馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バーニャ②

Привет!

昨日の続き、バーニャについてです。 ロシア風サウナの中で暑さに耐えている私の目の前で、何人もの人々が白樺の葉で身体中を叩かれるという痛いサービスを受けています。 スタッフさんも「いかがですか?」と聞くと大抵は「ちょうどいいです」などの返事なのですが、一度「холодно(ホーラドナ=寒いです)」と答えた人が。私はついに暑さで耳までおかしくなったのかと思いました。この時ばかりは会話禁止のバーニャ内がザワッとなって「いや暑いよね」という声があちこちから聞こえてきました。しかしそんな抗議も虚しく、自慢のバーニャを寒いと言われてしまったスタッフさんは外に声をかけて、部屋の温度を上げるよう頼みました。バーニャの部屋の入り口に鉄製の扉があり、その中の燃える木炭に水をかけて部屋の温度を上げるのです。10回ほどでやっと水をかける手が止まりました。立てないくらいの温度になりました。

というわけで、昨日の最後の問題の答えは「バーニャ内の温度を上げる権利」でした!ちなみに自分の意思で温度は下げられません。時間が経つのを待ってください。

かつて、人に「温かい空気は上に行く」ということを説明しようとして卑近な例が思いつかなかったのですが、ここロシアにありました。バーニャでは立っているのと座っているのでは明らかに顔に感じる温度が違うのです。温まった空気が軽くなって上に溜まるので、立っているときは耐えられなくても座ると(寝転ぶと余計に)少し涼しく感じます。

バーニャで今にも火が出そうになっている体を冷まそうと外のプールに入ると、溺れるかと思いました。水深150cmの所に身長157cmの私が挑もうとしたのが無謀でした。ロシア人は背が高いのですね。またこの冷たく感じたプールの水が33度だと知って驚愕しました。

その後も何度かバーニャとプールとシャワーを行き来して、さすがに疲れて来たのであと1時間半残っていたのですが服を着ることにして、何か注文することにしました(周りの人たちはバスタオルを巻いた状態で色々食べていましたが、気が引けたので…)。ロシア料理や中国料理など色々あります。 ボルシチです。これで400p(700円くらい)でした。パンも付いているのでお得ですね。メニューのページ数も多く、かなり迷いましたがデザートはアップルパイを。 上にアイスクリームが付いて来てめちゃくちゃ美味しかったです。370p(680円くらい)でした。リンゴたっぷり。ただ、なぜか注文するときに30分待つよう言われました。お酒のメニューも揃っています。

日本の温泉とはまた全く違った文化でかなり楽しめました。次は高級な方にも行ってみたいです。 ちなみに必要なものはすべて現地で買えますが、一つ一つがかなり高いので持っていくのも手だと思います。 バーニャへ行くためのスリッパ(ビーチサンダルのようなもので大丈夫です)、 体に巻くバスタオル、体を拭くタオルがあれば大丈夫です。

また、ロシア人はみんなフェルトの帽子をかぶってバーニャに入ります。これは現地でしか手に入りません。私は旦那のものを持って行ったのですが、なぜか貴重品を預けるときに一緒に預けてしまったので無しで入りました。この通り死には至りませんでしたが、日本人の黒髪は触ると火傷するのではないかというくらい熱くなります。気になるようでしたら、お土産にもなるのでフェルトの帽子の購入を是非ご検討ください。

また、男性は3つのコースがあり、2時間で2000p程度だったそうです。こういう所で女性の方が安いのは意外でした。 若い人も多く、女性の方はなかなか目の保養になりました。冷え性の方にはオススメです!

Пока!

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