モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

ダンチェンコ劇場

Привет!

同じクラスにいるフランス育ちのイギリス人Rくんはあるロシア人女性に恋しているそうです。毎週金曜日になるとモスクワ中のレストランを知っているんじゃないかというくらい詳しい先生におすすめのレストランを紹介してもらい、週末に彼女を連れて行くようなのですが、毎週月曜日にデートの印象を聞くとその女性の掌の上で転がされている感じが伝わって来て、聞いている他のクラスメイトたちは少し心配しています。クラスの中で唯一の女性だからか、彼女の行動について時々相談を受けるのですが、聴けば聞くほど「文化が違うし、人による」という感想しか出て来ません。スキンシップの意味なんて私よりフランスで育ったあなたの方が詳しいと思うよ、とR君に毎回伝えるしかできないのがつらいところです。

恋や愛はいつでも人を悩まします。だからこそ様々な作品の題材になっているのですよね。昨日ご紹介した「ジゼル」なんてそのものです。今日はこのジゼルをみた劇場について書きますね。 「スタニラフスキー・ネミローヴィッチ・ダンチェンコ劇場」という名前が長すぎて初めから覚える気がなかったのですが、周りの人に話すたびに「もしかしてそれダンチェンコで見た?」と聞かれたことで通称がダンチェンコ劇場だと知りました。旦那の家庭教師の先生によれば「ボリショイ劇場は観光客でいっぱいでしょ。同じクオリティのものがダンチェンコでも見れるから私はこっちの方が好き」だそうです。この前あなたがボリショイ劇場に行ったのをインスタで見たけどな。でも確かに、ボリショイ劇場の一階席で見ようと思えば30000pはすると聞きます。10分の1の値段であのクオリティのものが見れるなら大満足です。

場所はプーシキン広場(メトロのプーシキンスカヤ、チェーホフスカヤ、トベルスカヤ駅)から徒歩5分くらいという立地の良さも魅力的です。2005年に火事で劇場は閉鎖したものの、また最近リニューアルオープンしたのでとても綺麗です。休憩時間の飲食スペースもこんなに広々としています。

また、博物館のような展示スペースもあり、様々なバレエやオペラなどの舞台芸術もミニチュアで再現してあったりしました。知らない演目でも舞台セットだけで見たくなります。実は創立されてから100年もの長い歴史を持つこの劇場所属のバレエ団は、調べてみるとボリショイ劇場に次ぐレベルだと言われており、また新しいことにも挑戦する劇団ということで有名だそうです。そして、バレエに関してはただ舞うだけではなく、演劇的要素を取り入れることも大きな特徴だとか。だからジゼルの演技があそこまで真に迫っていたのですね。 そんな彼らの衣装もたくさん飾ってあります。そして1つ1つ見ていると突然着物が!ソ連時代のバレリーナ、リディア・ザハレンコさんが日本のバレエコンクールで特別賞をもらったことを記念した展示でした。びっくりした。

こちらの劇場、入ってすぐがクロークになっており、これらの展示や舞台は二階にあります。お手洗いはクローク前にしかないので早めに行っておいてくださいね(休憩時間終了間際にお手洗いの場所を聞くと、丁寧に教えてくれた後「時間がないから急いで!」と言われました)。

先ほどの飲食スペースの前には大きな、印象に残る絵も飾ってあります。

さてここで問題です。この絵の題名はなんでしょう?

よく見てくださいね。

答えの準備はいいですか?

…「3つのオレンジへの恋」だそうです。思わず二度見してしまいました。そう言われたら真ん中にオレンジ3つあるな…。

帰り際に同名のオペラの案内を見かけ、慌てて調べてみました。なんと有名なオペラで、日本語のウィキぺディアまであります。

ソ連になった時にアメリカへ亡命した劇作家プロコフィエフさんはその道中でイタリアの童話「3つのオレンジへの恋」を題材にしたオペラを思いつきます。そしてシカゴで初演。ただ当時はアメリカ人にとってロシア語は敵の言葉なので、フランス語で上演されたそうです。その後ロシアに逆輸入され、人気のオペラの1つになったとか。あらすじはざっくりいうと、うつ病の王子が悪い魔女に「3つのオレンジに恋をする」という呪いをかけられ、オレンジを探しに行くという話です。それ以降は先ほどのリンク先を見てください。ちょっとぶっ飛びすぎててよくわかりませんでした。機会があれば見てみたいと思います。ついでにこの名前で検索するとなかなか面白い画像が出てくるので是非。

Пока!

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