馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ヴォルホフ川クルーズ

Привет!

今日は夏至ですね!近頃では夜10:00近くにやっと日が沈み、朝4:00前には日が昇るので、4:30ごろに明るい中目が覚めて寝坊したかと慌てて時計を見て安心し、二度寝して結局寝坊しかけるという日々を送っています。1度、目が覚めたらお布団に入るべきではないですね。そんな生活ですが、やはり日が長いのは無条件に嬉しいので、これから日が短くなることを思うと少し寂しいです。

引き続きノブゴロドでのお話です。教会でタイムスリップのような感覚を味わった後、クレムリンへ向けて歩き出しました。ヴォルホフ川に架かる橋を半分くらいまできたところで、何かが聞こえてきます。「あと3分でクルーズが出発しますよー!まだ席は空いています!ヴォルホフ川の景色が楽しめるのでぜひー!」見ると、橋を渡った先、クレムリン側に船が一隻浮いていました。 こんなのです。

あと3分!?ちょうど少し休憩がしたかったことと、天気も良かったこともあり、絶好のクルーズタイミングではないかと思った私は(一応他の二人の意思を確認して)船へ向かって走り出しました。全然焦らない旦那と母を心配しながら、船の係りのお兄さんに「あと二人来ます」と息を切らして伝えます。「待つからそんな焦らなくて大丈夫やで」と苦笑いしながら言われ、その言葉通り二人が船に乗り込んだ瞬間、出航しました。後から来た旦那の話によると、橋のところにいた若者に「絶対間に合わへんで」と笑われていたそうです。間に合ったもんね!

スッキリと晴れて、美しい景色を見ていると、母に小声で言われました。「このクルーズ、何時間でいくらするか聞いてから乗ったの?カード使えるかきいた?」と。

実は前回のサンクトペテルブルクでお財布を盗られたので、今回は用心して現金はあまり持ってきませんでした。その結果、最終日であるノブゴロドではかなり資金が底をつきかけていたのです。ただ、カードはあるので、レストランやお店では大丈夫でした。どう見ても船の中ではカードは使えなさそうです。そう言われればチケットを買えと言われなかったな…。ここへ来るバスと同じでまさかチケット確認されない!?

しかし、そんなはずはなく、集金のお兄さんが回って来ました。恐怖に震えながら「いくらですか…」と尋ねると「一人500pだから3人で1500p(3000円)です」とのこと。それなら手持ちで足りそうです。やっと安心して周りをしっかり見れるようになりました。

高い建物がなく、河原の緑と青い空を見ながら船が進みます。 12世紀ごろに作られたという橋脚(橋自体はありませんでした)を見ながら進みます。船の中でずっと早口で(おそらく)見えるものや歴史について音声が流れていたのですが、早いだけでなく船の音でほとんど聞き取れないので情報が断片的です。

そんな風に進むこと30分、なんだか見たことのある建物が見えて来ました。 市街地の近郊にあったユーリエフ修道院です。戦争時は大きな被害を受けたと言っていた気がします(記憶が曖昧)。ユーリエフ修道院を過ぎると、ヴォルホフ川はほとんど並行して流れているイルメニ川と合流して、大きな湖になります。そこまで来ると、船はUターンをして来た道(川)を戻り始めました。

船の甲板にはタオルケットも置いてありましたが寒くなってきた私たちは船内へ。あまり綺麗な窓ではありませんでしたが、水面がちょうど目線にあることで違う景色が楽しめました。

こうして一時間ちょっとのクルーズは終了。ペトロザボーツクのキジ島への船、サンクトペテルブルクのペテルゴフへの船、そして旅行前に母と乗ったモスクワ川の船と2週間で4回クルーズをしましたが、町歩きだけではわからない、その土地の風景が見えて面白いです。

さあ、帰りの列車の時間まであと4時間ほどです。少し早めの晩御飯へ向かいます。その話はまた次に。

Пока!

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