馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

グジェリへの道

Привет!

【前回までのあらすじ】グジェリ焼きの絵付け体験がしたくて乗った電車の中は想像していたのとは全く違う世界だった。そんな電車に揺られること1時間半、ホームに降りた私たちの目の前に広がっていたのは一面の緑…無事に絵付け体験をして日が変わるまでに帰り着けるのか…?(次の日は学校です)

私たちが予約していたのは、ЗАО "ОБЪЕДИНЕНИЕ ГЖЕЛЬ"(http://www.gzhel.ru/)という工場でした。ここのホームページによると、イグナチエボ駅から歩いていけるそうです。噂によると南へ30分歩くとか。 その最寄り(?)のイグナチエボ駅のホームには改札もなく、錆びた階段が下へと伸びているだけでした。 階段を降りて目に入った景色は前回記事の最後の写真をご覧ください。これは方向間違えて30分歩いてしまったら遭難決定です。モスクワですらないところで骨を埋めるわけにはいかなかったので、初めてiPhoneのコンパス機能を使いました。結論から言うと、カザンスキー駅からの列車が到着するホーム中央付近から一本だけ伸びている森の中の道を道なりに30分歩くだけなので迷いませんでした。ただ、歩いている途中に見える景色は これです。晴れていて綺麗なので気分は上がるものの、全く知らない土地では不安も掻き立てられます。来るところ間違えちゃったかな…。初めは舗装されていない道でしたが、15分ほど歩くときちんと舗装された道にでます。道の両脇には広大な土地を保有する立派な家が並んでいました。これもダーチャ(田舎の別荘のようなものです。ロシア人は持っているのが普通とか)なのかな。さすがロシアです。人口密度が8人/㎢というだけあります(日本は340人/㎢)。 セキ◯イハイムのCMに使われていそう。それにしても人がいません。前回記事の最後の写真で前にいた人たちは自分を試したくなったのか、20分ほど前に林の中の道無き道を選んで行ってしまいました。

そうこうしているうちに、車が通っている比較的大きな道(片側一車線)と交差しました。お肉屋さんもあります!人がいたことに安心して、もう少し進むと廃線にぶつかりました。 この時にはもう心の余裕が出てきた私たちが「スタンドバイミーごっこ」をして遊んでいると、ロシア人のおばさんに怒鳴られてしまいました。浮かれたことを後悔しながら近づきます…なんと怒っているのではなく、二人の写真を撮ってあげる!と言ってくれていたのでした。疑ってごめんなさい。お気持ちは嬉しいのですが、連写しなくて大丈夫です。

やっと目的地の看板を見つけました! この表示通り左に曲がり、150mほど歩くと着きました。ここはグジェリ焼きについての博物館とお店、体験教室が全部揃っています。 迷ったらどうしようと早めに家を出てしまった私たちは、全く迷わなかったおかげで予約時間の1時間前に着きましたが、ここの周りにはびっくりするくらい何もないのでお店を見たり、警備員ブースの横のベンチで座ったりして時間を潰すしかありませんでした。暇を持て余しているのを見かねて、警備員さんが話しかけてくれます。日本から来たというと、「イチ、ニ、サン、シ…」と日本語の数字を披露してくれました。なんていうか…気を遣わせてしまってごめんなさい。

道に迷ってもいないし、グジェリ焼きも紹介しないという、全く前回の予告と違う内容ですみません。次こそは!グジェリ焼きについて知っていただこうと思います!乞うご期待!

Пока!

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