馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

続・宇宙飛行士記念博物館

Привет!

天気予報によると、なんと明日は最高気温:1度、最低気温:1度!差がないのを初めて見ました。しかも氷点下いかないのは久しぶりです。こうなると-3だろうが-4だろうがあまり差は感じませんが。

引き続きВДНХにある宇宙飛行士記念博物館についてのレポートをします。 前回出て来たツィオルコフスキーさんや、人工衛星スプートニクやソユーズ計画などを成功させた宇宙開発の第一人者、コロレフさん の資料部屋を通り過ぎると、巨大な部屋が広がっていました。

ありとあらゆるロケットの模型及び内部、地球での訓練から実際の宇宙生活の様子まで細かく展示されています。無重力訓練で使われる飛行機の模型もありました。中では小さな人形が浮いていて可愛かったです。驚いたのは日々の生活を送る船内に水槽があったこと!魚はいませんでしたが、海藻や貝殻は置いてありました。 こんな風に植物も持っていたようです。野菜の保管のための大きなドラム缶や、チューブ型の宇宙食、チェスなども置いてありました。もし火星で一人置いていかれた時などエンターテイメントは必要ですもんね(映画「オデッセイ」の影響)

宇宙服を着脱するときのリアルな模型。大変そうです。昔はこの服だけで20kg以上あったとか。ロケットの外でこの服を着て作業する映像もありました。一つわからなかったのは、ちがう部屋にあった宇宙服の説明です。「宇宙船の外では24分、宇宙空間では12分過ごせます」と英語でかいてありました。宇宙空間と宇宙船の外って同義語ではないのでしょうか?

また、この間大西さんがソユーズからカザフスタンへ帰って来られましたが、地球へ帰還時に こんな状況にもなり得るよ、というジオラマもありました。大西さんが無事で良かったです。

ソユーズの実物大模型もあります。もちろん、管制室の再現をしているコーナーもあって、パソコンなどには触れられないのですが指示を出している気分が味わえます。目の前のスクリーンでは今、どこにどの人工衛星がいるかも表示してありました。

やはりほとんどロシア人の宇宙飛行士の紹介ばかりですが、展示室の最後の方に置いてある端末では国ごとに調べられます。アップデートできていないのか日本人では秋山さんだけでした。各国がどの順番でどれくらいロケットを打ち上げたか、という一覧表を見ると、やはりソ連が1番で当時の技術力の高さに驚かされます。そんな国の宇宙に関する博物館は一見の価値ありです。ちょっと広くて最後の方は疲れてしまいましたが。英語翻訳サボってるとか文句を言ってごめんなさい。

展示室をでると、お菓子の自動販売機に混じって宇宙食の自動販売機がありました。 肉や野菜味の中にカッテージチーズ味やシー(キャベツのスープ)味があり、ロシアを感じることができます。こちら一つ400p(600円ちょっと)で高いですが、話題性はあります。

ロシアに来る前は何をどう持っていけばいいか分からず、不安だらけでしたが、こちらで生活している人がいるのでなんとかはなります。でも、宇宙は未知の世界です。何がどう必要になるかも分からない。どんな環境かも実際行ってみないと分からない。そんな状況で人類で初めて地球から出たユーリ・ガガーリンを思うと、ちょっとしたことで悩んでいられません。ロシアの偉大な面に触れた日でした。

Пока!

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