馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

マスレーニッツァ@トベルスカヤ

Привет!

関西の実家とモスクワがほとんど同じ気温で、札幌の方が10度近く低いという状況に驚きを隠せません。モスクワはセントラルヒーティングという名の暖房設備がしっかりしている(=自分の意思で切れない)のでむしろ暑いくらいです。まさか半袖のパジャマで冬が越せそうだとは。雪も溶けてきています。

そんな暖かいモスクワでは、20日から26日までマスレーニッツァという春の到来を祝うお祭りをしています。例年であればこの時期はまだ-10度くらいらしいので「どこが春やねん」というツッコミができたのですが、今年はぴったりです。部屋の中は春というよりむしろ夏なくらいです。 プーシキン広場と赤の広場をつなぐトベルスカヤ通りの広場では多くのイベント17日から26日までやっていると聞いて、ヴェルニサージュ市場の帰りに行ってきました(そしてテレビ取材に引っかかるという)。上の写真のようなカラフルな布を見ているだけで「春なんだ!」とテンションが上がります。真ん中に書いている文字がマスレーニッツァです。今年のテーマは伝統工芸品の人形だったようで、至る所でこのようなオブジェを見かけました。下の写真はシーソーです。りえさんと2人で乗っているとロシア人の男の子に凝視されました。楽しかった。 マスレーニッツァでは「春といえば太陽!太陽といえば丸いよね!食べられる丸いものといえばブリヌィ(薄いパンケーキ)やん!」という発想で、ブリヌィを食べる習慣があります。もちろん、このイベントでもありとあらゆる場所でブリヌィチェーン店のТеремок(テレモーク)が屋台を出していました。ブリヌィはどの家庭でもすぐ作れるからか、屋台で頼むと 鉄板にこんな絵を描き始めました。そしてこの上でブリヌィの生地を焼くと… こうなります。かわいい…のですが、手前は何の絵でしょうか。奥は太陽ですよね。今回は中身をサーモンで注文しました。何と美味しいんでしょう。ちなみに英語ではpancakeと訳されるのですが、甘さは全くないし、薄いので私はクレープだと思います。ロシア人の中でブリヌィがソウルフードである証拠に、何かを失敗した時に「くそっ」という感じで「ブリン!」と言っているのをよく聞きます(ブリヌィはブリンの複数形)。 また、ブリヌイ屋さんだけではなく、上の写真のように上から春っぽい布を下げて、ステージを作り、中世の服装をした人たちが子供達に昔ながらの遊びを教えています。大縄や竹馬などもありました(竹馬はやらせてもらいましたがかなり難しかったです)。氷の滑り台もあったので「冬に別れを告げるのではなかったのか」と疑問に思いましたが深く言及はしません。日曜日ということもありたくさんの人が楽しんでいましたが、その中に時々現れるお面をかぶった人たち。 めちゃくちゃ怖かったです。怖すぎてちゃんと撮れた写真がありません。一度など、手に持っていた布でお尻を叩かれました。なんでや。見ていると、おそらくなまはげのようなものだと思います。二人掛かりで件の布を使って子供達を捕まえ、泣かせていました。先生に聞くと、マスレーニッツァは冬と一緒に悪魔や怪物にも別れを告げるお祭りだからいたんじゃない?とのこと。なんで叩かれたんや。

このお祭りは26日がフィナーレで、各地で大型のイベントがあるようなので、出かける予定でいます。お楽しみに! Пока!

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