馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

サンクトペテルブルクでトラブル

Привет!

もう春やん!と日本の春の感じで家を出て来たら肌寒くて後悔しています。春って言っても3度だった…。服を選ぶ時だけセントラルヒーティング切れないかな。

毎日色々なところへ出かけ、本当に充実した2週間でしたが、一度だけロシアに来てから最大のトラブルに遭ってしまいました。その話だけ先に書いてしまおうと思います。注意喚起も兼ねて。

友人が来るということで、まだ行っていなかったサンクトペテルブルクへ3泊4日で旅行をしようということに。もちろん旦那も一緒に3人です。あの有名なエルミタージュ美術館をしっかり見ようということで、インターネットで2日券を買っていました。旅行の中2日はエルミタージュに当てる予定です。

エルミタージュは本当に大きくて、どこからへ入るべきか一瞬わかりません。中国人団体がいたので、真っ先にそこへ向かったのですが、そこは団体専用の入り口でした。そこに貼ってあった「インターネットで予約をした人は右の入り口から」という言葉を信じて右のほうへ歩いて行きす。それらしき入り口を発見したものの、ちょっと奥まっていたので躊躇していると、急にロシア人に「こっちだよ!」と声をかけられました。「あ、やっぱりここじゃないのか」と歩き始めると声をかけて来たロシア人が「マトリョーシカ買わない?安くするよ。このカレンダーはどう?」としつこく付いてきました。途中からはもう1人増えて両方からかなり話しかけられます。肩に手を置かれるなどもされ、嫌な気分になってきたので、旦那が「いらんって言ってるやろ」と語気を強めると、もう二、三回何かを言ってから離れて行きました。 エルミタージュの横にあるこんな入り口の博物館(?)の前まで来てしまいました。やっぱりさっきの入り口かな、と3人で戻ろうとすると、旦那が肩から斜めにかけていた鞄から手帳が落ちました。…鞄が開けられています。慌てて中を見ると、お財布だけ抜き取られていました。

とりあえずさっきの人たちを探しましたが、車で逃走したのか見当たりません。そこからは時間との戦いです。使われる前にカードを止めなければと必死に電話をかけました。携帯料金を入れ忘れていたので、街中で携帯電話会社を探してお金をいれ、その場でなんとか全て使われる前に対処できました。

それから警察へ行かねばなりません。Googleマップで近くの警察署を調べ、向かうと「移転しました」。祝日(女性の日)だったこともあってか、街中にも全然警官がおらず警察署も見つかりません。近くのホテルに駆け込んで助けを求めました。一番近い警察署の電話番号をもらってかけても応答しません。結局ロシアの110番(ロシアでは112番)に電話をし、対応してもらえました。今泊まっているホテルに事情聴取に行くから、と言われたのでホテルに向かう道中、電話がかかって来ました。「やっぱりこの住所の警察署に来てください」とのこと。調べると車で20分ほどかかります。タクシーでなんとか到着すると、旦那だけ事情聴取のために連れて行かれてしまいました。

残された私と友人は入り口にかろうじて置いてあったベンチに座って40分くらい待ちぼうけです。ちょうど女性の日だったので、どこかでデモに参加したと思しき女性たちが連行されて来ました。テレビの取材をしているような男性も一緒に来て警察と口論しながら撮影をしていました。…なんか変なタイミングで来てしまったようです。しばらくして無事に証明書を持った旦那が帰って来ました。

それから1週間もしないうちにロシアの銀行口座カードは届いたので今は普通に暮らしています。

もともとサンクトペテルブルクはスリが多いと聞いていたのですが、本当に起こるとはびっくりしました。今回の教訓:誰かに絡まれたら鞄から目を離さずにできるだけ早く逃げること。また、エルミタージュのチケットは、インターネットで購入しても印刷をしていたら普通の正面玄関から全く並ばずに入れます。

皆さんも気をつけてくださいね!

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村