馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

文学カフェ

Привет!

一昨日雪が降ったのですが、先生に先ほど「明日から夏らしいわよ!」と言われました。え、春は?雪が降るのは冬でしょう…もしかして昨日と今日だけが春だったの?

さて、6:30に列車に乗り、ひたすらサンクトペテルブルクまで五時間半ほど揺られます。今回は食堂車もなく、朝も早かったのでほとんど寝て過ごしました。このペトロザボーツクからの電車はサンクトペテルブルクの中心地にあるモスクワ駅には着かず、少し離れたラドーシスキ駅(ладожский вокзал)に着くので少し注意が必要です。この日は直接ホテルへ行き荷物を置いたあと、血の上の救世主教会へ行きました。

前回、3月に来た時とは街の雰囲気が全く違っていて、とても驚きました。雪がなかったり、運河が凍っておらず船が運航していたりということはもちろんですが、何よりも人が多いのです。また、目抜き通りのネフスキー通り沿いのお店は冬が終わってテラス席を出しているので、より一層陽気な雰囲気になっていました。

さて、この日の夕食に選んだレストランは「文学カフェ」です。 教会からネフスキー通りを散歩していくと、エルミタージュにほど近い18番地にあります。かつて多くの文豪達が通ったというくらい歴史の長いこのレストランは、スペードの女王」などの作者プーシキンが亡くなるきっかけとなった決闘に向かう前にここに立ち寄ったことで有名です。

ということで、お店に入るとプーシキンさんが出迎えてくれました。 この頬髭がチャーミングです。モスクワの「プーシキンカフェ」と同様に(ロシア人どれだけプーシキン好きやねん)、一階と二階に席が用意してありますが、今回は一階を利用。少し時間が早いこともあってか私たちの他にもう一組しかお客さんがいませんでした。ちなみにテラス席もあります。

注文を取りに来てくれたお兄さんに「おすすめはなんですか」と尋ねると「ロシア語を話されるんですね!」と嬉しそうな顔をしてくれ、そこから怒涛の説明が始まりました。前菜のサラダとスープをとりあえずお願いしました。 かなり斜めですみません。モルス(ベリージュース)とボルシチとサリャンカ(お酢の効いたスープ)のおかげで赤成分のおおいテーブルとなりました。ボルシチにはキャベツのピロシキが付いてきます。そしてトナカイのお肉のサラダ。これを頼むときにお兄さんに「クラフトビールと合いますよ」と言われるままにこの後でビールも頼みました。

メインは魚料理しか目に入っておらず、これもお兄さんのおすすめ魚料理上位3つを頼んだのですが、本当にハズレがありませんでした。肉料理にはビーフストロガノフやカツレツなど有名な美味しいロシア料理もあるそうです。デザートはいかがですか?とかなり惹かれる提案をされましたが、別腹まで埋まってしまっていたので丁寧にお断りしました。 店内の様子です。

店員さんに「どこから来られたんですか?」と聞かれたので「日本ですよ」と言うと、そこから簡単な日本語(どうぞ、とか、ありがとうございます、とか)を使ってくれました。思わず、よく知っていますね、と伝えると「日本、韓国、中国からのお客さんが多いので、ここで働くことになるとこれらの3言語のいくつかのフレーズを覚えるんです」と教えてくれます。続けて「日本のどこですか?大阪!私の女友達が京都に行って、そこで街に魅せられ、ついでに旦那さんも捕まえていましたよ」と話してくれました。

お会計は こんな本で来ます。とは言っても、本物の本ではなく中は箱になっていて、レシートが一枚ぺらっと入っていました。

また、奥の方にピアノも置いてありもう少し時間が遅くなると生演奏もあるようです。そして、プーシキンが座ったと言う椅子が二階にあると聞いていたので、見に行ってもいいか聞いてみました。私たちの担当をしてくれた店員さんは快く許可を出してくれましたが、二階のお兄さんは少し渋い顔をしていました。担当のお兄さんが口を利いてくれ、なんとか中に入ります。 お客さんも少しおられましたが、また違った雰囲気で素敵ですね。ちなみに右にいるおじさんが座っている席が、決闘前のプーシキンが座ったところだそうです。探してみてください。

モスクワのプーシキンカフェよりもお値段はせず、雰囲気も良かったので好きになりました。また行きたいです。

Пока!

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