馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カムチャッカ①-到着-

Привет!

モスクワには4つ空港があります。そのうち1つは7月中旬にMAKSで行った空港。2つは日本からの直行便、アエロフロートが着くシェレメチェボ空港とJALが着くドモジェドヴォ空港。そして国内線のみ運行しているブヌコヴォ空港です。初めて行った空港だったのですが、国内線しかないし小さい空港なんだろうな…と想像していると、思っていたより二倍くらい規模が大きかったです。 エントランスだけでこれ。どーん。ああ、国内線で9時間近く飛ぶ国だった。それならこのサイズが必要ですね。

正面にヒョウがいる飛行機なんて初めて見ました(下に写真)。これはカッコいいのでしょうか。一年経ってわかった気になってきていたのに、この国のことがよく分からなくなってきました。狭い世界に住んでいたようです。 この飛行機の横に私たちが乗る飛行機が待っていました。ヒョウもいない普通のジャンボジェットで少し安心です。私の飛行機に乗る楽しみといえば映画を見ることなのですが、国内線だということもあり期待はしていないような、でも7時間も乗るし少し期待したいような、そんな気分で乗り込みました。座席の前にはモニターが付いています!これは何かしら見せてくれるのではないでしょうか(理解できるかは置いておいて)。

半年ぶりの空の旅が始まりました。目の前のモニターは動かず、真っ暗なままです。充電してきたはずのウォークマン®︎は電池が残り少ないと訴えてきており、機内wifiは存在せず、持ってきた本は間違えてスーツケースに入れてしまっていました。…エンターテイメントがありません。

唯一の楽しみになってしまった機内食はこんな感じでした。7時間の間で二回出てきます。 一回目は鳥or魚で魚、二回目は鳥or牛で鳥を選んだものです。基本的にメイン+パン+黒パン+バター+デザートという感じでした。黒パンが出てくる辺りがロシアですね。

なんとかハバロフスクに着きました。タラップで滑走路に降りる形式です(これから全てがこのタイプでした)。ハバロフスクの空港はかなり小さかったのですが、3時間近くを過ごした待合室の壁にはロシア各都市の名前と象徴のシルエットが描かれていました。例えばモスクワはクレムリン、ウラジオストックは橋、といった具合です。探してみるとカムチャッカもありました! …火山しかないことはよくわかった。

お土産物屋さんではなぜか五月人形のようなものや着物を着た女性の人形など日本風のものも多く、かなり東に来たのだと実感します。いよいよ搭乗開始時間になりましたが、もう少し携帯電話の充電をしたかった私たちは「まだ並んでいる人も多いし」とゲートへ行きませんでした。最終搭乗時間の15分前に言われていたゲートへ行くと、誰もいません。…え?

本当に狭い空港なので、私たちがしばし立ち尽くしている間に横のゲートの列が伸びて私たちのところまで来ました。同じような時間に飛ぶ飛行機はなかったはず。そのゲートの表示を見に行くと「カムチャッカ行き」と書いてありました。変わったなら!電光掲示板も変更して!

先ほどよりも小型な飛行機に乗り込みました。3時間弱のフライトとはいえ、サンドイッチが出て来ました。 ビーフか野菜か聞かれ、これが出て来たのですが、中はハムみたいなものでした。ポークじゃないよね?この絵はビーフだけれど。

拍手喝采に包まれながら飛行機が着陸しました(ロシアでは着陸するたびに拍手喝采が起きます)。ついにカムチャッカの地に降りたちます!モスクワではお目にかかれない山が連なっているのが見え、空は広く、これだけで来てよかったという気分になりました。飛行機から歩けそうな距離をバスに乗って、空港の入り口へ向かいます。 わー!日本語が書いてある!日本人多いんですね。いや、それよりも気になるのは、ここはもしかして空港じゃなくてビニールハウス…?

荷物受け取り所もこんな感じです。 絶対空港に転身する前はビニールハウスやん。若干不安になりながら、私たちは荷物を預けていなかったのでそのまま素通りします。一応このビニールハウス内にトイレはありました。

めちゃくちゃ逆光で申し訳ないのですが、こんな門をくぐって空港から出ました。出迎えがいる人たちを羨ましく思いつつ、目の前に広がるだだっ広い土地を見て途方にくれそうになりました。空港を出て「タクシー?」と流しのタクシー運転手に声をかけられなかったのは初めてです。いつもは鬱陶しいのに、無いとこんな不安になるなんて。さあ、ここから市街地までは25kmです。無事にたどり着けるのか…お楽しみに!

Пока!

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