馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

グジェリ焼き博物館

Привет!

今日はきちんと予告通りに、グジェリ焼きについて詳しく書こうと思います。

そもそもグジェリ焼きをご存知ですか? 工場の横にあるお店にずらっと並んでいたものです。グジェリ焼きとは、白地に青色で模様が描かれた陶器のこと。今は青色がほとんどですが、時々違う色のものもあります。

私たちは博物館の見学と絵付け体験のどちらも予約しました(一人1000p。日本円にして1500円ほどです。リーズナブル)。電話で予約時に「英語の通訳は必要ですか?」とロシア語で聞かれましたが「今電話しているように、ロシア語は理解できるので大丈夫です」と旦那がドヤ顔で答えていました。実際行ってみると、全部聞き取れるのにいつも使わない言葉が多すぎて意味がわからないという事態に。「%#>^\''{, ']{;;**! フショー パニャートナ(всё понятно)?」という感じで、最後の「全部分かりましたか?」だけ分かってしまいました。それ以前は全然わかりませんでしたが、ガイドさんのせいではないので笑顔でうなずくしかありません。今度からは見栄を張らずに英語ガイドもお願いしようと思います。理解するのが大事。

なので、これから書くことは一応(旦那が)聞き取れたことに帰宅後調べて補完したもので、完璧ではありませんがご容赦ください。

工場の見学からでした。 曲線が多いフォームと絵の美しさが際立つグジェリ焼きですが、ほとんどが手作業です。 まず、職人さんが石膏で型を作り、中に粘土水を流し込みます。写真の上段にあるものがその粘土水に使われる粘土の化石だそうです。中段左端がその型。単純な砂糖入れでも、牛と取っ手がついているデザインであればそれぞれ別で型取りします。 この奥にある機械で、8時間ほど800度で焼き、冷まして部品をつけます。 これに至っては幾つの型からできているか考えるだけで気が遠くなりそうです。

形ができたら、こんな赤い液につけます。これをすることによって割れにくくなるそうです。白と青というグジェリ焼きのイメージからはどんどん遠のいて行くので驚きました。 乾いたら、その上から、黒いインクを水に溶かしたもので絵を描いていきます。その場にあった筆とインクでささっとガイドさんが描いてくれました。ここで働くためには面接時に絵の才能も見られそうですね。今モスクワで流行しているデザインだそうです。 描き終わったら、うわぐすりに浸します。左側が浸した後です。このように、一瞬で乾きます。絵が完全に見えなくなりました。

これをもう一度焼きます。 するとこんなに小さくなるそうです(上が完成品、下が焼く前のもの)。なのでガイドさんから、絵付け体験の時に失敗したくなかったら大きく書くように、とアドバイスされました。黒いインクが綺麗な青になり、完成です。

工場見学が終わると、博物館に移動しました。元々はスペインの技術で、1339年に伝わってきた、とおっしゃっていた気がします(多分)。初期のスペインで見つかった作品はこちら。結構別物に見えます。 そこから技術を上げていき、今の形になったそうです。こちらはグジェリ焼きのスプーンです。14kgあるとか。完全に飾りですね。私の上半身くらいの大きさがありました。 絵柄も同じように見えますが、よく注意して見ていくと職人さんの個性がはっきり出ます。こちらの職人さんの特徴は、 メインの絵を囲む、繊細な模様です。 ここまで細かいものは他の人も再現できないそうです。確かに美しい。ここの博物館では、こうやって職人さんごとに作品が紹介されていました。絵柄にも個性が出ますが、何を作るかもそれぞれです。グジェリ焼きのチェスを好んで多く作っていた人、子供が好きでもって遊べるような人形を作っていた人など。その職人さんの特徴を探すだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。 …そして見れば見るほど描ける気がしません。普通に美しいものを買って帰りたくなりました。

私たちがどんなものを作ったかは、次回に!

Пока!

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