モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

「猿の惑星:グレート・ウォー」

Привет!

何度か書いたことがありますが、私は映画を見るのが好きです。ロシアでももちろんアメリカやイギリスの映画を公開しているので、邦画より洋画をよく見ていた私としては本当に有り難く、しかも日本で見るよりはるかに低価格なので毎週でも行きたいくらいなのですが、やはり「言葉の壁」というハードルがあります。

今年の夏映画は豊作で、好きなシリーズの新作や面白そうな映画が続々と公開されていたのですが、ロシア語吹き替えしかないのでかなり悩みました。中でもアメリカンコミックスの大御所、マーベル作品の新作である「スパイダーマン:ホームカミング」は大画面で見るのにふさわしいと思ったものの、あのシリーズの特徴である小粋な会話をロシア語で理解できる気がしなかったのでいつか日本で見ることにしました(同じ理由で「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」も諦めました)。最近日本でも公開された「怪盗グルー」の新作も、ミニオンがロシア語を喋らないので行こうか悩んでいるうちにロシアでの公開が終了。残るは「猿の惑星」しかありません。

1968年に公開されたアメリカ映画「猿の惑星」の前日譚として製作された3部作の三作目です。オリジナルは見ていないくせに、この前日譚のシリーズが大好きで、ロシアにも全二作のDVDを持って来ていました。こちらで旦那に見せたら、彼も気に入ったので二人で見に行くことに。

私がこの映画をロシアで見ることにしたのは、単純に「猿が話すロシア語なら理解できるかもしれない」と思ったからです。一作目では主人公の猿、シーザーが人の言語を解するようになり、単語レベルで話し始めます。二作目ではもう少し流暢になっていたので、今回シーザーと私自身の言語がどれだけスキルアップしたか確かめるつもりで見に行きました。

ちなみにこの映画のサブタイトルは日本で「大戦記」にするか「聖戦記」にするか一悶着あったそうです。読み方はどちらも「グレート・ウォー」にしていたそうですが。ロシアでは一言「война(戦争)」でした。「猿の惑星」の部分は「планета обезьян」となります。そのままです。

日本公開は10/12なので感想詳細は書きませんが、見終わった後にはこのシリーズを見届けられた満足感でいっぱいでした。そして相変わらず劇場の照明がつくのが早い。最後のシーンが終わって、一度画面が暗くなってからエンドロールに入ると思いますが、最後のシーンがまだスクリーンに映っている時に電気がつきました。余韻に浸らせてください。

今回人間の言葉で話す猿は二人(映画の内容から「ふたり」と言わせてください)出てくるのですが、見ていて驚きました。どちらが言っていることも、ほとんど全て分かるのです!知らない単語もいくつかありましたが、小声で横にいる旦那に「〇〇ってどういう意味?」と聞ける程度(分からない単語ばかりだと、質問すらできないとこの一年でわかりました)。私の言語レベルはかなり飛躍したのではないかと一人劇場の暗闇の中でニヤニヤしていたのですが、人間が話すパートになった瞬間分からなくなりました。猿の話すレベルで油断していたので完全に耳が付いて行きません。この猿たちはなんでこれが聞き取れて会話できるの…。

猿同士で会話しているシーンで、どこか既視感を覚えました。この単語レベルで、このスピードで話しているところ…あ、語学学校の教室だ。先生も、街中で私と話してくれるロシア人たちも、言葉を選んでゆっくり話してくれているのだと実感しました。勉強になります。

それでも猿たちはロシア語の格変化も間違えないし、ややこしい移動動詞も完璧だし、とりあえずはこの猿レベルで話せるようになりたいな…と劇場を去る頃には新しい目標ができていました。

他の話せない猿たちは手話で会話するのですが、流石のロシアでもここには字幕がつきます(英語字幕にロシア語吹き替えで流されたらどうしようかと思いました)。この字幕が消えるのが速く、読むスピードの向上も求められます。その中で主人公、シーザーはずっと「цезарь」と書かれていました(発音はツェーザリ)。皇帝を意味するцарь(ツァーリ)と読み間違えた私は「いつから皇帝になってん…」と思いながら見ていましたが、最後の方で気がつきました。これレストランのメニューでよく見る、シーザーサラダのロシア語と一緒やん!と。ちゃんと初めからみんなシーザーと呼んでいたのです。やはりいつもより分かることが多かったからか、日常生活でよく目にするロシア語の答え合わせをしているようでした。

次は何を見に行けるように勉強しようかな。モチベーションが上がります。そしてモスクワ在住の皆さん!日本で去年公開された「君の名は。」が9/7から劇場公開らしいですよ!

Пока!

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