馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

Ламбада-маркет

Привет!

今日だけで、いつか行こうと思っていたカフェやレストランが閉店しているのを二軒も見てしまいました。いつか行こうはダメですね。思い立った時に行かねば。それにしても相変わらず店の入れ替わりは激しいです。

先週末、友達に誘ってもらって「ランバダ・マーケット」へ行きました! ランバダ・マーケットとはオンラインマガジンの名前で、さまざまなデザイナーの商品が売られています。服やアクセサリー、食器、食品、小物、石鹸など多種多様な商品を扱う9000もの個人経営店がオンライン上で出店しており、ホームページは見ているだけでも楽しいです(こちら)。また、月に一度、さまざまな都市でオンライン上ではなく実際商品に触れることができるマーケットを開催しており、今回訪れたのはまさにそこでした。

入場無料で、入った瞬間から広い会場にたくさんのお店とお客さんがひしめき合っています。

コートを預かってくれるところはありませんが、中は熱気で暑くなっており、片手にコートを持ちながら練り歩きました。もう可愛いものがいっぱい!

中でも面白かったのは「ビンにクッキーの材料が入っていて、作りたい時にそれらを混ぜ合わせて溶き卵を入れるとクッキー生地が出来上がる」というお洒落なもの。 一瓶1500円くらいしたので私は今回は見送りましたが、お洒落な瓶ばかりでお部屋に飾りたくなりました(その前に掃除しなきゃ)。中の材料も8ヶ月も保つそうです。抹茶が入っているものや、チョコチップが入っているものなど、色々な種類が楽しめるのもいいですね。宣伝には「試食してみて!」とその瓶レシピで作ったクッキーを配っていたのも画期的だなあと思いました。

次にキュンときたのはこちら! これはお店のインスタグラムですが、こんな可愛いウサギの食器がたくさんありました。洗い物のことを考えると普段使いは難しいですが、これもお部屋にあるといいなあ。ウサギが足を上げて、その上にお皿を乗せているものなど、よく思いついたな!というデザインでした。密かにクマがいるのもポイントが高いです。

食品コーナーも充実していて、野菜を使ったケーキや、ハーブを使ったチョコレート など、健康面にも気を遣った商品が多かったように思います。どこに行っても「砂糖抜き!」と謳っているのが目立ちました。またそういえばモスクワではあまり見ないピーナッツバター専門店などもありました…というところまで書いて、あとで買おうと思っていたのに忘れていたことを思い出しました。悲しい。

全てのお店がこんな調子なので、会場を回りきるのに2時間近くかかりました。そこからどれを買うか考えたりすると、気がついたら4時間も滞在しています。

会場自体もオシャレで、しかも子供連れにも優しいという、モスクワっぽいマーケットでした。会場が無料で貸してくれるベビーカーも こんな風にカート型になっています。

色々と欲しくなるものがありましたが、やはりデザイナーの作ったものであったり手作業で作っているものなので価格帯は少しお高めでした。悩んでいると、お店の名刺のような小さいカードをくれ「あとで欲しくなったらオンラインでも注文できるから」と強い客引きはされなかったので気楽に回れて良かったです。

次モスクワに来たらまた行こうと思います。

Пока!

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電化製品の市場

Привет!

最近の授業は「映画と劇場」というテーマだったので、日々「ロード・オブ・ザ・リング」への愛を語っていました。するとそこへ「指輪物語」のドラマ化のニュースが!なんとタイムリー!このニュースはメトロの新聞にも載っていました。ロシアではファンタジーといえばハリー・ポッターと同等かそれ以上の人気を誇っているので、よく話題に上がったりテレビでも頻繁に映画を放送してくれたりするのでとても嬉しいです。この1年半で3回は見ました。

そして私のもう一つの趣味は音楽鑑賞なのですが(自分で奏でることはできません)、ずっと大好きな歌手のテイラー・スィフトが新しいアルバムをついこの間出しました。毎回発売日に買っていた私としてはどうしてもロシアでCDが欲しい。でもそういえば街中でタワー◯コードやHM◯のようなCDショップを見かけません。どこで買えばいいのか、先生に相談したところ「もう潰れたかもしれないけど」とあるショッピングセンターの存在を教えてくれました。

お店が存在しないかもしれない、とある程度覚悟しながら向かいます。горбушкин двор(ガルブーシュキン ドゥボール)という名前のその建物は、メトロБагратионовская(バグラティノフスカヤ)駅から歩いて5分ほどのところにありました。人が出入りしているので、営業しているようです! 建物に入った瞬間、おびただしい数の携帯電話が目に入りました。透明のプラスチック板で仕切られた個人経営の携帯電話屋さん(契約はできなくて、本当に容れ物を扱っているだけ)がショーウィンドウに携帯電話を並べていたのです。少しびっくりして写真を撮りたくなりましたが、客引きも多いのでやめておきました。ここは…ショッピングセンターというより市場(рынок:ルイノック)だ。あとでウィキペディアで調べてみると、見出しに「ルイノック」の文字がありました。

何を探してるの?とか、お嬢さん、携帯電話直していかない?(修理もやってくれるらしいです)という声を聞き流して奥へ奥へと進みます。ほんまにここでCDが買えるのか…?と若干不安になりながら携帯電話の海を泳ぎきると、開けた場所に出ました。 サムスンや通信会社のテナントが一階に入っており、二階を見上げると…映画やCDを売っていそうです!(写真は二階から撮ったものです)

また個人経営の小さなDVD屋さんが軒を連ねる中、お目当てのCDを探してウロウロします。ここでも「何を探しているの?」といろんな人から声をかけられました。あまりにも映画ばかりなので「あの、音楽ってどこですか」とその客引きの一人に聞いてみました。すると「ここをまっすぐ進んで、三つ目の角で右に行くとCD屋さんがあるよ」と教えてくれます。優しい! こんなところです。
音楽コーナーでも声をかけられました。初めは一人で探そうと思ったのですが、あまりにもCDで溢れているので、諦めて聞いてみました。「アメリカ人歌手のCDで…今日アメリカと日本で発売したんですけど、置いていますか?」と。店員さんは「具体的になんていう歌手?ここに書いて」と紙とペンを渡してくれます。ここの人みんな優しい!まあ目的もなく来るお客さんはいないので、無理に買わせたりはしないのでしょう。「今日本国で発売やったらまだロシアでは早いやろな…前のアルバムならあるけど」といろんなお店の人が在庫を確認して教えてくれました。今日は諦めます。しかし、気になっていたことを一つだけ聞いてから帰ることにしました。 「さっきからよく日本語が書いてあるCDを見るんですが…日本で発売されている洋楽のCDがどうしてこんなにあるんですか?」そうなんです、どのお店の在庫を見ても日本語が目に入るのです。上の写真の中にカタカナで書かれた「ザ・ローリング ストーンズ」と「ジョン・レノン」を探してみてください。

「あ、あなた日本人なんですか!今もいろんな国の音楽をCDにしているのって日本が盛んで、やっぱりCDの質もいいから、ヨーロッパ中に出回っているんだよ」と教えてもらいました。予期していなかったところで日本製品と出会えて少し嬉しくなります。

クラスメイトにも旦那にも「配信してるのを買えばいいやん」と言われた通り、やはりCDの生産自体が減っているんだろうなあ、と実感しました。楽しみにしていたCDを買って、箱を開ける瞬間とか、歌詞カードを見ながら聴きこむのが好きなんだけどな。

それに加えて、ロシアは音楽や映画の海賊版がかなり横行しています。作品名と「無料」の文字を入れて検索すると(ロシア語でですが)かなりの数がヒットするそうです。ただ、映画と音楽好きを名乗る身としてはきちんと製作者にお金と敬意を払って楽しみたいなあと思います。

家に帰って調べると、どうやらロシアでの配信開始はアメリカの発売日の2日後でした。そしてロシアのレコード会社もCDの生産はしていない様子。というわけで、まだ買えていません。もう少し探してみます!

Пока!

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ウズベクビザ③

Привет!

雪が降りません!いえ、降っていますが積もりません。もう11月も半ばなのに…。

前回までのあらすじ:朝早くウズベキスタン大使館に行くと、ビザの受付はしてもらえました。約束の3営業日後。できているかしら…。

無駄足を踏みたくなかったので、前もってサイトでビザが用意できているか調べてみました。それが提出から数えてちょうど3営業日後の夜。申請用紙をネット上で作った時に発行される番号とパスポート番号をこのサイトに入力すると見ることができます。 完成した申請用紙とともに作られる控えのここに載っています。

ドキドキしながら確認すると…「under consideration()」の文字。これは…次の日行っても多分できていないな?サイトには10日ほどかかると書いてあったので気長に待つことにしました。それにしても職員さん全部適当なのか。

気長と行っても旅行まであまり日もないので、毎日確かめます。5営業日目にしてやっと「今日から受け取れるよ」と出てきました!3日でも10日でもないこの数字はなんなんだ。

次の日、また朝早く起きて大使館のついたのは8:55でした。開門前です。相変わらず道に広がっている群衆の中で待つこと2分ほど、中から迷彩服の怖いおじさんが出てきました。「今からこの門を開けますが、いくつか注意事項があります。まず、夫婦は一緒に入って窓口へ行くこと。子供がいる場合は一緒に。そして誰も優先されるべき理由はありません。みんな必要があってここにいるんですから。また、中に入ったら、列をちゃんと作って並ぶこと。野生の動物じゃないでしょう?では、まず女性から入ってください。次に子供を連れた家族です。それでは開門します」

3回目にも関わらず、一瞬建物を間違えたのかと思いました。え、これ毎日言ってるの?そもそもここ大使館だよね?しかし、これで前回「女の子がいる!」と言われた意味が分かりました。女性は先に通すというルールだったのです。というわけで、今回も男性を押し分けて先に入ろうとしました。ところが先ほど注意事項を述べたおじさんが入り口に立っています。このままだと旦那が捕まる…!

しかし、もう一つのルールを思い出したので、そのおじさんに「あの、旦那もいるんですけど…夫婦って一緒に入らなければならないんですよね?」と聞いてみました。おじさんは「本当にあなたのご主人ですか?」と念押ししてきますが、毅然として「はい」と答えると通してもらえました。…なんで女性が先というルールがあるんだろう。これから行くウズベキスタンという国がどんなところなのか、一抹の不安を覚えます。

今回は前から3番目でした。私たちの前に並んでいたおばあさんに「この窓口って何時から開くか知ってる?」と聞かれたので、自信満々に「10時からですよ」と答えます。すると「ああ、よかった。前に行ったタジキスタン大使館は10時からって書いてあったのに12時からしか開かなかったのよ」と言われました。…どこもそんな感じなの…?ウズベキスタン大使館がかなり仕事を頑張っているように思えてきました。

10時になって窓口が開き、そのおばあさんの順番がすぐ回ってきました。彼女はビザの受け取りだったようで、職員さんが奥へ取りに行っている間、また私に話しかけてきます。「これだけ長く奥にいるってことは、もうビザができてるのよね?私明後日の飛行機をもう取っちゃってるから、今日ビザがもらえないと困るの」なんでもっと前に申請しなかったの!そうこうしているうちに職員さんがビザの書類片手に戻ってきたので、私もかなり安心しました。

さあ、次は私たちの番です。パスポートを渡すと、職員さんはやはり奥へと探しに行きました。待つこと15分。そろそろ心配になってきた頃、パスポートを持って帰ってきました。書類は持っていません。え、できてなかった…?と一瞬不安になりましたが、もうすでにパスポートにビザが貼り付けてありました。できてたー!!

帰っていいですよ、と笑顔で言われたので帰ってきましたが、帰り道で「あれ、手数料はよかったのか…?」と思い出しました。前のおばあさんは待合室の片隅にあるカッサ(レジがあるところ)へ行っていたので、職員さんが私たちの時はうっかりしていたのかもしれません。

兎にも角にも、ビザがちゃんとできました!わざわざ撮った証明写真はビザに載っていなかったので、なんでやねんとか、大使館にいた人たちがかの怖い迷彩服おじさんがきた瞬間ちゃんと列を作ったこととか、色々とツッコミどころはありましたが、良い経験になりました。旅行が楽しみです。でもしばらくビザがいる旅行先は遠慮しようかな、とも思っています。ロシアもビザがなくなればいいのにな!!

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ウズベクビザ②

Привет!

もう11月も中旬に差しかかろうというのに、まだ最高気温が2、3度だなんて!今年は雪が降らないのではないかと思ってしまいます。地球温暖化もここまできたのか(多分違う)。

前回のおさらい:ビザ申請用の書類を準備して10:00過ぎにウズベキスタン大使館へ行ったところ、人が多すぎて断念。2時間弱並んでいましたが、来訪者一人の用事を聞いたらすぐに奥へ引っ込んで20分近くは戻ってこない職員さんの顔は総じて15分ほどしか見ていないと思います。次回はもっと早く来ることを誓って退散しました。

ビザ申請の挑戦第2回目。旅行に5日ほど行きたいだけやのに…と思いながらいつもより2時間ほど前に起きて、朝が弱くて半分寝ている旦那と大使館へ向かいます。大使館に着いたのはちょうど9:01でした。開門したばかりですが、すでに外の道まで人があふれています。そこに二人で加わっていると、群衆の一人が私を見て言いました。

「女の子がいるぞ!」

…え?「ここは列がないから。女の子は先に中に入って」と言われ、あれよあれよという間に中に入ることができました。ふと後ろを振り返ると「男の子」のはずの旦那も素知らぬふりして付いてきていたのでひと安心です。そういえば彼はフードをかぶっているときに女性に間違えられてロシア人男性にナンパされたことがありました。ラッキーだった、のか…? 大使館内は撮影禁止ですが、屋外だからいいかな…。奥に見えているのが各種窓口のある建物になります。私たちがついたとき、すでに4人並んでいました。前のおばさんに私たちの存在を知らせて、ようやく一息つけます。

となりの5番窓口では9:00から職員さんが立って対応していましたが、ビザ受付の1番窓口は待てども待てども開きません。列も(みんな自分の順番を確認してどこかへ行くので目には見えませんが)長くなってきました。みんなでだれがだれの後か、を何度も確認するので一体感すら感じられるようになって来た午前10時、窓口が開きました!

時々怖そうなお兄さんが来て、立って並んでいるひとが窓口に殺到しないように下がらせたり、いろんな注意をしたりしていました。まさかの室内では携帯電話禁止ということで、出しているだけで怒られます。

いよいよ次が私たちの順番というときに、ひとりのおじいさんが私たちの前に立ちました。いやいや、ここ列があるんですよ、と伝えると反論して来たので「前のおばさんにだれが後ろに並んでいたか聞いてみてください!」と強めに言います。おばさんも証言してくれたので、おじいさんは「ごめんな」と謝って後ろに行ってくれました。めっちゃ聞き分けのいい人!ということがあるので、前の人にはしっかり「あなたの次が私です」と伝えておいた方がいいと思いました。

窓口のおじいさんは意外と優しく、書類を提出すると「ではお預かりします」とニコニコしながら言ってくれました。「えっと、何日後に取りにくればいいですか」「3営業日後ですね。(インターネットで入力時に出される番号を差しながら)この番号を入力するとサイト上で今の状態が分かりますよ」「日本人は手数料いらないってサイトで見たんですけど、本当ですか」「はい、無料です。次回22ドル持って来てくださいね」…無料ってなんや!?理由を聞きたかったのですが、あまりにもおじいさんがニコニコしているのと、後ろにかなり並んでいるので、一応お金は用意して取りに来ることにしました。

とりあえず、提出は完了です!

Пока!

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ウズベクビザ取得への道①

Привет!

突然思い立ってウズベキスタンへ行くことにしました。

ウズベキスタンという国の紹介は旅行の時にとっておくことにして、今回重要な一つの情報だけ記しておきます。日本人は旅行をするのにビザがいる。

モスクワからウズベキスタンへ行こうと思ってビザを取る、という稀有な人のために、どうやって取るかを書いておきますね。需要があるか分かりませんが。

まず、このサイトで必要事項を記入します。ここに親切にも日本語で記入例が載っているので参考にさせてもらいました。

私のパソコンに入っていた○年前の就活用の写真はなぜかこのフォームにダウンロードしても反映されなかったので、諦めて証明写真を撮りに行くことにします。 モスクワの街中に沢山あるこの「コピルカ」というお店へ。「ビザ用の証明写真を撮ってください」というと、どこの国へかとか、写真で顔の大きさは何パーセントを占めるのか(70%でした)などの質問に答えると、背景が白いところにある椅子に案内され、カメラで二、三枚撮られて確認するよう言われます。オッケーだったらそのまま印刷。5枚綴りで320p(640円)でした。

このお店は幅広く「印刷」を取り扱っているので、コピー機があるのに動かない我が家はかなりお世話になっています(新しいコピー機を買えばいいのですが)。なので、ついでに入力を終えてPDF化した申請用紙をプリントアウトしてもらい、パスポートの顔写真とロシアのビザのページをコピーしてもらいました。申請用紙に証明写真を貼り付けたら提出書類は完成です。

・申請用紙(オンラインで記入して顔写真を貼ったもの)
・パスポートのコピー
これらを2セット用意します。

さあ、モスクワのウズベキスタン大使館へ突撃です。地下鉄добрынинская(ドーブルィニンスカヤ)駅から歩いて10分ほど、キルギス大使館などのある近くです。入り口はちょっと分かりにくいと聞いていたので、よく地図を見ながら行ったのですが、地図が示している建物は入り口の立派な門が閉められていて、チャイムが付いていました(ロシアの建物ではよくある光景です)。チャイムを押すと、誰かが出たので「ビザの申請に来ました」と旦那が伝えました。

「ここは普通の家ですけど」

…違う建物だったようです。「すみません!」と謝って、もう少し先へ進むとウズベキスタン大使館がありました。サイトには10時からだと書いてあったので10:15くらいに着いたのですが、人がいっぱい。 これが外壁です。え、9時からやん。

大使館の入り口で警備員にパスポートを見せ、目的を伝えると警備員は私たちの名前と国籍、何番窓口へ行くかを控えていました。そしてしっかりとしたボディチェック。

やっと大使館の中へ入れます。入り口を抜けるとまた屋外に出て、ビザの受付をしている1番窓口がある建物の一室へ向かいました。その部屋には1番から5番までの窓口があり、その窓口のどれかへ用事がある人たちで混み合っていました。列などありません。「1番窓口の最後の人は誰ですか?」と声をかけて、周りの人に私たちが誰の後に並んでいるのか、周りの人に認めてもらう必要がありました(証言してくれる人は多ければ多いほどいいです)。

やっと自分たちの位置を確保し、1番窓口を見ると、職員さんがいない!!しかもそこから待っていても30分くらい帰って来ませんでした。やっと職員さんの顔を見ることができたのは11:00頃で、受け付けは12:00まで。聞くところによると私たちは10番目だそうです。…無理じゃない?

私も旦那もその日はそれぞれの用事に遅刻する形で申請に来ていたので、無理だと分かるとその日は諦めました。次は9時に来るぞ…!

ビザ取得への道はまだまだ続きます。

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ロシアの民族のお祭り

Привет!

先週末、日本は金土日の三連休でしたが、ロシアは土日月と三連休でした。ということで旦那は月曜日おやすみ。「ロシアの法律に縛られない(祝日に関してだけ)」という語学学校は授業があったため、私はいつも通りに…ではなく少し寝坊して、学校へ行きます。そして学校帰りに待ち合わせて行きたかったお祭りへ一緒に行くことにしました。

行われていたのは新トレチャコフ美術館と同じ建物にある「芸術家の家(Центральный дом художника)」です。ただ入り口が違うので注意です。お祭りは「ロシアの地理的な社会(фестиваль русского географического общество)」という名前がつけられており、広大なロシアの大地で暮らす様々な民族の文化を紹介するというものでした。テレビでロシア内の様々な地域の映像を使ったCMを見て、行きたくなったのです。

大人450p、学生や子供、年金受給者など各種割引対象者は250pで入れます。建物の外にも屋台が並んでおり、毛皮の小物や刺繍が施された小物、なぜか普通の服などが売られていました。

会場に入ってすぐは文字と写真の学術的な展示です。 これはこれで興味深かったです。一番びっくりしたのは、ロシアのどの地域にどんな民族が住んでいるかが書かれた地図の端の方に日本が入り込んでいるのを見た時です。ロシアから見た一番近い日本といえば北海道ですが、そこに「Матсмай(まつまい)」と書かれていたのです。マツマイ…もしかして松前藩!?本州にはнипонъ(にぽに)と書かれていたのも面白かったです。

さて、そこを通り過ぎると大きなホールに出ます。 あまりにも大きくて写真に写りきらなかったのですが、写真のような(主にシベリアの)伝統的な家が集まっているコーナー、民族衣装のコーナー、伝統的なダンスや文化を紹介する寸劇をするステージ(常に人だかり)、そして伝統工芸の体験コーナーが作られていました。

まずはお家から見ていきます。それぞれ中に入ることができ、屋内にはそれぞれの民族衣装を着た人が座って、質問に答えてくれました。 ヨーロッパ風のお家もありましたよ。クラスノダールという街にあった、18世紀末のものだそうです。

同じゲルでも、昔泊まったモンゴルのものとは内装が違っていたりして、楽しみながら一軒一軒訪問しました。

他にもそれぞれの土地に伝わる遊び(私の目には綱引きをしているように映りました)に子供達が興じていたり、ステージに観客がわいていたりといい雰囲気です。

他の部屋に行くとビリービンの絵を壁紙にした部屋で、ロシアの民話のアニメを見る子もいれば、変な木からぶら下がっているヘッドホンで民話を聞く子も(写真)いました。

写真展もやっていて、「人」「動物」「自然」などもテーマごとに分けられた写真を見ることができます。分かってはいましたが、夏にカムチャッカへ行って知った気になっていたロシアの自然は一部でしかないことを思い知ります。

また始めのホールに戻ってきて、何か民芸品を作る体験をしてみることにしました。 ろくろを回して作った花瓶を、その場で焼いているところ。ろくろも電動ではなく、足で回していて本格的でした。

絨毯を作っているのを横目に 何かできそうなものはないか探していると、やりかけの刺繍の前におじいさんが一人座っているのを見かけました。机の上に置かれた刺繍はなにか特殊な棒と糸で描かれているようです。そのおじいさんに「この棒、どうやって使うんですか?したいんですけど分からなくて」と聞きました。おじいさんは「うーん、実は僕も知らないんだよ。さっきまでここで子供達に教えてたお姉さんは今散歩しててもうすぐ帰ってくるから、君たちも もう少し歩いてからまた立ち寄るといいよ」と困った顔で言います。思わず笑ってしまいながら、分かりました、と言ってその場を離れたところで違う職人さんに捕まりました。

こんな風に木材を彫って、家具に模様をつける人のようです。職人さんに促されるまま座ると、トンカチと先の平べったい釘のようなものの使い方を教えてくれ、体験させてくれました。途中から手元が怪しかったのか、釘の方は職人さんが動かしてくれるので、私はトンカチを打つだけになりましたが「もっと強く!もう一回!いいね!その調子!」一打ちごとに何か言ってくれるのでいい気分で挑戦できました。最後は「素晴らしい職人に出会えたよ」と言われながら握手をしました。 他の人が体験しているところ。私のあとすぐに旦那も座るよう促されて、挑戦していました。旦那に説明しているのを聞くと、このように打って模様をつけることで、木を割れにくく強くしているそうです。最後は「より力強い職人だった」と言われながら握手していました。

体験がたくさんできて、ロシアの広大さも感じられる楽しいお祭りは12日までです。お近くの方はぜひ!

Пока!

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びっくりしたこと⑤

Привет!

昨日、今日と一日中晴れていたので、テンションが上がって好きな曲を聴きながら青空を見上げてルンルンで歩いていたのですが、最近学校周りで道路工事をしているおじさんたちに「楽しそうやなあ!」と声をかけられました。気づかないうちに口ずさんでしまっていたかもしれません。「学生?どこからきたん?」と聞かれたのでそのまま少し話して別れましたが、彼らの作業現場にふと目をやると ショッピングカートがひっくり返っていました。ポールか何かの代わりにしているようです。モスクワの街中には前衛的な芸術が時々転がっています。それにしてもこのショッピングカートはどこから持ってきたのかな。

というわけで、気がつけば月に一度ほどまとめて書くようになったびっくりしたもののコーナーです。上のカートを見たあと、最寄りの駅でお兄さんが「イルクーツクへ行くのを助けてください」と書いた看板を持っているのを見かけました。ここからイルクーツクへ行くの?チケット代だけで恐ろしい値段になりそうで、気軽に「助けるよ」と声をかけられません。

さて、先日友達の誕生日がありました。旦那のプレゼントをラッピングしたことに味をしめた私は、今回のプレゼントもラッピングすることに。旦那と一緒に一冊の本を選び、帰り道で見かけた花屋さんに包装紙が並んでいるのが目に入ったので、そのままお願いしてみました。たった一人の店員であるお姉さんに本を渡しながら「これの包装をお願いできますか?」と聞くと「500p(1000円)でできますよ」と言われました。ちょっと高いけどまあいいか。

二人してお姉さんを見守っていると、少し不安になる手つきで包装紙を切っています。そのまま「本の形ってどんなんか知っていますか」と聞きたくなるような手順で紙を本に巻きつけていました。私たちの表情が曇ったのが見えたのか「すみません、本を包むの初めてで…」と言い訳をするお姉さん。「いや、本の包装ってそんな感じですよね」とかよく分からないフォローをする旦那。とは言いつつも、なんとか出来上がりました。

「リボンはお付けしますか?」と聞かれたので、面白くなってきてお願いしました。しかし、出てくるリボンがピンクとか赤とかなので「あの、これ男性用です」と言うと出てきたのは茶色いリボンの切れ端。…それで何ができるんだ。困ったお姉さんが周りを見渡し、ある提案をしてきました。「あの、枝とか付けてみるのはどうでしょう」
…え?「あの奥のバラの枝か、この赤い実がついた枝か…こっちの方がいいですかね?どの枝がいいですか?」思わず「どれでもいいです」と言ってしまいました。お姉さんは赤い実のついた枝を一本ハサミで切り取ると、包装紙にセロハンテープでくっつけて「完成です!」 動揺を隠せない私たち。旦那が「枝の代金は…」と聞くと「これはサービスです」とお姉さんは笑顔で返してくれました。あ、ありがとうございます。

このプレゼントを受け取った友達は、さして驚きもせず、枝から実が落ちないように注意深く開け、仕事を終えた枝付き包装紙は捨てずにずっと机の上に置いていました。あれ、ロシアでは普通のことなの?

最後にスーパーで見つけた「できる限り詰め込んだブロッコリー」の画像で今日の記事を締めたいと思います。 もう冬なので野菜の質が明らかに低下してきました。

Пока!

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