モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

カムチャッカ11-海の上で釣り-

Привет!

(カムチャッカはアバチャ湾でのクルーズの続きです。前回はこちら) 船を進めて、ペトロパブロフスク・カムチャッツキーから離れるに連れて霧が出てきました。 船長さんに「Туман(トゥマン)ですね」と言うと、彼は「Туманって日本語でなんていうか知ってるよ!カスミでしょ?」と返ってきました。ああそうだ、そうとも言うんだった。個人的には「きり」より「かすみ」の方の音が好きなので、この船長さんにその日本語を教えた見知らぬ日本人に感謝しました。続けて「さっきこの船を停めていた港にもカスミっていう名前が付いている船があるよ。そもそもあそこの船はほとんど日本製なんだ。この船を買った時はお金がなかったから、これは違うけどね」と教えてくれました。

この霧が濃い入り江で釣りをするために錨を下ろします。船長さんが釣りの準備をしてくれました。餌は凍った鮭の切り身です。…共食い? 少し波もあったので揺られながら待つこと5分。少し引いてみると手応えがかなり重たいのです。これは早速大物を釣ってしまったぞ…!釣りはあまりしたことがないけど、才能があるのかもしれないと一生懸命引っ張っていると、船長さんに「船を釣ったらあかんがな」と言われました。冷静になって引っ張るのをやめると、簡単に外れました。

私の横でロシア人家族も同じ状況になっていたので笑いあっていた時、旦那も手ごたえを感じると声をあげました。また船を釣っているんじゃないのか、とみんなあまり相手にしていなかったのですが、どうも様子が違うと気づいた船長さんが少し手助けしてくれました。そうやって旦那が釣り上げたのは50cmほどの赤い大きな魚でした! さんざん写真撮影に付き合わされた後バケツに入れられた魚。 襟巻きみたいなのが付いているし、赤いし…見慣れない魚だったので名前を聞くと「ленокだよ」と言われました。慌てて調べると「こくちます」と出てきます。鱒ってこんな感じだったっけ?

それから15分もしないうちにまた手応えを感じる旦那。他に誰も釣り上げていないのに大したものです。今度は船長さんに「また釣れたみたい!」と伝えても親指をぐっとあげて、いいね!とされるだけで手伝ってくれません。なんとか引っ張り上げると、今度は緑色の同じ魚でした。

あなたは2回目だからこの魚は私に持たせて!とロシア人の若い奥さんがやってきて、さも彼女が釣り上げたかのような写真を撮らされましたが、海のような広い心で受け入れました。その後彼女の旦那さんも一匹同じ魚を釣ってお昼ご飯です。 釣りに使ったのより少し大きめの鮭のスープ。おそらく魚の旨味だけで作ったスープは美味しかったです。真ん中に置かれた自分でとるおかずの中に、魚の肝のようなものもありました。和風の味付けで懐かしかったです。

釣りにも飽きてきたので、錨を上げて帰路につきます。船の操縦席は甲板から梯子で登ったところにあり、そこで船長さんと楽しくお話ししながらクルーズを楽しんでいました。そこで下のキッチンにいる助手さんから無線が入りました。「カニの準備ができましたよ」

喜び勇んで梯子を降り、キッチン横のテーブルに座ると、カニが出てきました。 カニ用のハサミを片手に、必死で身を味わいます。一人に一杯半はありました。海水で茹でただけのシンプルなカニでしたが、これまで食べた中で一番美味しかったです。それを船長さんと助手さんに伝えると「みんなそう言うんだよ」と言われました。さっきまで生きてたので新鮮なことに加え、こんな大自然の中で味わったら美味しく感じないわけがありません。

そうこうしているうちにお昼過ぎに港へ帰ってきました。船長さんに一緒に写真撮影したいと伝えるとそれまで被っていたキャップ帽を外して「やっぱり雰囲気を出さないと」と言いながら船のキャプテン用の帽子をかぶっていました。お茶目な船長さんで本当に楽しいツアーになりました。

旦那が釣った魚は気が付くとロシア人家族が持って帰っていましたが(持って帰れと言われても困っていたので助かりました)、その代わりに魚を釣ったという証明書を出してくれました。 …なんで全部英語やねん。でも"wasn’t afraid of high waves, strong wind and caught a lot of fish.(高い波と強い風を恐れず、魚をたくさん釣った) This certificate…gives the name of the seaman of Kamchatka.(この証明書は「カムチャッカの船人」という名前を与えるものである)“というところは気に入りました。

このクルーズは本当にオススメです。忘れ得ない思い出になりました。

Пока!

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