馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

世界で読まれている日本の本

Привет!

セントラルヒーティングが追いつかず、また部屋の中が寒くなってきました。学校のドアは こんな張り紙に変わっていました。冬が来ちゃったんだね…。

昨日の記事の続きです。 ハンバーガー屋さんでクラスメイトと話しているとやはりどうしても自分の国や街の話になります。個人的な経験からですが、自分の出身地の人口はよく聞かれるので知っておいて損はないと思います。みんなはそれでどのくらいのサイズの街なのかを判断しているようです。小さい街なのよ、と言って人口が一万人を超えると「どこが小さいねん」とブーイングが起きることもしばしば。Aさんが自分の街の人口を「2000人から一万人やと思う、ちゃんとわからへんけど」と言っていたので、幅持たせすぎやろ…と突っ込みつつみんなでWikipediaで調べると915人だと判明した時は笑いました。

旅行好きのFちゃんやSさんから日本に行ってみたい!と言ってもらえたのがとても嬉しく、もっと日本の魅力を発信できるようになろうと思います。同時に、「日本って言えば、〜知ってる??」と、色々な日本の小説やアニメ、音楽について聞かれました。中でも最も驚いたのが、Fちゃんが「クロアチアの小学校で、広島の女の子についてのお話を読んだよ」と教えてくれたことでした。しばらく考えてから「…あ、名前思い出した!佐々木禎子さん。原爆が怖いことはよく分かったし覚えてる」と言っていたので、相当印象に残っているようです。クロアチアでそんなことをするのか!とびっくりしました。

パキスタン人で、ベルギーとフィンランドで高等教育を受けたSさんも「トットちゃんは読んだことあるよ」と言っていてとても親近感が湧きました。ロシアにも本を持ってきているようです。黒柳徹子さんはすごいです。Sさんに現在のトットちゃんの写真を見せるべきでしょうか。

そういえば、この間入ったチャイハナNo1で個室に案内されたのですが、部屋の中に飾りとして こんな本がありました。そのまま読むと「アクタガワ」です。芥川龍之介の短編集だったようですが、中を見ても「トロッコ」くらいしか見つけられませんでした。

また、エカチェリーナの宮殿があるツァーリツィノ公園ミュージアムの売店ではこんなものが! 日本の俳句を、浮世絵とともに紹介しています。ロシア語訳にしたらリズムも何もありません。思わず買ってしまいました。何人か国語教師関係の方も読んでくださっているので、中を少しご紹介します。 今の季節に合わせたものを。「バショー」と書いてあったので、いくつか単語を調べてどの俳句か特定しました!

「秋を経て 蝶も舐めるや 菊の露」 (中国のある川には、上流に群生している菊の露が流れ出し、人々はその水を飲んでいるために長生きだという伝説を元に)春に生まれ、秋もまだ飛んでいる蝶はこの菊の露を飲んだのだろうか、という意味の俳句です。そう言えばこちらで蝶は見ません…これ訳しても意味がわからないのではないでしょうか。しかもロシア語には「急ぐ」という単語も入っているので、訳している人も意味がわかっていない気がします。

日本の歴史や文化に興味を持ってもらうのはとても嬉しいです!そして同時にもっと勉強しなきゃという気持ちになります。

Пока!

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