馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バーニャに再挑戦

Привет!

メトロでもらう新聞も少しずつ読めるようになって来ました。やはり難しい単語や新聞でしか使わないような文法も出て来ますが、クラスメイトが休み時間に英語とロシア語でディスカッションしている内容が少しだけ理解できるようになったのでモチベーションにつながっています。単語が全部分かっても、話題についての知識がなければ理解できないのだ、と痛感しました。 これは賄賂についての記事。賄賂大国ロシアでは医者に対して払ったことがある人が一番多いそうです。次が交通違反。その一方で政治家が賄賂をもらっているとわかると反発心を覚える人が多いのだとか。こんな情報がたくさん載っている新聞を毎朝無料で配っていることに驚きます。

もう友人が帰ってしまって3週間が立つのですが、もう少し思い出を振り返ります。しばらくお付き合いください。

友人が帰ってしまう前の日に、もっとディープなロシアを体験してもらおうとバーニャに連れて行きました。バーニャとは何かはこちらをご参照ください。前回は休日の昼間だったのでロシア美女が沢山いましたが、今回は平日の昼間。ロシア人おばあさんたちの憩いの場にお邪魔してしまった気分になりました。

こんな時間のアジア人が珍しかったのか、店員さんが一生懸命、ロシア語混じりの英語で説明してくれます。2回目だとは言い出せず、ずっと説明を聞いていました。アクセサリーなども含めた貴重品を受付で預かってもらい、いざバーニャへ!

相変わらずの熱さにぼーっとなったところで外のシャワーを待っていると、突然横にいたロシア人のおばあちゃんが私の方に背中を突き出して来ます。どうやら、背中に乗せた泥パックを広げて欲しかったようです。友人にびっくりした顔で見つめられる中、丁寧に広げて差し上げました。

もう一度バーニャの部屋に入ります。今度はそこまで熱くなく、慣れたのかな?と思いながら外へ出ると、店員さんと一人のおばあさんが喧嘩をしていました。曰く「ここまで部屋の温度を下げたらバーニャの意味がない!」「ここではいつもこうしているんです!」「そう!こんなところ2度と来ないからね!」という感じでした。あまりの剣幕に震えていると、違うおばあさんに笑顔で呼ばれました。嫌な予感がしつつ、言われた所に立つと、上から大量の冷水が降って来ました。たらいに溜めた冷水を浴びる所だったのです。濡れ鼠になった私を見て爆笑するおばあさんと、恐怖で固まっている友人。

あまりにも寒いので、バーニャに突入。さっきとは打って変わって、今度は地獄に迷い混んだのかと思うくらい熱くなっていました。我慢できずに外に出て、シャワーを待っていると、今度はシャワー室から出て来たおばあさんに泡のついたタオルを渡され、背中を洗うように言われました。美容院よろしく「かゆいところはありませんか」と聞けるロシア語力もなく「はらしょー?はらしょー?(いいですか?)」としか聞けなかったのが悔しいです。そもそも私は何者だと思われているのでしょうか。 精神的にも体力的にも疲れ切ったので、もう外へ出て休むことに。体重計に乗ればあからさまに覗き込んでくるおばさんがいたりもしましたが、なんとか服を着て貴重品を出してもらうと、預けていた指輪がありません。モスクワに来る前に友人からもらった指輪だったので必死で探しました。店員さんに事情を話すと、そこらへんのお客さんや店員さん総出で探してくれました。それでも出て来ないので、半ば諦めて座っていると「もう諦めたの!?カバンの中は?全部出して見て!」とはっぱをかけられました。なんで怒られなあかんねん…と半泣きに。結局、10分後に店員さんが嬉しそうに「見つけた!貴重品ボックスの裏側にあった!」と持ってきてくれました。どうしてそんな所に落ちるのか、と少し思いましたが、見つかって安心しました。こういう時に親身になってくれるロシア人は素敵だなあと思います。基本無表情ですが。

Пока!

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