはじめに伝えていた予算以内で収めてくれて(なんなら少しまけてくれて)、気に入ったものが買えました。 こちらです。4000p(8000円)でした。

ちなみに老夫婦は私がお会計をしている間にまた戻ってきて、店員さんに質問していたので私も一安心でした。

奥にはスーパーやイートインできるお店もあり、他にも靴のお直しなどもできるお店があったので、かなり便利だと思います。今度は旦那を連れて行きたいです。

Пока!

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